演劇書き込み寺

「貧乏な地方劇団のための演劇講座」とか「高橋くんの照明覚書」など、過去に書いたものと雑記を載せてます。

トレイル オブ ティアズ

2013年07月04日 20時44分56秒 | 読書
A.J.クイネルの最後の翻訳本。

クリーシィ・シリーズが大好きだった一時期がある。
最初に読んだのは「メッカを撃て」だった。
古本屋に3冊ほどあったクイネルの文庫本を買ってきたのだ。

どれも面白いが、やっぱりクリーシィ・シリーズが一番だろうか。
「燃える男」は映画にもなっている。

さて、今回のこの作品、ストーリーはいまいち厚みが欠けているが、
脇役が最高だ。
特にアグネス・リンには一度お会いしたいものだ。

クイネルの作品に出てくる女性が、みんな魅力的なのはなぜだろう。
アグネスが独身主義者のマークに引導を渡すときのセリフ
「マーク、あの警備員はだれかをここへ入れないためにあそこにいるんじゃないの。あなたをここに閉じ込めておくためにいるのよ・・・・長時間閉じ込めておくために」
言われてみたい。