産婦人科の先生がこんなことを書いていました。
ある女性が妊娠しました。彼女はピアノが趣味で妊娠中もよくピアノを弾いていました。
そのうち子供が生まれましたが泣きだすとなかなか泣き止みません。
おっぱいをあげても機嫌が直らないのです。ところが彼女がピアノを弾いて聞かせると
すぐに機嫌がよくなり、すやすやと眠りに入るそうです。
この子はお母さんのお腹の中で、お母さんの弾くピアノの音楽を聞いて十月十日を過ごしました。
その安楽に過ごせた時の状態をピアノの音を聞く事によって思い出し、機嫌がよくなるのでしょう。
赤子の時は母親の胎内のときの記憶が残っているのです。
我々大人は、日々の生活の中で、心に知らず知らずのうちに様々な汚れが付いて行きます。
しかし人間の心は、この赤ん坊のように、本来は清らかで安楽な状態だったのです。
心を元の清らかな状態に戻そう。お母さんの胎内にいた時のように安楽な心地になろう。
弘法大師はこう呼びかけ真言密教を広めたのです。
合掌