真佐美 ジュン

昭和40年代、手塚治虫先生との思い出「http://mcsammy.fc2web.com」の制作メモ&「日々の日誌」

エーミールと探偵たち

2006年03月28日 16時02分47秒 | Weblog
図書館で「エーミールと探偵たち」のDVDを借りてみた。この映画は昔見た「エミールと少年探偵団」と言う題名を覚えていたがアメリカ映画だと思うので3回目の1964年を見たのであろう、虫プロのわんぱく探偵団と重なった思い出が残っていたので見たいと思った。調べてみると、戦前「少年探偵団 (1931)」として映画化されており、2回目が「エミールと少年探偵団(1954)」3回目に「エミールと探偵たち (1964)」この作品「エーミールと探偵たち (2001) 」は4回目となることが判った。1964年と言えばオリンピックがあった年、洋画をはじめて見たのは、高校で連れて行かれた「橋」と言う映画、ドイツの少年兵が橋を守ると言う映画で、バズーカーを打ったときに、後ろに居た、老兵が火達磨になる映像を見て、その後しばらくうなされた、そのとき見た予告編で、エルビス、プレスリーのGIブルース、そして、浦和オリンピアで洋画を見始める。ちなみに、GIブルースを見た帰りに、浦和の演奏堂で、プレスリーの「今夜は一人かい」のレコードを買ったのが洋楽にはまるきっかけであり、まだレコードプレーヤーは、母が持っていた78回転SPしか聞けない蓄音機であった。手で回転を押さえて聞こうとしたが、傷をつけただけで、のちにもう1度このレコードは買うこととなった。
 昔の思いでは美化されている。 が、それにしてもひどい映画であった。まずバックの社会がめちゃくちゃであった。離婚問題を取り上げるにしろ、法や道徳を無視した、それどころか、盗みを正当化している。現代社会がいかに、少年問題と万引きや窃盗が、罪と言うことに麻痺してしまっているのか、見ていて吐き気がしてくる。イントロで離婚した父と主人公エーミールの愛情を描いているのはよしとしても、初っ端に大切な金を持ち出したり、警察へ届けられないと言う、設定をするために、友人と、スニーカーを盗もうとして友人が警官に捕まっても逃げる。都会へ出る列車の中で、同室の悪人から、言葉巧みに、お酒を勧められ、12歳の設定なのに、お酒を飲ましたり、犯人の後をつけるにも、無賃乗車、腹が減ったら、食べ物を盗む、などなど、でたらめである、罪の犯し放題。その挙句、探偵団といっても少年たちは、よく見ても不良、としてしか映らない、何とか、我慢して最後まで見たが、なんと言う映画を作るのだと言う、怒りしか残らない、製作者の無神経さに腹の立つ思い、過去の作品をよく見て「爪の垢でものんで欲しい」後味の悪い作品。見なければ良かった。青少年には見せてはいけない作品。
コメント
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