12・7全労連・東京地評争議支援総行動が展開される
裁判所・労働委員会は公正な判断をおこなえ! 許すな労働法制大改悪! 戦争法廃止! 守れ憲法9条!
憲法を職場とくらしに活かしブラック企業をなくそう! すべての争議の早期全面解決をめざすスローガンを掲げて総行動が行われました。
株式会社 明治(京橋エドグラン)に186名が結集し、中労委命令に従え、東京地裁からの「和解勧告」拒否の会社明治の経営姿勢を厳しく問う行動になりました。
主催者挨拶・全労連副議長 野村 幸裕さん
明治乳業本社前にお集まりの皆さんこんばんは。本日は12.7争議支援総行動の一環として、この明治乳業の前で、明治乳業は一刻も早く争議を解決をするテーブルに着き、国民のために安心・安全な乳製品を供給せよと皆さんと共に訴えていきたいと思います。
ご通行中の皆さま、ご近所の皆さんこの明治乳業では、労働者を差別するそうゆう実態があり、今日、今もこの問題について真摯に立ち向かって、立ち入ってそして解決をする姿勢が感じられない。
では、この間の中央労働委員会や裁判所で和解をしたらどうかと云われているにも関わらず、これに応えない明治乳業の姿勢、これは皆さんと一緒にとんでもないと声を上げていこうではありませんか。
そし明治乳業、食の安全でもいろんなことがいわれています。皆さん思い起こしてみて下さい。この近所で本社のある多くの企業の中でも、ズーっと不祥事が続いています。それは何故か、根本的に云えば会社の中に民主主義がないからです。おかしいことをおかしいと云っている労働者をどんどんどんどん首切れば、最終的に困るのは私たち国民ではないでしょうか。ともすれば会社の中にもそしてこの世界にもいろんな人たちがいて、そして、その人たちを統合してやっていくそれが組織だとその様に思います。
であるからこそ、この明治乳業が協賛団体になっているオリンピックでは、この現状であらゆる差別を禁止することではないですか。会社は、自分の会社の中で差別をしていながらオリンピックに堂々と協賛団体になったとして名をあげていることは最大の矛盾だと思います。皆さん、ご通行中の皆さん、こんな明治を断じて許してはならない。この声を是非お寄せいただきたいこの様に思っています。
この様な労働者を捨てる、労働者を差別するこれは明治の一企業に止まっていません。しかしこの間の私たちのたたかいによって、一つ一つ争議が解決してきています。今回のこの行動にもエントリーをしている中で解決をしてきています。二つの争議がこの行動をやめています。
つまりそれは何か、争議を継続していれば明治のブランドに傷がつくからです。そしてその様な明治に対してみんなおかしいと声を寄せられるからです。
改めて云いたいと思います。私たち労働者は働くことによってしか生活をして生きて行けません。その労働者を差別し分断をし、何を決断するのでしょうか。
ここの社長は労働組合の出身の方です。だとすれば、この人が本に労働組合の役員の時に、私たちの労働者のために何かをしようと思ったのであれば、そのところを今思って争議を解決してほしい。もし労働者を裏切って、会社のために組合の役員をやっていたとするならば、本当に大きく反省をし、そしてこれからの明治乳業と日本経済の発展のために頭を下げてほしい、このことを強く云いたいと思います。
いま安倍内閣は、戦争法を改悪し私たちの生活基盤を奪おうとしています。その内、労働法制法の改悪をし、私たち労働者が保護されずにその犠牲をすべて民法のみでそうゆう働き方を将来につくろうとしています。残業代は払わないことをすすめようとしています。しかも、約束さえすれば100時間という過労死時間を超えることも認めようとしています。こんな安倍内閣の労働政策を打ち破るためにも、そして、すべての争議を一刻も早く解決するためにも、是非皆さん、先ずこの明治乳業のこのたたかいを皆さんの力で勝利をし、そして私たち働く者の働く人権を守るそうゆう社会をつくっていこうではありませんか。皆さんと一緒に、明治乳業争議解決のために奮闘していこうではありませんか。そのことを申しあげまして主催者としての挨拶とします。共に、頑張りましょう。
明治乳業争議支援共闘会議の松本 悟議長が訴える
