5月28日の日経平均最高値は20,665円をつけ、年初来高値となった。同日村田製作所株は、1999年以来の20,000円越えで年初来高値の20,865円をつけ、日経平均を上回った。史上最高値の25,200円を上回るのは、時間の問題であろう?
(写真は2013年9月、ベトナム・ハノイでの”モノつくり展”会場での、ムラタセイサク君実演のようす)
創業者は、売上が3千億円の頃に売上1兆円の目標を掲げられた。誰が見ても程遠い目標であったが、2014年度売上は10,435億円と初めて1兆円の大台を達成した。売上ばかりではない営業利益は2,145億円で、営業利益率は20%を超える超優良企業に成長した。今は亡き創業者に、やっと褒めて頂けるであろう。
当該ブロガーは定年退職後6年目になるが、思うにつけここまでの道のりは長かった。電子部品屋として同業に有力企業が多く、特にTDKは最大のライバルで悔しい思いもしてきた。利益率や利益額で村田製作所がTDKより優れているにもかかわらず、常に株価は後塵を拝していた。
TDKはバブル崩壊後、山形、秋田の工場を閉鎖し、生産拠点を中国にシフトした。企業最大の社会的責任を放棄したのである。最大で中国の生産拠点は25か所を数へ、売上の4-5割が中国生産品であったという。当該ブロガーの視点から云えば、阿保と違う?・・・バブル崩壊で労務費の安い中国にシフトし、転勤のできない山形、秋田の従業員には涙を飲んでもらい、円安になった今年から国内回帰するという。目先の経済状態で節操もなく右往左往するのは、阿保以外の何物でもない。
村田製作所は海外生産比率30%との目標と云えば目標、制約と云えば制約を掲げ、国内生産を堅持してきた。黒字を確保しながら国内生産を堅持するには、商品に競争力が必要である。村田製作所のような弱小が生き残るには、世の中が必要とする機能を持つ新商品の絶え間ない開発が不可欠で、売上3,000億円の時代から、相応しくないほど多額の開発投資をしてきたが、ようやく実を結びつつある。
三洋がパナソニックの傘下に入り、シャープが苦境に喘いでいる。半導体も液晶もセットメーカーがいう程独自技術は無い。技術を持つのは、それらを生産する設備や装置を製造する機器メーカーである。サムソンが躍進しているが、日本、欧米の機器メーカーからの技術・設備導入で躍進したのである。中国メーカーが同じ手法で躍進しだした。TDKお前もか!にならないよう祈っている。
村田製作所は愚鈍と云えるほど、自社技術に拘っている。当然生産設備は自社開発だ。サムスンは液晶とスマホで日本のセットメーカーに勝った。しかし電子部品の内製では村田製作所に勝てないでいる。これからも勝てないであろう。
史上最高値の25,200円を上回るのは何時であろうか。年内に3万円をつけそうな勢いである。皆さん今からでも遅くはありませんよ。
この時期に咲くのが、火焔樹の花で濃い橙色が目に鮮やかである。下の写真は滞在先のカンタリーから見える火焔樹の花である。
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当地ではHaang nok youngと呼ぶ、これは孔雀の尾羽の意味である。やはり、その鮮やかさを表現したものと思っている。まさに夏に咲く花である。この時期には茘枝(北タイでリンチ―)があちこちに出回り、夏の到来を告げている。
二マンヘーミン通りとフォイケオ通り交差点の南西角に建つ、イースティンタン・ホテルは最近できたホテルとサービスアパート兼用である。カンタリーも長期滞在すると、飽きる可能性があるので、イースティンタン・ホテルを先日下見した。以下はその時の様子である。
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場所は上述のとおりだが、パンフレットに記載された地図を上に掲げておいた。その向かいはMAYA CHIANGMAIと呼ぶ、大型のショッピングコンプレックスで、まことに便利である。下は当日入手したパンフレットで、インターネットと朝食込の月額はSTUDIO(34平米)で39,000バーツ、1BDR(72-84平米)で54,450バーツである。
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部屋はそれなりに明るく、新築とも相まって清潔感に溢れている。洗濯機は1BDRには付属しているが、SUTUDIOにはついていない。TVはNHKワールドしか受信できなく、日本のTV放送を観たい人には不向きである。タイで日本語放送でもないであろうと考えられるが、2-3カ月を超える長期滞在になると、やはり観たいものである。
また日本語新聞もなく、日本の日常生活の延長を望む人々にとって、このイースティンタン・ホテルは不向きで、カンタリーのSTUDIO(46平米 月額47,684バーツ)はラウンジに日本語新聞があり、部屋では日本のTVが6局も受信でき、こちらが得である。結局コスト対満足度でカンタリーを超えるところが見つかっていない。
その2に続いて4点ほど紹介したい。何れもタイで確認した文様である。この5月中旬から半年間チェンマイに滞在する予定であり、今回多くのサンカンペーン陶磁に出会えるものと期待している。
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この手の水草を咥える魚文は、時々見ることができるが数は非常に少ない。単魚文そのものも双魚文に比較して数量的には僅かである。
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これは一般的な魚文。このように背鰭、腹鰭が大胆に省略されるのが、サンカンペーン魚文の特徴である。
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筆致が非常に粗い草花文で、一見稚拙と思えるこのような草花文は滅多にお目にかかれない。素人の筆と思われる。
器面全面を覆い尽くす草花文で、これも数量的には多くない。個人的には盤径が小さく、発色も含めて今一つと考えている。
2015年は5月14日から21日まで、ワット・チェディールアンでサオインターキン祭りが開催されていると云う。20日に出かけてみた。寺院の周辺は多くの屋台が並び、沢山の人出の声と音曲で騒音に近い騒ぎである。
下写真の左は、サオインターキン(国の御柱)を納める御堂である。その周囲は旗竿等々の飾りつけが並ぶ。
御堂のサオインターキンの周囲には、写真のように多くの花々が奉納され、御柱の基壇が隠れてしまっている。これほどの花々が奉納されるのは、数万人の人々の為せる結果であろう。
チェンマイ旧市街を取り囲む堀と城壁は、1296年ランナー王朝の初代メンライ王により、約2km四方の正方形に近い形で建設された。
メンライ王が正方形にした理由は、仏教の宇宙観に答えを見出すと云うことである。その宇宙観とは”スメール山(須弥山)が宇宙の中心にあり、9つの惑星がその周りを回っている”と云うもので、北タイの人々はその現象を『タクサムアング』と名付けた。
ランナー朝の人々は、都城の9つの方角全てに固有の惑星があると考えていた。その惑星とは太陽、月、火星、水星、木星、金星、土星、天王星(羅ゴウ星)、海王星(計都星)の9星で、海王星を真ん中にして、その他の8惑星がその周りを回り、その現象が国や人々に影響を及ぼすというものである。
それは人々の暮らしや運不運を左右し、疫病を引き起こす原因になると信じられていた。もし都に伝染病が蔓延したり、戦争が起こった場合は、都は悪い星に左右されているとみなされた。そのため、全ての国民が1年に1度、都の安泰を祈って国の柱『インターキンの御柱』に布施をする行事、『スーブチャター(通称:カオインターキン)』を行っている。スーブチャターは、翌年の国の趨勢を占うためのものであった。
つまり、5月20日に行ってみたサオインターキン祭りは、このスーブチャターであった。果たして来年の趨勢はどうであったろうか?