ロマン・ヴェンガルテンの『夏』を、別役実が潤色したラジオドラマ版は、出演が加賀まりこ、萩原朔美。2匹の猫は三国一郎、露口茂。1972年放送。それまで、そんなに好きでなかった別役でしたが、このラジオドラマは素晴らしかったです。とにかくセリフがきれいでした。
そんなラジオドラマを録音して、未だにipodで聞いている人がいるらしく、ブログを見つけたときはびっくりしました。
我々の仲間もオープンリールで録音してくれていたのですが、同級生の誰だったんだろう?もう一度聞いてみたい。もう、47年前の放送なのに。
蠍座の公演は2か月のロングランだったそうで、あの頃の加賀まりこさんだったらきれいだったろう。「話の特集」という雑誌の彼女のヌード写真も、まだ若かった篠山紀信が撮っていて素敵だった。
別役さんの脚本は、なんか自分の実生活を舞台で見せられているような感じで、夢の中で見ている話がそのままっ目の前にある、あるいは、毎日の生活がそのまま目の前にある、という感じでした。そんなはずはないのですが。
早稲田小劇場のあの鉄階段を上っていく感じが、結構好きでした。残念ながら、そのころはもう、別役作品は上演していませんでしたけど。
ご冥福をお祈りいたします。
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