真佐美 ジュン

昭和40年代、手塚治虫先生との思い出「http://mcsammy.fc2web.com」の制作メモ&「日々の日誌」

机で寝るな!エコノミー症候群

2006年03月23日 18時30分32秒 | Weblog
気になること。昨日のことで気になっていたことが最近あるそれは地震のあとの避難所で車で生活をしていた人たちのことで、マスコミにも取り上げられた。そのひとつ NHK新潟ニュースから 「小千谷でエコノミー症候群の検査」 新潟県中越地震で、車の中など狭い場所で避難生活を続けたために血管に血の塊=血栓ができて肺に詰まるエコノミークラス症候群で3人が死亡したことから、小千谷市できょうから住民およそ750人を対象にした大がかりな検査が始まりました。
この検査は小千谷市中心部の7つの町内会の依頼で、新潟大学の榛沢和彦(はんざわ・かずひこ)医師らのグループが行っているものです。 検査は4日間に分けて行われ、初日のきょうは小千谷市土川町(つちかわちょう)の検査会場に車や避難所での避難生活を経験した人たちが訪れ、血液検査や、超音波で血管が詰まっていないか調べました。このうち足に小さな血栓が見つかった67才の男性は「地震のあと、乗用車で11泊しましたが、血栓が見つかるとは思いませんでした」と話していました。
血栓は早期に見つければ薬を飲んで溶かしたり、ふくらはぎを締め付けるストッキングをはいて血液の流れを良くしたりすることで治療できますが、症状が重い場合は肺の機能が低下したり死に至ることもあるということです。
新潟大学のグループが地震から1年後に小千谷市や十日町市などで行った調査では、車の中で避難生活をした人からは、通常の数十倍の割合で血栓が見つかっていることから、調査グループでは行政や医師会などに働きかけて被災地のより多くの人たちを対象に検査をできる体制作りをしたいとしています。
エコノミークラス症候群
長時間、同じ姿勢でいたため、ふとももの付け根やひざの裏の静脈に血栓(深部静脈血栓)ができ、動き始めたときその血栓が血流に乗って移動し、肺の動脈で詰まり、呼吸困難などを引き起こし、重傷の場合は死に至ります。
正式には「肺動脈血栓塞栓症」と言う病気で、飛行機に乗ったときだけではなく、大きな手術の後長い間ベットで寝たきりになったり、長時間のデスクワークなどでも起こる事があります。深部下肢静脈血栓症(エコノミー症候群)
昔は「エコノミークラス症候群」と呼ばれていたが、実際にはビジネスやファーストクラス、鉄道、車でも起きるため、今では「深部下肢静脈血栓症」という名前で通っています。
◆血栓症とは
比較的太い血管でできた血液のかたまりが、細い血管(毛細血管)につまって栓をしてしまい、それによってそこから先に血流がいかなくなるので、細胞組織が死んでしまうのです。

◆深部下肢静脈血栓症とは
ひざから下の、わりと深い部分にある静脈に血栓ができることです。動脈の血管自体は、常に心臓から流れ出てくる血液を各組織に行き渡らせるパイプの役目をしているので、圧力をうけて蠕動(ぜんどう)運動をしています。 しかし、静脈は各組織からの血液を心臓に返すためのパイプなので、静脈の血管内に逆流防止弁がついていて、血管自体の動きはほとんどありません。
医療現場では、骨折して長期に足を動かせなかったり、手術後の安静や寝たきりが続いた後のリハビリ開始直後の人に、肺血栓症が多くみられていました。 原因は、足を動かせなかったことにより、静脈内に血液が滞る時間が長くなり、血栓ができたからです。静脈に出来た血栓が一番最初にたどり着く毛細血管は、肺のなかにあるのです。
◆なぜ「エコノミークラス症候群」というものがおこるのか
まず、原因の1番に考えられるのは、血液の粘ちょう度(濃さ)が高まるからです。人間は汗や尿以外にも水分を体内から吐き出しています。それは、不感蒸泄といわれるもので、吐く息や皮膚などの粘膜から体表面積1平方メートルあたり1時間に30gもの水分が蒸発しています(※粘膜自体は、血管組織に富んでいる)。 機内は乾燥している上、アルコールやコーヒー、紅茶などで利尿作用がつき、体内の水分がどんどん失われていきます。このため、血液中のネバネバ度が高まり、血栓ができやすい血液ができあがるのです。
第2の原因は、座っている時間が長く、血管内に血液が滞る時間も長くなるからだけでなく、重力の関係で、下肢に貯まる血液の量が増えるからです。このため、静脈の逆流防止弁にくっついていた血栓が、立ったときの勢いで剥がれ、肺の血管に詰まってしまうのです。
◆肺血栓症はどうなるのか
肺に血栓の蓋がされると、まず胸痛が起こります。かなりの激痛ですが、右、もしくは左と片方の肺に限局されることが多いので、たいていは狭心症や心筋梗塞との鑑別ができます。そして、呼吸困難に陥ります。また、痛みによるショック症状はあっても、肺血栓症によるショック状態は起こりにくいと思います。お年寄りなどは、症状が出にくいので要注意です。
◆どうしたら、予防できるのか
ときどき、ストレッチ体操などをして、下肢の血液の循環をよくしてあげること。それと、血液のネバネバ度を高めないように、水分をまめに取ることです。但し、アルコールやコーヒー、紅茶などは避けた方がよいでしょう。
 椅子に座ったままで、何日も仕事を続けた、亡くなった親友、車の中でリクライニングシートを倒して、寝た状態で発見された友人。たかが小さな血の塊が。そんなこと昔から、分かっていたら大切なものをなくさないですんだのに。
今も続いている、無茶な作業が続くアニメ世界。ぜひ知って、注意して、もう、悲しませないで、欲しい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする