第68次座り込み行動 8月23日
新型コロナ第7波の感染が爆発的高水準の環境の中でしたが、継続して取り組んでいます第68次座り込み行動をサマータイム午後4時から5時まで実施しました。
坐り込み行動主催者挨拶・久保事務局長
原告64人中20人がすでに他界、人道的にも早期の解決が望まれています
京橋駅ご利用のみなさん、ご近所でお仕事中の仲間の皆さん。こんにちは。
私たちは、明乳争議を支援するものです。この争議は、賃金差別を闘い37年という長い争議となっています。原告64人中20人がすでに他界しています。人道的にも早期の解決が望まれています。
コロナ禍で働き方が大きく変わりました
皆さんは、安心して働いていますでしょうか。コロナ禍で働き方が大きく変わりました。シフトに入れず働く時間が短くなった、仕事がなくなったと聞きます。仕事が減らされれば収入も減ります。この物価高で大変な生活を強いられています。また、テレワークがふえて、ノルマが増えた 労働時間管理が出来ずに大変だと聞きます。環境も整わず、環境整備は自腹、その上、際限のない労働に追いやられている状況があります。
こんな時だからこそ労働組合が必要です
皆さん、こんな時だからこそ労働組合が必要です。こんな時に要求を掲げて声を挙げられるのが労働組合です。働く環境を守るために、是非、労働組合に入って下さい。
職場の安全を守れと声を挙げた労働者を差別した事件
この明乳争議は1960代1970代に大変過酷な労働を強いられた労働者が声を挙げ、職場の安全を守れと声を挙げた労働者を差別した事件です。
明治乳業で働くために私たちの仲間は地方から上京しました。その時代は、牛乳が飛ぶように売れました。会社は、儲けるために、労働強化をします。7~8畳の部屋に4人も詰め込み、朝夜なく長時間労働を強いられました。交代制労働で不規則、冷蔵庫で寒い重労働です。仲間が次々に病に倒れたと言います。
会社は白組、赤組、雑草組と分けて、赤組に対して徹底した賃金・昇格等の差別
安心して働ける職場をめざして、声を挙げ会社に要求を突き付けたのが今闘っている争議団の皆さんです。声を挙げる労働者に対して、会社は白組、赤組、雑草組と分けて、赤組に対して徹底した賃金・昇格等の差別を行いました。年間で100万円、10年間では1000万円にものぼります。
大変な差別です。今、都労委で闘っています。都労委では、1年間ごとに分けて比較をするのではなく、長く続く差別全体を見てほしいこと。1年ごとの比較では格差が小さいと言われています。年間100万の差別が小さいとは私たちはおもいませんが、そのように言われています。差別は累積されています。そこをしっかりとみてほしいのです。そのためには長期で比較することが重要です。
雪乳など他企業でも会社が社会的責任を果たし争議解決を決断して解決をしています
また、一人一人を比較するのではなく、訴えている原告とそれ以外の集団を比較する「大量観察方式」での比較を要請しています。是非、会社はこの要求に応えて頂きたいと思います。労働委員会の付言や裁判の闘いの中で、「差別はあった」と言われています。「話し合いをしなさい」ともいわれています。会社は、一刻も早くこの争議を解決するために話し合いの場をつくる事。要請に応えることを要求します。
雪乳など様々な職場でも60年代、70年代に組合差別や賃金差別がありました。インフォーマル組織を作り、労働者を分断して、組合つぶしや差別を行っていました。でも、それらの争議は解決しています。会社が社会的責任を果たし争議解決を解決しようと決断して解決をしています。
明治は、それが出来ないのです
明治は、それが出来ないのです。先日、株主総会がありました。2009年に、よりもうけを挙げるとして明治乳業と明治製菓が合併・統合しました。2020年までに売り上げを1兆5000億円にすると公約しましたが、この目標に届くどころか売り上げは低迷しています。経営陣は何ら責任を取っていません。
女性の管理職がいない、女性の声を聴かない会社は働きやすい職場ではありません
人の意見に耳を貸さない体質、反省しない体質があるのです。
また、女性の管理職がいない。世界経済フォーラムが発表している男女平等指数は146ヵ国中116位です。その中で低いのが「経済の分野」です。管理職における男女平等は130位と本当に低くなっています。女性の声を聴かない企業は、外国では相手にされません。女性の声を聴かない会社は働きやすい職場ではありません。