(株)明治社前に明治乳業争議支援でお集まりのみなさん、京橋のエドグランで働いているみなさん、明治で働いているみなさん、ご通行中のみなさん、私たちの訴えに耳を傾けてくださるようお願いします。
私たちは、33年に及ぶ明治乳業賃金差別争議の話し合い解決と食の安全を守るまっとうな企業になることを求め、本日、ここに集まりました。
明治乳業賃金差別争議の本質は、明治乳業が食の安全と働くものの人権を守るまともな労働組合を乗っ取るため、社員を「赤組」「白組」「雑草組」に差別分断し、「赤組」の社員に対し、平均で97万円の年収差別、ひどい人は年収200万円の賃金差別をした不当労働行為事件です。
33年たたかってきた結果、潮目が変わりました。明治乳業争議全国事件は、今年の2月に中労委が人権侵害も賃金格差も認め、会社に話し合い解決を求めました。続いて、東京地裁の裁判長は、2度にわたり明治に和解提案をしましたが、明治はそれを拒否し、現在も係争中です。この争議が解決しないのは、不当労働行為の実行犯が現在も院政(中山悠 名誉顧問ら)を敷いているからです。
不当労働行為のやり得に味を占めた明治は、食品事故36件、死亡事故7件、重傷事故1件、解雇争議ら12件引き起こすブラック企業になりました。
直近では9月25日に学校給食牛乳異臭事件を起こしました。新宿区、板橋区の小中生ら1900人が「塩素臭」「ガソリン臭」「石鹸臭」を訴え、体調不良や下痢をした子どもいます。未だに、牛乳嫌いになり、牛乳が飲めなくなった児童もいます。
新宿区と板橋区は、原因究明、謝罪などを求めています。しかし、明治は、異臭ではなく、「風味」だと回答し、酪農家と子どもたちの味覚に責任を転嫁し、原因を隠ぺいしました。
みなさん、「塩素臭」「ガソリン臭」「石鹸臭」が風味ですか、説明に無理があります。原因は明らかです。明治らが作成した「 学乳における異味・異臭発生対応マニュアル (日本酪農乳業協会)」の事故事例の中に、消毒剤の塩素の混入事例が3つも掲載されています。現に紙パックで配給した戸田市では被害がでていません。瓶で配給している新宿区と板橋区らに被害がでたと言うことは、瓶の消毒に使う塩素が混入したという可能性が大です。新宿区と板橋区は異臭の原因が明らかにならない限り、明治の戸田工場の牛乳を受け入れるわけにはいかないと述べています。原因が明らかにならない限り、再発防止はできません。他のメーカーに変えるには、学校給食会が関係するので、東京都に相談しています。
次に明治の看板商品、チョコとヨーグルトの薬事法違反宣伝について述べます。
チョコレートを食べると脳が若返ると、明治は新聞・テレビで大宣伝しヒット商品になりました。これは、内閣府と明治の共同研究の結果です。しかし、研究者から抗議が殺到し、内閣府は再検証に追い込まれました。
また、明治はRー1ヨーグルトを食べるとインフルエンザに効くと、NHKの朝イチなどで大宣伝し、ヒット商品にしました。この実験は、有田町の井上医師と明治の共同研究です。東洋経済が井上医師に効果を確認したところ、「しょせんはヨーグルト」とインチキを認めました。
こんなブラック企業が東京オリンピックの選手らに食材を提供する準備をしています。私たちは、虎ノ門ヒルズのオリンピック組織委員会を訪れ、調達課長に明治は、調達基準である食の安全と労働者保護に問題があり、食材提供の資格がないことを指摘し回答をもとめました。
明治HDと明治の社員のみなさん、今、大企業の不祥事が続発し、企業の経営にも影響を与えています。明治は、食品事故36件、死亡事故7件、重傷事故1件、解雇争議ら12件、33年経過の明治乳業賃金差別争議を解決しない企業体質が、インターネットなどで社会に知られるようになりました。食の安全と社員の人権を守るまっとうな企業にならない限り、明治の未来はありません。ご一緒に力を合わせようではありませんか。
消費者のみなさん、明治乳業賃金差別争議は、中労委も裁判所も大株主も解決を求めています。国際労働機関(ILO)も私たちの要請を受領しました。
しかし、明治は、一切の話し合い解決を拒否しています。すでに、全国の争議団員64人中、15人が早死にするなど、人道上もこれ以上の長期化は許されません。
