高校演劇セレクション2005に収録されている戯曲だ。
部員からこれを選んだという、メールが来たので図書館で借りて読んでみた。
まず、場面転換が多い。7回も転換しなければならない。
それから、日付の指定が細かく、主人公の中原中也の年齢が場が変わるごとに、変わる設定になっている。
上演すれば、それなりに観られる舞台になるのかもしれないが、きちんと、客に見せるのには工夫が必要な脚本だ。
また、気になるセリフが結構多い。
第一場の孝子の最初のセリフ
「あなた、あなた、お食事は召し上がった?」というセリフなどは意味不明だ。
病床にあるのなら、膳を見ただけで食事をしたかどうかは分かるだろうと思うのだが。
生徒には「自分だったら選ばない」と返事を出しておいた。