この体質を改善して、社会的な責任をしっかり果たして、争議解決に踏み出して頂きたいと思います。そちらで聞いている明治の方も是非、会社に解決をと伝えて下さい。争議を一日も早く解決しましょう。宜しくお願いします。
食品一般ユニオン・佐藤書記長
労働者を分断して支配するこれが日本の資本のやり方です
京橋界隈で働く皆さん、私たちは明治乳業争議の速い解決を求めて宣伝行動をしています。明治乳業は1970年代から一貫して労働者の分断支配をおこなってきました。
それは日本の労働者の低賃金の環境でもあります。労働者を分断して支配するこれが日本の資本のやり方です。こうゆうことで日本の労働者の賃金水準は世界の中でも決して高いほうではございません。先進資本主義国といわれながら下位に低迷しているOECDと比較しても決して高い賃金ではありません。これは資本による労働者分断支配が環境であります。この環境をつくっているのが明治乳業で、それを改めようとしないのがこの長期に及ぶ争議になっているのです。この争議を一日も早く解決してこそ日本の労働者の低賃金構造が改善される一歩になると私たち食品一般関連労働組合として考えています。是非、一日も早い争議解決を求めるものです。
正規雇用、非正規雇用として労働者を分断
そして、雇用によって生活水準が変わってくる。仕事があっても人が集まらない。これがワーキングパワーや人手不足の原因です。資本が適正な賃金を払えば、いくらでも雇用は拡大する。そうゆうふうに考えます。特にいま、介護労働の分野においても人が集まらない。劣悪な職場環境になっている。その様な中で利用者も安心して利用できない環境になっています。その環境をつくっているのが資本による労働者の分断支配、正規雇用、非正規雇用として労働者を分断してきたのが原因です。
いま誰でも時給1500円の最低賃金が求められています。それも地域別ではなくて全国一律です。全国一律にしないからこそ地域に格差ができて、東京や首都圏に人が集まってきて地方が疲弊する。それが原因です。全国一律最低賃金を確立するのが一番の雇用条件を改善する近道でございます。是非とも皆さんご理解をいただきたいと思います。
労働相談等がございましたら私たちのところにご相談を
私たち食品一般ユニオンは、食品で働く人たちを組織しています。私たちの運動に共感している全国津々浦々に組合員が存在しております。もし労働相談等がございましたら私たちのところに相談をしていただきたいと思います。
先日も大阪の工場のほうからも問い合わせがありました。このような声が集まり大きくなれば更に企業に対しての圧力になると思います。更に株主総会では、総会に向けた内部告発の文書も届いています。明治は、いま疲弊しています。かろうじて過去の資産で経営を維持しているものと思われます。今こそ解決する時期かと思います。是非、皆様方のご協力で解決していけるよう、また、一日も早く坐り込みが終えるようにしていきたいと考えています。皆様方のご協力をお願いしまして連帯の挨拶とします。ありがとうございました。
3.食品一般関連労働組合(食品一般ユニオン)北川順子さん
ご通行中の皆さん、坐り込みの皆さん暑い中本当にご苦労さまです。歌で明治乳業争議団を励ましていきたいと思い歌をつくりました。
この闘いは半世紀♪♪ ♫
その闘いは半世紀、誇り高く続いてきた
働くものの、命と権利、守る為に 勝利めざして~
その闘いは半世紀、怒り悲しみ、見つけてきた
道半ばで逝った友の悔しさ胸に 燃やし続けて~
その闘いは半世紀、人生かけて歩んできた
仲間と共に憲法生かす職場めざして 理想、掲げて~
その闘いは半世紀、これからも語り継がれる
※人間の歴史、前進させる、勇気ある人々がいる限り~
※繰り返し
幸せなら手を叩こう♪♪ ♫
明治乳業争議! 明治乳業争議!
命と権利守るために みんなで頑張ろう!
働く者の命 働く者の権利
命と権利守るために 坐り込み頑張ろう!
労働者の権利守ろう! 労働者の権利守ろう!
賃金差別組合差別 差別をやめさせよ!
明治の製品は買わない! 明治の食品は買わない!
会社の横暴認めるまでは 明治の製品買わない!
