ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

鷹の巣ダム

2016-06-13 15:08:00 | 新潟県
2016年6月11日 鷹の巣ダム
 
鷹の巣ダムは左岸が新潟県岩船郡関川村大内渕、右岸が同村湯沢の一級河川荒川本流にある東北電力(株)が管理する発電目的の重力式コンクリートダムです。
もともと当地には東北電力の旧鷹の巣発電所がありましたが、老朽化を受けて1996年(平成8年)に再開発が着手されました。
新しい鷹の巣ダムは2000年(平成12年)に竣工、ダム式発電所の2代目鷹の巣発電所は翌2001年(平成13年)より運用が開始され最大1万5700キロワットのダム式発電を行っています。
建設当時は新鷹の巣ダムという名称でしたが、完成後に鷹の巣ダムに変更されました。
 
ダムは荒川が大きく蛇行した先にあり、国道113号から見ることはできません。
ダムへ通じる旧道は通行止で立ち入ることはできませんでした。


あきらめてて引き返そうとしたのいですが、国道113号の片貝トンネルの脇から山へ通じる踏跡が見つかりました。
藪こぎ覚悟で突進したら、ラッキーなことに樹間からダムが見えました。


こちらは発電所です。
2000年竣工ということでコンクリートはまだきれいに見えます。
発電所の手前から魚道が伸びでいます。
 
さらに先へ進むと、ダム全体が見えました。
8門のラジアルゲートがあります。


扶壁上にゲート操作室が並び、管理橋で結ばれています。
ほかの東北電力のダムでは見られないデザインです。
 
(追記)
鷹の巣ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行う予備放流容量が配分されました。
 
3249 鷹の巣ダム(0444)
左岸 新潟県岩船郡関川村大内渕
右岸        同村湯沢
荒川水系荒川
28メートル
177メートル
1865千㎥/1810千㎥
東北電力(株)
2000年
◎治水協定が締結されたダム


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