また、明治粉ミルクセシウム事件も学校給食牛乳異臭事件も、すべて原因を隠ぺいし、責任を取りません。さらに、明治R-1ヨーグルトはインフルエンザに効くと薬事法違反の宣伝、チョコレートは脳の若返りに効くと、根拠がない、薬事法違反の宣伝を繰り返しています。
このような明治をまっとうな企業にするには、不買運動を起こし、経営陣に法令順守をさせる以外にありません。森永ヒ素ミルク事件は、お母さんたちの不買運動で、森永は話し合いに応じました。
不買は消費者が命を守るための正当な権利です。明治が明治乳業争議を話し合いで解決し、食の安全と社員の人権を守る、まっとうな企業になるまで、私たちは明治製品の不買を訴えます。ご理解の上、ご協力をお願いしまして、私の訴えとさせていただきます。ご清聴ありがとうございました。
日本共産党新宿区議会沢田あゆみ議員(文教こども家庭委員会委員長)から学乳異臭問題の取り組み
お集まりの皆さん、寒い中での行動お疲れ様です。いまご紹介いただきました日本共産党新宿区議会議員の沢田あゆみと申します。先ほどから出ています明治の学校牛乳事件について、明治乳業争議団の皆さんには沢山のご支援をいただきお世話になったものですから、お礼の意味をこめて連帯のご挨拶に伺いました。
お話しにもありましたように9月25日、明治の牛乳いろんな所に配給されているのですけれども、とりわけ一番被害というか「異味・異臭」を感じた子どもが多かったところが新宿区なのです。全体で約1900人の子どもたちがおかしいと感じた、中でも1301人が新宿だったのです。塩素臭いとか、いつもと味が違うとか子どもたちばかりでなく先生の方たちも感じていたのですね。
ところが株式会社明治は、それは特定の産地のものに偏ったために「風味」が出たのだと、こうゆう風に言う訳ですよ。
「風味」じゃないだろうと「異味・異臭」と言っているじゃないかと「教育委員会」もさすがに怒りました。
そしてやりとりをずっとしていく中で、やっぱり「産地の問題」だと。じゃ産地はどこかと言えばそれは「風評被害」になるからそれは言えない。じゃなんで、現場で子どもや大人がおかしいと感じたのか、そちらの検査はどうなっているのか教育委員会が聞きました。ところが検査員がいるけれども、お子さんの方が敏感なんで感じるのですよと、こういう回答をするんですね。
それは余りにもひどすぎるじゃないかと言うことで、新宿区と板橋区とですね一緒になって明治とやりとりをしています。
ところが明治はなかなか言い分を変えない。新宿区は二度にわたって公文書で要請文と言いますか公開質問のような事になると思うのですけれど公文書ですからね、それを出しているのですが、明治の本社として回答して下さいと云っているにも関わらず、株式会社明治としては一切文書は出してきません。戸田工場の名でしか出してきません。こういう所からしても本当にバカにしているのではないかと、私たちも教育委員会と一緒になって怒っているところなんですけれども、教育委員会の方も東京都になんとかしてほしいと、入札は東京都が行うことになっていますが、明治は困るんですと口頭で言いにいきました。
東京都も困って、これは東京都が明治を呼んで三者で話し合いをさせるからと、今週話し合いが行われることになっていますけれども、これは子どもの命と安全に関わることと、安全の問題でもありますから曖昧にできないと言うことで、私たちも徹底的に明治に対し問題を明らかにしていきたい。
今回の問題を感じたのは、ここで働く人たち労働者を大事にしない企業は、やっぱり国民、子どもの命安全をないがしろにするのかなと思わざるをえません。
そういう意味では、私たち争議団の皆さんの争議が解決するように、そちらの方も全力で応援をしながら連帯して個々の問題も解決していきたいとその様に思っています。
今日は、争議団のみなさんにお礼の意味も含め連帯のご挨拶をさせていただきました。ありがとうございました。
日本婦人団体連合会 柴田 真佐子会長からの連帯挨拶
ご紹介いただきました日本婦人団体連合会の柴田です。日本婦人団体連合会は、食の「安全・安心」を守り、子どもたちの安全と未来を守る立場で、明治乳業争議を支援してきました。
