生まれたものは死に、会ったものは別れ、持ったものは失い、作ったものは壊れます。
時は矢のように去っていきます。
すべてが「無常」です。
この世において、無常ならざるものはないのです。
人間に生まれてきたということは、何も当てにならない、無常の世界に身を置いたということです。
この世を去ることを、ちょっと待ってくださいと頼んでも、容赦されません。それが娑婆の現実です。
だから、何事も包み隠さずに、泣くだけ泣いて、怒るだけ怒って、言いたいだけ愚痴を言って
底がないほど深くなったら、手を合わせるんです。