(元)明治乳業社長・会長中山悠氏は、その後も「名誉顧問」として「院政」を敷き、陰の実力を誇示しているという情報をいただきました。
9月17日、以下の要請を行うと同時に宣伝とチラシを近隣に230枚ポスティングしてきました。
かつて中山悠氏の社長時代に、新年挨拶に(「森伊蔵」持参、知る人知る高価)など争議解決への重要な節々に要請を重ねてきましたが、中山氏はそれら意に介さず争議の解決に背を向けたまま退任されました。(参考までにお酒の件、雪印の社長は翌日争議団にお返ししてきたそうですが、明治の中山さんも浅野社長も飲んじゃった。)
合わせて、明治の最大なる取引先の量販店セブン&ⅰHDのイトーヨーカドー桂台店前で、明治の3つの異常(①1960年代から11件もの労働争議 ②2000年に入ってから33件の製品事故 ③過去40年間に7人の労働者が職場で命を落とす)を告発しました。
【中山悠氏への要請内容紹介】
2016年 9月17日
株式会社 明治
元会長 中山 悠 殿
神奈川県労働組合連合会
議 長 福田 裕行
明治乳業争議支援共闘会議
議 長 松本 悟
明治乳業賃金昇格差別撤廃争議団
団 長 小関 守
要 請 書
━ 中山さんの長期に及ぶ経営トップとしての功績は、その後の経営陣に甚大な影響力を与えています ━
中山社長時代からの「負の遺産」、長期労働争議終結への経営判断にむけ、今こそ経営陣への影響力が発揮されることを強く要請いたします
中山さんのご自宅への訪問は、旧明治乳業時代の社長及び会長職にあった時期以来のことですが、その後もお元気でご活躍のことと推察いたします。
さて、本日ご訪問させて頂いたのは、中山社長時代から長期に続いている労働争議の終結に向けて、経営陣に対する影響力を発揮して頂くことを求めてのことです。
中山さんは会社役員の重責を退任された後も、明治HD株主総会に毎年参加されておりますから、株主有志の事前質問書に対する経営陣の答弁や、答弁を踏まえての議場発言などを通して、労働争議の現状については充分にご承知のことと思います。
私たちが「第三者機関の判断を待つまでもなく経営判断で終結すべき」と訴えている理由は三点です。一つは、長期に労働争議を抱えていることの経営上のリスクです。
特に、各社が国際社会への飛躍を重要な企業戦略としている時代に、人権問題が国際社会において重大な経営リスクであることは、他企業の例からも明らかなことです。
二つは、明治乳業事件は、すでに話し合い解決をした他の多くの大企業争議と同じ、「典型的な不当労働行為・差別事件」だということです。この点については、中山さん自身も長期に関わってきた当事者なのであり、第三者機関がいかなる判断を示そうとも、旧明治乳業時代からの歴史的事実として絶対に消滅することはないのです。
三つは、話し合い解決が実現しない限り労働争議は果てしなく続くということです。
申立人らは、「このままでは人生終えられない」の決意なのであり、都労委には未審査の市川工場事件及び全国事件が多く残っているのです。遺族らの申立継承も含め、こんな異常な労働争議をさらに継続することを経営陣は選択するのでしょうか。
中山さんの賢明な判断で経営陣に対し、経営上のリスク問題として早期に終結に向けた経営判断がなされるように、強く助言されることを要請するものです。
以上
【近隣への宣伝行動】
桂台南にお住まいの皆さん。突然に大変お騒がせをいたしております。
私たちは、大手乳業メーカーの株式会社 明治と親会社明治HDに対し、労働組合活動を理由とした差別や人権侵害などの是正を求めている、明治乳業争議団とその支援者です。私たちは、桂台南に住んでいる(元)明治乳業社長・会長をつとめてきました中山氏が、いまだに(現)株式会社明治の「名誉顧問」として、また、「院政」をしいているという情報が伝わってきています。
その様な訳で、31年もの長期に及ぶ労働争議のそもそもの当事者であった中山氏宅に、争議解決と食の安全・安心に対する食品企業としての社会的責任を求め、ただいま要請を行い宣伝を行っているところです。
明治乳業の全国9事業所に働いていた仲間たちは、暮らしや権利を守る要求と共に、食の安全・安心を守ることを大切な課題として、労働組合活動を行ってきました。しかし、このような組合活動を嫌った明治乳業は、活動を行う労働者らに対し、昇格や仕事差別などの嫌がらせを長期に続けてきたのです。
その結果、多くの仲間たちが年間で5ヶ月分もの賃金差別を受け続け、なかには、40年勤続で一度も昇格することなく、定年退職時の手取り給料が18万円という労働者もいるのです。
私たちは、深刻な差別問題について労働委員会や裁判で争いながら、話し合いで解決することをめざしてきました。そして、労働委員会や裁判所も「話し合い解決」を会社に強く提起したのですが、一切、応じようとしないのです。
また、私たちが会社を訪問して要請をしても一切受け付けない態度なのです。私たちは、やむなく解決への「陰の責任者」でもある、元明治乳業社長・中山氏宅への要請を行っているのですが、ご近所の皆様にもご理解を心からお願い申し上げます。
また、中山氏はじめ歴代の社長たちが、このように人権をないがしろにした経営姿勢のもとで、不祥事や不正行為も後を絶ちません。たとえば、大腸菌に汚染された脱脂粉乳を密かに再利用して保健所に摘発されるとか、菌が正常に添加されていないヨーグルトを販売するなど等、信じがたいことが多発しているのです。
住民の皆さん、結局、従業員の人権を守れない会社では、皆さんの願いである「食の安全」も守れないということではないでしょうか。
今年は明治グループの100周年です。私たちは、異常な労働争議を解決し消費者の信頼が得られる健全な企業体質になって、100周年を祝うべきだと訴えて来ています。
皆様のご理解とご支援を心からお願い申し上げ、訴えを終わらせて頂きます。