過日、ChiangmaiNewsを見ているとタイ正月(ソンクラーン)の水掛け祭りに関するニュースが掲載されていた。今年は仏暦2566年とのことで、ソンクラーン2566と銘うって開催するようだ。何時の時のソンクラーンかは知らないが、多くの写真が掲載されていたので、本番のソンクラーン前ではあるがそれを紹介する。
画面の金色の仏像は、旧市街のワット・プラシンに鎮座するシヒン仏と呼ぶ黄金の仏像である。この仏像が輿に載り市街を回ることからソンクラーンがスタートする。
多くの寺院では、写真の砂の塔が作られる。仏塔を模したものというより、須弥山であると云う。そこにトゥン(ธง)と呼ぶ幟をたてる。このトゥンは、『先祖供養』の意味合いが込められ、まだ昇天できない迷い霊を改めて空へ送るという役割があると云う。今年は、4月13日~15日まで開催されるので、観光でチェンマイに行かれる方は、水掛けばかりではなく寺院に参拝されれば、土地の風習を感じ取ることができるので、是非参拝して頂きたい。
しかしながら、ソンクラーンと云えば、やはり水掛けである。写真はチェンマイ都城(旧市街)を囲む濠であるが、その濠の水は汚水とはいわないが汚れがひどく、その水を掛けられれば結膜炎になりそうで、当地に赴任している間は濠の周辺は避けたものである。
・・・と云うことで、早々とソンクラーンの記事が掲載されていたので紹介したが、昨日も関連記事が掲載されていた。驚くことに、件の濠をソンクラーン前に浄化すると云う。従来なら考えられない記事である。
チェンマイ市は水抜きを加速し、濠をきれいにし、チェンマイの建都727年を祝う壮大な伝統(ソンクラーン)を開催する準備をしている。今年は例年以上に観光客の繁忙が予想される。
3月28日の報道によると、濠の底に堆積した汚泥を浚渫して、きれいにする準備ができたら、灌漑用水路からの新しい水を流すと云う。来たるソンクラーンフェスティバルを歓迎して、チェンマイの住民や観光客がきれいな水をはねかけ、安全に遊ぶことができるようにする。
濠の水抜きと浚渫が完了したら、石灰を散布して消毒した後、堀に水を放出し水質を改善する。清潔さと安全性を確保するため・・・と、記事は記している。これなら濠の周辺で水を掛けられても、多少安全かもしれない。
<了>