ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

御調ダム

2017-05-11 15:34:31 | 広島県
2017年5月5日 御調ダム
 
御調で『みつぎ』と読みます。
御調ダムは広島県尾道市御調町の芦田川水系御調川にある広島県営の治水目的の重力式コンクリートダムです。
芦田川の主要右支流である御調川流域は豪雨のたびに洪水被害が頻発しとりわけ1970年(昭和45年)8月の台風10号では流域で壊滅的な被害が発生しました。一方で瀬戸内海気候に属するため降水量が少なく灌漑用水不足による干ばつも多発していました。
これらの諸課題に対処するため広島県により建設されたのが御調ダムです。
御調ダムは御調川の洪水調節および、安定した河川流量の維持と既得取水権への補給を目的としています。
 
御調ダムは県道406号沿いにありアプローチは簡単です。
左岸にダム管理事務所がありダムカードをもらったのちダムを見学します。
 
左岸から下流面
クレストには自由越流式洪水吐が並び、波返しを備えた堤趾導流壁がダムに精悍な印象を与えています。
 
上流面
オリフィスゲートと取水設備が見えます。
 
 
ダム湖(青龍湖)
今年は水草が異常繁殖してダム湖一面黄緑色に変色しています。
 
減勢工と副ダム。
 
右岸管理事務所とインクライン。
 
天端は車両通行可能。
 
右岸から上流面。
 
堤趾導流壁。
 
下流から。
 
追記
野間川ダムには360万立米の洪水調節容量が設定されていますが、治水協定により豪雨災害が予想される場合には事前放流によりさらに21万立米の洪水調節容量が確保されることになりました。
 
1992 御調ダム(0969)
広島県尾道市御調町津蟹
芦田川水系御調川
FN
 
53.1メートル
206.2メートル
広島県
1988年
◎治水協定が締結されたダム


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