岸田総理が次期総裁選に出馬しないことを表明した。予想通りと言えば予想通りだ。彼の評価だが、期待した割には何もしないで言葉だけが躍っていた。裏金問題以降はすべてをごまかしてしまっていた。いろいろな出来事があって不運だともいえるのだが、最悪の総理だったのは確かである。
私が一番彼を評価しないのは、少子化対策である。少子化対策といえばその根本は教育改革であるはずだ。しかし「異次元」とばかり言っていて、バラマキはするけれども、根本の教育予算の大幅な増額は行わなかった。教師は過酷なままで、教師の成りてはいなくなる一方である。外国人労働者を移入しようとしているが、日本語教師の数も質も足りていない。彼の言葉は、空気よりも軽く、宙に消えて行った。
東京は金が余っているからなんでもできる。しかし東京に金が集まる構造を作り上げたのが自民党政治である。それを改革しようともしないで裏金に沈んでいった。本当に情けない総理大臣だった。
最初は丁寧な議論ができる総理だと思っていたが、言葉の数が増えたけれども「異次元」という言葉を多用し、異論に対しては「当たらない」と言っていただけであり、かみ合う議論は何もできなかった。
器の小ささだけが目立った総理だった。