世界の街角

旅先の街角や博物館、美術館での印象や感じたことを紹介します。

京都大学総合博物館(1)

2021-09-05 07:18:12 | 博物館・京都府

今回から京都大学総合博物館の展示遺物を紹介する。展示品の時代観は広いが、近世の展示物には興味がないので、旧石器時代から古墳時代にかけての展示品を時代順に紹介する。

先ずは旧石器時代の展示遺物からスタートする。

縄文時代の土器をご覧願いたい、厚さは5mm程しかない。たとえ野焼きと云えども、ヒビが入り割れて使い物にならない。粘土の鍛錬と制御された焼成が考えられる。現代でも、そう簡単に真似はできないであろう。

(縄文土器 大津市・滋賀里遺跡)

キャップションによると、九州・瀬戸内系の土器がみられるという。彼の地と琵琶湖沿岸に交流があったことを物語っている。これらの土器も薄造りである。

<続く>


長岡京市埋蔵文化財センター(6)

2021-04-29 08:24:31 | 博物館・京都府

<続き>

長岡京市の恵解山古墳を御存知であろうか。大量の鉄製品が出土したことで著名な前方後円墳である。出土品は南隣の大阪府高槻市の今城塚古墳出土品と姿形が類似しており、特に埴輪に顕著に現れている。

展示パネル最上段に復元した鉄製品が木棺内に納めれている。それは大量の武器類であった。以下、復元品と出土物そのものをアトランダムに紹介する。

水鳥や家形埴輪は、先にも紹介したとおり今城塚古墳出土の埴輪と似ている。近しい首長の墓であったろうか。

<続く>