4.東京争議団共闘会議・諏訪幸雄事務局長
闘いによってこの日本を雇用の安定、安心して働ける社会に
いま32名の仲間が立ち上がって、KLMオランダ航空相手に無期変換雇止め撤回を求めて東京地裁でたたかっております。そうした闘いによってこの日本を雇用の安定、安心して働ける社会に繋がっていくものと思っています。
労働組合支配の労務姿勢の下で事故多発
それからこの明治の問題です。私は日本航空で働いていました。この日本航空も1970年代明治と同じ頃に労働組合支配の労務姿勢をとって、徹底的な差別をおこないました。その結果日本航空は1970年代、5年おきに飛行機事故を起こしました。結果として1985年も御巣鷹山事故123便事故で500人を超える犠牲者が出ましたけれども、70年代から85年までで700名を超える乗客、乗員が亡くなりました。大変な犠牲者が出ました。明治も食の安全性の面では航空会社と同じように社会的な使命を負っているものと思います。労働組合を敵視するということは、会社に対してものを言う労働者がいなくなるということなのです。結果として日本航空でも危ないということがわかっていても声を上げられない。結果として危険な状態で運航して事故を起こす。KLM航空での事故では、パイロットが危ないとわかっているにもかかわらず、ここで着陸を取りやめたら燃料がかかるということから、山に突っ込んでしまう。また、羽田沖事故では体調不良、精神的に不調を抱えているパイロットを会社は知っていたのです。にもかかわらず飛べるだろうといって飛ばしました。
そうした結果、羽田空港沖で逆噴射して墜落させる。このような形で労働組合を敵視して、職場を黙らかせていくことが本当に安全を脅かしていくのです。
徹底的に精査して対策防止策を
明治でも最近に牛乳異臭事故を起こしましたけれども、その結末を聞いて驚きました。
少なくとも航空業界では、異臭の原因がわからないという形で終わらせることはありません。徹底的に精査して対策防止策をとる。そうしなければ消費者に対する食の安全を
提供する責任を果たしているとはとても思えませんでした。それが許されている、それが今の明治の経営陣の実態だと思います。労働組合を変えるといって出世して経営者になる。こういった人たちが経営を握っている状況では、今の明治の企業体質を変えていくことは出来ないと思います。
もの言う労働者を敵視する経営体質を改めること
その改善には、この争議を解決することだと思います。
これまでやってきたことをきちんと精算する。その結果、将来に向けて会社をきちんと正常な運営を保障することに繋がっていくものと思います。
そして、37年にわたる争議、差別、もの言う労働者を敵視する経営体質を改めることが、消費者に安全を提供できる企業に発展していくものと思います。
明治の製品は買わない不買運動に協力しています
私はいま、明治の製品は買わない不買運動に協力しています。買い物にいって選ぶときに明治の表示のあるものは買いません。年間にすると結構な金額になります。これが、一人一人に積み重なれば相当インパクトがあるわけです。そして草の根の運動と含めてこの争議を解決したいと思っている人が沢山います。是非、明治の経営者はこういったことを終わりにしたいと決断をしてほしいと思います。以上です。
5.東京国際福祉専門学校教職員組合・浜田委員長
豊かな教育を保障するためには教職員が大切にされなければいけない
只今ご紹介いただきました東京国際福祉専門学校教職員組合の浜田と申します。
私たちの学校も組合を結成したら、組合を嫌悪し組合差別に基づいた各種のハラスメント、嫌がらせ、あげくの果てに解雇といった問題と今裁判でたたかっています。
私たちは学校教育、学生にとって豊かな教育を保障するためには教職員が大切にされなければいけない。安心して安定的に働ける職場でなければ一人一人の力を発揮しチームワークの力を発揮することは出来ない。その様な確信にもとづいて組合を作りました。
しかし、そこでおこなわれたのは組合の弾圧です。それによって学校は結局3校ある内の2校を廃校にし、それによって多くの卒業生や学生も不利益を被ることになりました。教職員を大切にすることが出来ない学校では良い教育が出来ない。それは先ほどもお話しがありましたけれども、企業にも全く同じことが言えると思います。
キノコの山やタケノコの山も好きですが今は一切食べません
明乳のような従業員に対して、非人道的な行為を行う企業のつくる製品は、私は一切信用することが出来ません。私は明治の製品はこれまで好んで食べていましたけれども、キノコの山やタケノコの山も好きですが今は一切食べません。スーパーに行って明治の牛乳しかないときにはガッカリしてしまいます。私は一消費者として、明乳にはこのようなことをしていたのかと裏切られた思いでいます。一刻も早くこの問題を解決し、信用できる企業になっていただきたいと思っています。それまで私は明治の製品は一切買わない。その様なことで示していきたいし明乳の正義のたたかいにも連帯し、私たちのたたかい共々たたかって行きたいと思っています。以上です。宜しくお願いします。
