現在、60歳以上でご存知の方も多いと思います。河合塾の数学主任の浅野英夫先生。次から次へと様々な解法を繰り出し、受講生をあっと言わしめる。数学的合理性に裏打ちされたその講義のエッセンスは、後に秘伝のオープンシリーズに結実することとなる。
筆者にとって、それはスーパーソリューションの宝庫だ。
例えば、図形と方程式分野の不等式の領域。境界線を描き、後は正領域、不領域を判定する方法など現在ではチャートの解法にもさりげなく自然に取り扱われている。関数の大小を利用した不等式の証明など枚挙にいとまが無い。
間違いなく、伝説のカリスマ数学講師の筆頭はこの浅野英夫先生だろう。
蛇足ながら、浅野英夫先生のお孫さんが、東海中学高校に在籍された。カエルの孫はカエルであり、定期試験、実力試験と数学に関してはいつもほぼ満点だった。当然、理系かと思いきや、祖父は祖父ですからの一言で、法学部へとアッサリ進学された由。現在は退職されたかつての担任談。