ネット小説で「昭和38年」という作品を読んでいる。令和の男が昭和38年にタイムスリップしてしまう話で、だいたい5日に1度更新されて、今は129羽目で、時代は昭和41年になっている。
この作品の主人公は45歳で亡くなった小説家梶山俊之をモデルにしているようなところが処々にみられる。
一つはエロ小説だし、一つは経済小説、一つは当時のドキュメンタリーといったところだ。主人公はカメラが趣味で、失われるであろう町の風景を良く撮っている。
梶山俊之が大酒飲みで交遊も広かったのに対して、主人公は酒を飲まないし、交友範囲はアパートの住人と編集者、近所の人たちぐらいだ。
それでも、未来から来た人間からすると高い食料品や電化製品とどう向き合っていくのかがしばしば問われるシーンが見られる。
昭和何年まで行くのか、どんな結末にするのか、大変難しそうだが、今後の楽しみにしたい。
なお、エロくないのは「小説家になろう」でエロいのは「ノクターン」で無料で読める。
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