先日、母親の祥月命日で一粒満腹長者供養をお願いいたしました。
実家の方で命日より少し早めに菩提寺に法事をしていただいたのですが
なにか物足りなさを感じており、ずっと気になっていたものですから、
四家供養でお世話になっている命光不動尊様で改めて法事をお願いいたしました。
山主様のお話では、法要の間にどうやら、母親が出てきていた様子で私たち子供や孫のことを非常に心配しているということでした。
法要が終わる頃に突然、娘から電話が掛かってきました。娘は、借家住まいをしており、大家さんから半年ほど先に
立ち退くように言われておりましたので、今後の引越し先や資金繰りなどで頭を悩ませていました。その娘が慌てた様子で電話を寄越したので
引越し先でも見つかったという話だと思いました。ところが、話を聞いてみるとそうではなく、急に大家さんから連絡があり、
立ち退きをしなくても構わないと言われたと言うのです。なんでいきなり?と驚きました。
母親の祥月命日の日に頭を悩ませていた問題が突然解決したのです。母が困っている孫に力を貸してくれたのだと確信いたしました。
有り難さで涙が溢れてきました。これもこの長者供養のおかげだと思います。
有難うございました。
私たちは家族や気心の知れた人に対して、相手の心を考えず、乱暴な言葉遣いや荒々しい言葉遣いを
することがしばしばあります。
そしてそれによって、相手の感情を傷つけ、売り言葉に買い言葉となっていさかいへと発展します。
私たちは多くの人々に支えられて生きていますが、生命は遠い先祖から引き継いだものであり
この世に生かされると自覚する事が大切です。
そして、生かされる自分だからこそ、相手の心を大切にし慈しみの心を持ちたいものです。
相手を慈しみ敬う心はとりもなおさず、自分自身を高める事にもつながります。
乱暴な言葉遣いや発言は自分自身を損ねてしまいます。仏教では慈しみを持った
言葉遣いで相手に語る事を「言施」といい、笑顔で人に接する事を「笑顔施」といいます。
いずれも相手の怒りや憎しみの感情を和らげるものであり相手の心に対する施しであります。
このような施しを心掛けて毎日過ごしたいものです。
合掌