6.参加者へのお礼と決意・松下副団長
未審査で眠っていた39事件が起き上がりました
一言、決意とお礼を述べさせてください。昨年4月から始まった「第3次の闘い」。都労委にまだ未審査で眠っていた39事件が起き上がりました。今日までの1年4か月、何が、どのように進められてきたのか、簡単に振り返っておきたいと思います。二つあります。
一つは、この間6回に及ぶ調査が行われ、残る39事件をどのように審査するのかをめぐってエネルギーをさいてきた。
結果、6月の調査で都労委公益委員は「市川工場事件と全国事件、それぞれを独自に併合審査としたい」「両事件を合せた併合については、今後、検討していく」としました。併合審査は、私ども当初より求めていたもので、この方法こそ事件の全容、差別の実態が鮮明になるもので審査の期間そのものも大きく短縮されると思っています。
二つ目は、審査の争点は何か、主張するべき点は、差別・不当労働行為の実態はどうであったのかなど、全面的に網羅した準備書面、7分冊に分けて出し切る仕事に力を注いできました。
この事件はある意味で人権闘争です
これに対する会社反論が出されることに、どのような言いがかりを付けようとも、明治が、半世紀にわたって行った事実は、消し去ることはできません。この事件はある意味で人権闘争です。人が人たることを取り戻す闘いです。明治が、この半世紀行ってきた人権否定は、この事件だけではない。労働争議でも10数件、途切れることなく続いてきています。いくつか思い出して見たいと思います。
残業命令簿これを消却して解雇
戸田橋工場の1人の労働者が、過酷な残業が続く職場で耐えきれず、命令されるべき問題では無い。勤務命令簿、または残業命令簿ともいわれる、これを消却して解雇されました。この事件「残業は個人の意思によって成立する」、命令するものではないと「解雇無効」の、画期的勝利を勝ち取りました。
構内で仕事以外のチラシを昼休みに配布したことで処分
福岡工場、構内で仕事以外のチラシを、会社の許可なく昼休みに配布したことで処分を受けました。この事件は会社が最高裁まで上訴して抵抗、最高裁が「職場秩序を乱す恐れはなかった」として処分無効、明治を断罪しました。
狭い部屋に隔離される事件
大阪工場、女性労働者が11年間狭い部屋に隔離される事件がありました。これは国会でも取り上げられ解決し、職場復帰を勝ち取りました。同じ工場では思想差別事件が、11年がかりでたたかわれ和解解決しました。
まだまだ、これら事件が途切れることなく続いた明治の半世紀、労務管理と人権無視の実態です。
労働者を、「赤組」と「白組」に分断、赤組に属する者を、「生産阻害者」と差別
この延長線上に、いま闘われている事件であり、64名の労働者が立ち上がった全ての事件の総集編ともいえるでしょう。この事件、近い将来、調査を経て、実質審査、尋問に入っていくでしょう。
提出した準備書面でも明らかに、明治が一貫して労働組合活動をする者を忌み嫌い、労働者を、「赤組」と「白組」に分断し、どちらに属するのかを「踏み絵」にして、徹底した差別を長年にわたって行った事実です。
赤組に属する者を、「生産阻害者」などとののしり、その生産阻害者は人事考課以前の問題として、昇給・昇格ルートから除外する制度と仕組みができていたことを、全面的に解明しています。
この問題は大きな争点です。これから始まる尋問の中でも明らかにし、 「集団帰属」に基づく不当労働行為事件を立証していくものです。
明治よ、その硬直した頭脳を解きほぐせ
いま、明治経営陣の中にも、経営不振、株価下落の元凶、川村体制支配に対する批判が、ふつふつと出ています。 傲慢を極める態度は、社内から「精神障害」ではという声も出ていると告発文にあります。経営促進、長期争議解決のためにも、社内で働く皆さん、川村体制に終止符を打たせようではありませんか。
日本航空(JAL)の大争議も一部を残して、多くの原告が会社との話し合いで合意・解決しました。
明治よ、その硬直した頭脳を解きほぐせ。中労委命令「付言」が云う「互譲の合意」こそが、労働争議解決の原点であり、原則です。 明治には、大局的見地、態度に立つことを、強く求めるものです。本日は本当にありがとうございました。
シュプレヒコール
一、(株)明治は、格差と人権侵害を認めた中労委命令に従い
話し合いに応じろ!
一、都労委残留39件の審査を待つまでもなく、直ちに争議を解決せよ!
一、労働者を赤組、白組、雑草組に分類した差別管理は許さないぞ!
一、赤組集団と称して、年間106万円からの差別を直ちに是正せよ!
一、(株)明治は、争議の解決を決断せよ!
一、ロシアは、ウクライナ侵略から直ちに撤退せよ!
明乳争議とすべての争議の早期全面解決に向け、
団結して頑張ろう、頑張ろう、頑張ろう