天文少年は
十二月三十一日に山に登る
街中のネオンが消える
星を見ているのは
彼ひとりだ
十二月三十一日に山に登る
街中のネオンが消える
星を見ているのは
彼ひとりだ
目線をそろえる
集合と拡散の応用です。
泥棒たちの演技指導を選んだ理由のひとつに
基礎練習がそのまま本番の演技に生かせる、というのがありました。
そのひとつが目線をそろえるというものです。
泥棒が暗い家の中をびくびくしながら入っていきます。
この時の、びくびくする演技ですが
やらせてみると、一人一人がおどおどするだけで
人に見せるときのインパクトにかけます。
そこで、目線をそろえることにしました。
まず、目標となる点を決めます。
劇場だと時計とかライトとかです。
合図で一斉にそこの点を見ます。
ここで、動物が音を出しても面白いのですが
音がないところで、動きが合うと、もっと面白いのです。
だから、観客が気が付かないように
舞台上の一人が合図を出します。
私は「つっ」と小さく合図させています。
この音はほとんどの観客が気づきません。
右、左、上、全員がばらばらの方向を見た瞬間
動物が鳴きます。
いつも高校生に教えるときには
集中力の練習方法のひとつとして
教えています。