世界の街角

旅先の街角や博物館、美術館での印象や感じたことを紹介します。

和歌山市立博物館(1)

2022-06-20 08:59:08 | 博物館・和歌山県

今回から和歌山市立博物館の展示物を紹介する。訪問の最大目的は、大谷古墳出土の馬冑(ばちゅう・うまかぶと)と、騎馬民族につながる馬具類を見たいがためであった。

先ず、市立博物館展示の江戸時代後期の紀州の焼物から紹介する。前回は県立博物館展示の紀州の焼物であったが、今回は市立博物館の展示物である。

瑞芝焼 青磁菊透文手焙

南紀男山焼 染付不老橋絵鉢

清寧軒焼 輪花菓子鉢

偕楽園焼 交趾写二彩紫葉水差(永楽保全の指導によるという)

偕楽園焼 赤楽加賀光悦写茶碗(本阿弥光悦の加賀光悦を写した茶碗)

今回は、紀州の焼物の紹介で古代関連遺物の紹介は、次回以降とする。

<続く>

 


和歌山県立博物館(4)

2022-06-19 09:25:39 | 博物館・和歌山県

<続き>

古墳時代の吉田遺跡出土品を紹介する。吉田遺跡は弥生時代から連綿と、古代人の生活が営まれていた。

次に焼物を紹介して『和歌山県立博物館』展示物紹介シリーズを終了する。紹介する和歌山の焼き物は、江戸時代後期の紀州第10代藩主徳川治宝(はるとみ)が別邸西浜御殿内で焼かせた御庭(おにわ)焼からスタートし、諸所に窯場が設けられ、京都の陶工も招かれて、それなりの品々が今日残されている。

南紀男山焼:染付不老橋図菓子鉢

南紀男山焼:染付玉津春暁図花生

南紀男山焼:染付桃源遷居図筒花生

偕楽園焼:黄白釉寿文花入(これが御庭焼である)

瑞芝(ずいし)焼:青磁瑞雲文硯

南紀男山焼:染付桃図手付鉢

浅黄釉蝙蝠形筆架(あさぎゆうこうもりかたひっか) 仙馬印

次回から、和歌山市立博物館の展示物を紹介する。

<了>

 


和歌山県立博物館(3)

2022-06-10 07:47:15 | 博物館・和歌山県

和歌山県岩出市の弥生集落である吉田遺跡と、そこからの出土品である。

次に紹介するのは、数は多くないものの銅鐸である。

写真がピンボケであるが、加茂岩倉と兄弟銅鐸である。出雲から訪れた身にとっては、それなりの感慨を覚える。これをもって加茂岩倉の大量銅鐸は畿内鋳造説がまかり通っている。当該ブロガーは出雲鋳造で和歌山へ運ばれたと考えている。それは出雲族神である五十猛命がい出雲から紀伊へ移り、伊太祁曽神社に祀られていることからも窺い知れる。

(袈裟襷文銅鐸・みなべ町雨乞山遺跡出土)

写真の銅鐸は実用性はなく、いわゆる見る銅鐸と呼ばれるものである。この手の銅鐸は滋賀県野洲市が本場である。

<続く>


和歌山県立博物館(2)

2022-06-06 08:38:14 | 博物館・和歌山県

<続き>

旧石器時代から古墳時代までの展示遺物を紹介する。

(旧石器時代後期出土遺物)

(縄文時代後期出土遺物)

(縄文時代貝塚出土遺物)

(上掲2点:弥生時代の土木具&農具)

(弥生時代出土遺物)

(古墳時代鉄製農具)

特筆する出土遺物は見当たらないが、『えぶり』は弥生時代の水田を平らにならす農具で、形状をよく残している。

<続く>