昨日のNew Straites Timesの記事である。見出しには”日本はHSR(KL-S’pore間新幹線)の教育センターを提供する”・・・とある。駐マレーシア宮川大使が、そう述べたとの記事である。
KL-S’pore間の新幹線を日本が受注できるのであれば、日本は新幹線に関する、例えば運転士、整備士等々の技術者育成のための訓練センターを提供するという。税金を納める者にとっては、多少なりとも抵抗感は残るが、受注できれば致し方なかろうとの気持ちもある。
本当にJR東日本が受注できるのか?線路敷設にあたる日本のコンストラクターが見積もりをする限り、受注は無理であろうことは既に触れた。日本の大手コンストラクターが関与しても良いが、設計・施工を現地コンストラクターに丸投げすれば、道は開かれるであろう。
新聞は好意的に、日本では過去50年の新幹線営業期間において、深刻な事故は1度も起こしていないとの、安全神話を記載してくれているのだが・・・。
話は飛ぶ、昨年末日本政府はタイ軍政に対し、バンコクーチェンマイ新幹線の見積もりを提示した。総事業費は1兆4700億円。所要時間3時間半、運賃1000バーツ以上とのこと。駐バンコク日本大使館の職員は何を考えている?
BKK-CNX間のLCCは1000バーツ以下でフライトしている。仮に運賃1000バーツとしても勝てるわけなかろう。そして1000バーツであれば、採算割れの赤字で円借款の返還など夢でしかなくなる。さすがプラユット。動物的感覚で分かるのであろう、早速タイ運輸省に最高速度300キロなど必要ないので200キロの中速鉄道にして、投資額の減額を指示したとのことである。この新幹線は日本が担当することで、両政府で合意しているが、プラユットも親中国である。もたもたしていると中国に横取りされまっせ。