明治グループの人権方針のトップに「人権の尊重及び差別の禁止」とあります。
「私たちは、国際社会の一員として基本的人権を尊重し、人権侵害に加担しないよう努めます。また、各国・地域の法令遵守・文化尊重はもとより、人種、性別、年齢、言語、宗教、国籍、障がい、社会的出身、財産、その他の地位等に関する一切の差別的行為を行いません。」とその様にホームページで公表しているのに、「進行協議」でも、会社回答は「和解は受けられません」でした。回答を聞いた裁判長は、改めて「和解案を考えないでもないが、持ち帰り検討することはできないか」と勧告しましたが、会社代理人は即座に拒否」を行ったと聞いています。未だに争議を解決しない会社の姿勢はおかしいと思います。
「学校給食牛乳」異臭問題、1900名児童・教職員の告発が9月25日社会問題として報道されました。10月10日会社ホームページ上の見解を見ましたら、「学校給食用牛乳の風味に関するご指摘について」という表題でした。異臭問題は、風味なのでしょうか。多くの子どもたちが、いつもと違うと感じ異臭を訴えたわけですから、それを風味というのはどうなのでしょうか。消費者としては納得がいきません。
東京オリンピック・パラリンピックへの食材調達するスポンサーシップ契約についてですが、食材を提供するスポンサー契約の基準は、食の安全確保と合わせ作業者の労働安全や人権尊重などの面で健全な企業でなければなりません。
その基準からしたら、こんなに長い間、労働争議を解決せず、現在も東京地裁で争議を抱えているわけですから、問題だと想います。明治乳業争議支援共闘会議と争議団は、大会組織委員会の森会長に対してスポンサーシップ契約について厳正な審査をするよう要請したと聞いています。
私たちは、食の「安全・安心」には物言う労働者、労働組合が必要だと思っています。明治乳業は、会社に物言う労働者・労働組合を敵視し、仕事や昇給・昇格差別などの人権侵害を長期にわたって行っています。働く者の人権を守れない企業には、食の安全を求める私たち消費者の安全も守れません。消費者、助成団体の立場から明治乳業争議の早期全面解決を求めます。
ブラック企業が社会的問題になっています。「働く者の人権を守れない企業には、食の安全を求める私たち消費者の安全も守れません」
明治乳業争議の解決は働く者の尊厳を守ることと同時に、「食の安全・安心」にとっても大切なことです。争議の1日も早い解決のために、婦団連も微力ながら支援します。勝利の日までともに頑張りましょう、連帯の挨拶とします。
争議団 小関 守団長決意の一端
中央労働委員会命令の中で、殊に会社明治に大局的立場に立って解決にあたることへの道筋を示した内容を、東京地裁春名裁判長もその立場に立っての二度にわたる「和解勧告」にも応じない明治に強く反省を求めると同時に、会社明治が隠ぺいを続けている「学校給食異臭問題」の根本的原因を、「酪農家」の管理上からの「風味」を損ねたと責任転嫁をし、また、子どもたちの「過敏性」を強調して原因の真相を隠し通していることの本質は、36件もの不祥事を繰り返してきている経営姿勢のもとでは、食の「安心・安全」を提供できる会社出ないことを社会的に徹底的告発していくことを強調しました。
また会社明治は、2020オリンピック・パラリンピックのゴールドパートナーとして競技組織委員会と契約をしていることから、食材調達基準に反したことを繰り返していることから、基準に見合った経営に改めさせることを求めるため競技組織委員会・森喜朗会長へ12月4日要請を行ってきたことを報告し、明治の社会的責任を追及していきながら、裁判闘争の中で必ず解決の道筋を切り開いていく決意を会社に向けて、また参加者へ方々に決意を述べました。
シュプレヒコール
一、川村社長は、中労委・東京地裁が求めた
人道的見地からの和解勧告拒否は、許さないぞ!
一、学校給食牛乳の「異臭」事件を生産者酪農家に責任を転嫁するな!
一、真相を明かし、生徒・保護者に向き合い隠ぺいする事なく謝罪をおこなえ!
一、繰り返される「不祥事36件」を反省し、食の「安全・安心」をつくれ!
一、川村社長が争議解決を決断するまで、
我々は最後の最後まで断固たたかうぞ!