小島教育研究所

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第21回日本数学コンクール無事終了。

2010-08-10 | 日本数学コンクール
 恒例の日本数学コンクールが終わると立秋。暑さも少し和らいで来ました。参加下さった生徒の皆さん、お疲れ様でした。スタッフの皆様ご苦労様でした。まだまだ採点、評価作業が有り、11月3日表彰式まで気が抜けません。

 夏の一日、数学の問題に真剣に取り組んだこの経験が、参加者の生徒諸君の将来の糧となることを切に希望いたします。遠方からの参加の方も何名かあり、会場の設営を検討せねばならぬことも今後の課題です。時、まさに高校野球は甲子園大会。この日本数学コンクールが良い意味での数学甲子園になればと次の10年に向けて祈念する次第です。

 わざわざ、遠方から参加された親子連れ。お母さんが息子さんにかけた言葉が印象的でした。「コンクール、十分楽しんでいらっしゃいよ!」この言葉はこれまでの日本数学コンクールの問題傾向を如実に表しています。「頑張る」のではなく「楽しむ」ことに日本数学コンクールの性格が良く現れています。

 また、学校単位で参加下さったケースもあり、引率に当たられた先生方、誠にありがとうございました。

 最後に、主催者の名古屋大学の教職員の方々並びに、愛知、岐阜、三重、大坂の数学研究会の先生方(現職、OB)、ご後援頂いているNHK名古屋、中日新聞はじめマスコミ関係の方々など、多くの方々の協力があり、無事8月8日のコンクール大会が終了いたしました。

 コンクールの開始当初より、その紹介に協力頂いた東京出版発行雑誌「大学への数学(8月号)」編集後記に、日本数学コンクール出題者のお一人として活躍される大沢健夫名古屋大学大学院多元数理研究科教授の近著「寄り道の多い数学」(岩波書店刊行)が紹介されています。編集長もかつて日本数学コンクールの受験者であったことが分かり、大数が一気に身近に感じられるものとなりました。是非ご一読下さい。

 さあ、次は論文賞。みんな「頑張って!」ではなく「大いに問題を楽しんで!」下さい。

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