<続き>
いよいよ今回で最終回である。今回は馬形埴輪・牛形埴輪の展示品紹介をもって終わりとする。牛馬については、その初出が魏志倭人伝に記されている。そこには倭地には”牛馬なし”と記されている。弥生時代に牛馬は存在しておらず、古墳時代に渡来人が持ち込んだものである。
そして馬形埴輪は全国各地から出土しているが、牛形埴輪はその事例が極めて少ない。その一つが紹介する今城塚古墳から出土しいたもので、今城塚古墳の被葬者は、継体大王との説が通説となっている。
この仔馬形埴輪も珍しい存在である。ようするに放牧により馬の生産が行われていた証である。
22回の長きにわたり紹介してきたが、これにて終了とする。
<了>