身近なヒーロー

昨日の練習で子供達のアップをしていたら、
見慣れない長身の男性が、
Ｈコーチと談笑している。
先週、また新入部員が来たので、
その子のお父さんかな？

遠目でしたが、随分若いし、
如何にも野球やってましたって格好。

経験者のお父さんコーチが増えるのは良い事。
最近、ゴルフばかりで野球の勉強してないから、
新しい技術とか教えてもらえるかな

って私が余所見をしていると直ぐにサボるヤツが居る。
「コラ、ちゃんとやれ」
「グエー」っやっていたら、
いつの間にか、件の男性が傍に立っていて
「おはようございます」って
Ｈコーチの息子、高一のリョウでした

遠目だと、全然わからない
「おはよう、流石に野球部も休みか？」
「今日からです」って休みなら、休んでればいいのに、
身体を動かしに来たようです。
真面目だよなぁ。

子供達が休憩中にＨコーチ相手に投球練習を始めたリョウ。
ピッチャーで３番手４番手争いをしているそうですが、
ストレートとスライダーは良い感じ。
カーブとチェンジアップも投げたけど、
曲がり始めが早い感じがするし、
抜けて高目に行ってしまう事がしばしば。
Ｈコーチも「抜くボールが苦手なんですよね」って。

その辺が課題かな？
それにしても、現実的な目標として地区予選ベスト８を目指しているチームの
現役投手のボールをマスクも着けないで平気で受けているＨコーチが凄すぎ

高一って事は４年前の６年生。
低学年のコーチは彼の事を知らない人も多く。
「流石、高校生、良いボール投げますねぇ」
「だよねぇ、でも、彼、この位の時（低学年）は打てない、投げれない、捕れないで、
同学年の中でも一番下手でねぇ。
って言うか、5年までは何処で使おうかって悩む位だったのに、
６年の秋の大会で、優勝候補が相手の試合で先発したもんねぇ。
高校でもピッチャーだって言うし」
「そうなんですかぁ、そういう事を聞くと夢が持てますね」

って言うショウヘイ父の言葉を聞いて、
そうかって、今まであまり考えた事が無かったけど。

先輩が居るからあのチームにって有ると思うし、
チームの先輩が、中学や高校で頑張っているのを
見たり、聞いたりしたら、俺もって思う。
先輩って身近なヒーローなのかも。

って事は我々チームの関係者は、卒業生が野球を続けようって
思える環境を与えないとって改めて思った次第。

昨日の投球を見た３年生２年生が、
高校野球を目指す様に微力ですが、
もうちょっと頑張るかな