世界の街角

旅先の街角や博物館、美術館での印象や感じたことを紹介します。

東南アジア陶磁の名品展・町田市立博物館:#18

2017-10-23 08:55:21 | 博物館・東京都

<続き>

『第6章:茶人の眼』:その1

褐釉壺 13-14世紀 高さ:12.8cm 口径:13.8cm                                                        ベトナム北部

灰釉壺 14-15世紀 高さ:15.6cm 胴径:16.5cm                                                    ベトナム北部

青磁刻花唐草文鉢 13-14世紀 高さ:10.6cm 口径:17.2cm                                                  ベトナム北部

青磁鎬文壺 15世紀 15世紀 高さ:13.4cm 胴径:16.7cm                                            シーサッチャナーライ

褐釉格子文壺 12-13世紀 高さ:16.8cm 胴径:15.4cm                                                    ブリラム

所謂クメール陶である。この第6章は茶人・木内宗久さんの見立で、茶道具にしつらえたものである。流石茶人である。

黒褐釉線文壺 12-13世紀 高さ:16.7cm 口径:13.8cm                                                      ブリラム

 

                           <続く>

 


東南アジア陶磁の名品展・町田市立博物館:#17

2017-10-22 07:04:33 | 博物館・東京都

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『第5章:海を越える大壺』

褐釉龍文六耳壺 17-18 高さ:53.2cm 胴径:36.9cm                                                   中国南部

キャップションにもあるように、ベトナム南部のチャンパ陶と見分けが付きかねる。

黒釉四耳壺 年代不記載 高さ:40.4cm 胴径:48.1cm                                                     ミャンマー

キャップションには年代未記載であるが、15-16世紀と考えられる、いわゆるマルタバン・ジャーである。

褐釉白堆文四耳壺 年代不記載 高さ:41.5cm 胴径:42.6cm                                                ミャンマー

黒褐釉櫛描文壺 12-13世紀 高さ55.5cm 胴径:42.6cm                                                  カンボジアORタイ

焼成地はカンボジア国内か、タイ・コラート高原か不詳としているが、いわゆるクメール陶である。

黒釉四耳壺 15世紀 高さ:39.9cm 胴径:34.2cm                                                      タイ・メナムノイ窯

黒釉四耳壺 15世紀 高さ:59.5cm 胴径:43.3cm                                                            タイ・メナムノイ窯

今回紹介した壺類はコンテナーとして用いられたもので、飲料水や食料のみならず、商品運搬用として、例えば香辛料などを入れて運んだ。

                             <続く>

 


東南アジア陶磁の名品展・町田市立博物館:#16

2017-10-20 07:00:07 | 博物館・東京都

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『第4章:ミャンマー、東西の分水嶺』:その2

白釉盤 15-16世紀 高さ:5.8cm 口径:28.4cm                                                   ミャンマー

緑釉盤 15-16世紀 高さ:5.9cm 口径:30.1cm                                                   ミャンマー

青磁刻線文盤 15-16世紀 高さ:6.4cm 口径:29.0cm                                                       ミャンマー

緑釉鳥文磚 11-12世紀 横:24.2cm 縦:25.2cm                                                   ミャンマー・パガン

白釉緑彩鬼神文磚 15-16世紀 横:31.5cm 縦:43.0cm                                                ミャンマー

白釉緑彩唐草文鉢 15-16世紀 高さ:7.8cm 口径:17.0cm                                              ミャンマー コ―・ドン窯

近年、オーストラリアのドン・ハイン氏を中心とする調査団にて、モーラミャイン近郊のKaw Don村で窯址が発掘され、当該錫鉛釉緑彩盤・鉢は当該窯で焼成されたことが証明された。モン(MON)族の故地である。

以上にて、第4章『ミャンマー、東西の分水嶺』としての展示品の紹介を終了する。続いて第5章展示品を次回以降紹介する。

                          <続き>


東南アジア陶磁の名品展・町田市立博物館:#15

2017-10-19 07:40:02 | 博物館・東京都

思い立って長崎に出掛け、シリーズを中断していたが、本日より再開する。

『第4章:ミャンマー、東西の分水嶺』:その1

白釉緑彩花文盤 15-16世紀 高さ:5.8cm 口径:24.8cm                                                 ミャンマー

白釉緑彩花文盤 15-16世紀 高さ:5.5cm 口径:28.2cm                                                ミャンマー

白釉緑彩星文盤 15-16世紀 高さ:6.4cm 口径:28.9cm                                               ミャンマー

白釉緑彩鳥文盤 15-16世紀 高さ:6.1cm 口径:31.7cm                                           ミャンマー

白釉盤 15-16世紀 高さ:5.8cm 口径:28.4cm                                                         ミャンマー

  

                           <続く>


東南アジア陶磁の名品展・町田市立博物館:#14

2017-10-14 06:57:59 | 博物館・東京都

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『タイ族の沸騰』:その4

今回は、サンカンペーン以外の北タイ陶磁の展示品を紹介する。

灰釉線文盤 15-16世紀 高さ:5.7cm 口径:26.7cm                                                      パヤオ

この手の掻き落とし手法は、サンカンペーンでも見ることができるが、胎土を見るかぎり、パヤオの特徴を示しており、町田市立博物館の見立て通り、パヤオと思われる。

青磁花文盤 15-16世紀 高さ:8.2cm 口径:27.2cm                                                         パーン

青磁刻文盤 15-16世紀 高さ:6.4cm 口径:27.0cm                                                        パーン

キャップションにはパーンとあるが、誤記でカロン陶磁である。

鉄絵花文盤 15-16世紀 高さ:4.7cm 口径:21.7cm                                                  カロン

白磁櫛描文双耳瓶 15-16世紀 高さ:17.5cm                                       胴径:12.6cm カロン

典型的なカロンの磁肌を示している。カロン陶磁はこの他に銅呈色の緑釉も存在する。

青磁盤 15-16世紀 高さ:5.5cm 口径:27.8cm                                                      ワンヌア

ワンヌアの最大の特徴は、当該盤のように鍔付きで、その先端に丸みを持たせて折り返し、それを輪花形状に成形している点にある。釉薬はオリーブグリーンに発色し無数の貫入をみる。優品である。

以上で、第3章『タイ族の沸騰』展示品の紹介を終わり、次回から第4章展示品を紹介する。

                           <続く>