2021年7月20日 岩知志ダム
岩知志ダムは北海道沙流郡日高町三岩の一級河川沙流川本流にある北海道電力(株)が管理する発電目的の重力式コンクリートダムです。。
1951年(昭和26年)の電気事業再編令で誕生した北海道電力(株)は戦後の電力不足に対処するため各所で電源開発を進めます。
1958年(昭和33年)に完成した岩知志ダムもその一つで、ここで取水された水は岩知志発電所に導水され最大1万3500キロワットのダム水路式発電を行っています。
ダム直下に国道237号景勝橋が架かりダムと正対できます。
ラジアルゲート3門を装備したいかにも発電ダムと言った体。
ゲートは紫に近い朱色。
ゲート部分をズームアップ
左岸(向かって右)1門だけゲート形状や色が異なります。
一方右岸2門はゲート上部に切れ込みがあります。
右岸ダムサイトからも見学できます。
左岸の取水口。
上流面
かつてはピアは被覆されていたようですが、今は巻き上げ機がむき出し。
ダム直下の左岸が大きく崩落しています。
2019年(平成31年)の胆振東部地震によるものと思われますが、大丈夫なんでしょうか?
水利使用標識。
(追記)
岩知志ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行う予備放流容量が配分されました。
0051 岩知志ダム(1687)
北海道沙流郡日高町三岩
沙流川水系沙流川
P
G
33メートル
92.2メートル
5040千㎥/560千㎥
北海道電力(株)
1958年
◎治水協定が締結されたダム