演劇書き込み寺

「貧乏な地方劇団のための演劇講座」とか「高橋くんの照明覚書」など、過去に書いたものと雑記を載せてます。

なぜ、変な照明が

2012年11月26日 12時26分34秒 | 照明
高校生の芝居を見に行って、照明が変だというパターンは多いのだが
まあ、これは音楽と違って一発勝負なんで
なかなか思うようなことはできないからだ。

ただ、昨日の浜北文化会館の場合は、会館の照明の設定自体がおかしいので
問題が全く異なっている。

1.シーリングの照明の数が少なすぎる。
シーリングは32灯あるはずなので、そのうち8灯しか使っていないのは少なすぎないか。

2.舞台の半分より前に出てくると役者の顔が見えなくなる。
シーリングの焦点を奥に合わせすぎているからです。
たぶんホリゾントへの反射を防ぐための措置なのかもしれませんが
役者の顔が見えないのでは仕方がありません。
手前用と奥用の2系列仕込めばよかったのではないのでしょうか?

3.サスペンションライトも少ない。

1susで2灯、2susで2灯ではどうなんだろう?

4.ステージスポットやタワーライトを使わない
これはどこの会館も共通してやりたがりません。
理由は2つあって、ひとつは出入りの時にひっかけてあぶないから。
もうひとつは、役者の顔の位置に光が入るので嫌がる役者がいるからです。
でも、これがないと役者に立体感が出ませんし、
ホリゾントに影響が出ないように光量を増やしてやるいい手段なんですが。
アメリカのステージサイドの写真など見ると
山のような大量のライトで脇から照らしているようです。

5.終わり方
客電が消えるまでと、客電がつくまでです。
浜北文化会館は作りが悪くて、2回席の扉をあけると
直接昼光が客席に入ってきてしまいます。
客電がちゃんと点いてから、扉を開けるよう
会館の人間が指導して当然だと思います。


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