第62次座り込み行動 4月19日 12時~13時
主催者挨拶
明治乳業争議支援共闘会議・松本議長
私達は、明治乳業賃金差別争議を話し合いで解決していただきたいこの思いで、明治HDと株式会社明治の社長に要請にまいりました。ご支援に駆けつけていただいた仲間のみなさんありがとうございます。
さて明治HDは、この人権侵害、賃金差別を解決しないため今どうなっているのでしょうか。株価は、2016年代は一万円超えしていたものが、今日の株価は6千円台株主が悲鳴を上げています。3月の決算予想も当初予定より売上も純利益も減少する、こう言うことです。そして2月9日株主に対する決算説明会がおこなわれ、そこで質疑がありました。株主はなんと云っているのでしょうか。主力商品のR-1ヨーグルト、明治ブルガリアヨーグルトが何故減収なのか、また中国に進出した牛乳、ヨーグルトそれが何故減収なのか原因を明らかにしろ、そして、食品セグメント一般に減収を見込みどうなっているのか、更に、アストラゼネカワクチンの業績へのインパクトはどうなのか。これに至っては情報を開示出来ない、株主にこのように答えています。このように明治HDを取り巻く状況は孤立をしている。この争議を解決しないため孤立をし、世界への販売も失敗、国内の販売も失敗。
みなさん、この争議の本質は中央労働委員会、お国が付言のかたちで人権侵害も賃金差別も認め会社に対し、話し合い解決をするよう求めています。しかし明治は、一切の話し合いの解決をしない、云うことです。みなさん、明治がおこなってきた人権侵害、賃金差別というのは、もはや世界には通用しません。例えば、国連憲章は第一条3項で人権及び基本的自由を尊重するように世界に求めております。また、国際人権法は、国際法によって個人の人権を保障すると謳っております。日本国憲法第一条は、国民はすべての基本的人権の共有を妨げられない。このように、世界でも国内でも差別と人権侵害は御法度になっている。にも関わらず、明治HDと株式会社明治はそのことに耳を傾けず、この争議を話し合いで解決をしようとしていない。そのことが株価低迷、株主が悲鳴を上げている。何故こんなに株価が下がるんだ。何故業績が低迷するんだ。このことに対し明治の社長、HDの川村社長は応えるべきです。
みなさん、この争議が解決しない理由は、この会社は風通しが悪い、院政が敷かれている。かつての大企業の中でも、日産のように院政を敷いている会社はありましたが、今ではこのような企業は、世界に通用しないため一兆円企業で院政を敷いている会社は、明治HDと株式会社明治だけです。誰が院政を敷いているのか、かつて明治乳業の社長であった中山悠名誉顧問、今も年収500万円死ぬまで補償されている身分の中で、院政を敷いてこの争議を話し合いをしようとしない。中山悠名誉顧問は労働組合の委員長、御用組合の委員長をやり社長にのし上がった。そして現在の川村和夫社長は、中山悠の下で秘書をやり、労働組合の委員長をやりトップにのし上がった。このような会社は一兆円企業といわれている企業の中で、こんな化石のような会社は明治HDだけです。
みなさん、この争議を解決しないため明治は不祥事が耐えません。食品事故36件、労働争議11件、死亡事故7件、そして直近では大阪工場でセクハラ事件、あるいは明治が販売をしている水虫薬死亡者が2人も出た。にも関わらず明治の社長は一切記者会見で遺族に対して謝罪もしない。こんな会社があるでしょうか。私達はこの長期争議が解決する為に、消費者のみなさんに訴えています。お力をお貸し下さい。こんな人権侵害や賃金差別を一掃するためにお力を貸していただきたい。そのお力と云うのは、この争議が解決するまで明治の製品は食べない、チョコレートもR-1ヨーグルトも、おいしい牛乳も食べない飲まない運動を提案しています。この運動は消費者の合法的な権利です。みなさん、労働者が格差と貧困のもとで苦しんでいる社会の中で、このようなブラック企業を許して良いのでしょうか。私達はこの争議が解決するまで、ここで坐り込みを続行します。川村和夫社長、そろそろ東京都労働委員会に残る事件39件が動きます。これを機会に話し合い解決をしようではありませんか。このことを最後に訴えまして私からの訴えとさせていただきます。
明治HD・川村和夫社長への報告と替え歌で訴え 食品一般ユニオン・北川さん
受付のお姉様が半世紀労働組合で憲法を守ってというまじめに働いてきた方々に対して社長に渡してほしいと封筒を見せましたがもう全く受け付けてもらえない、無情さに涙も初めて行きましたけれども零れそうでした。何も知らないすてきな若いお姉様は、この長い苦労のたたかい憲法の下で差別を止めろとたたかってきたみなさんの思いを本当に打ち消すというかその理不尽さにこの巨大企業の明治の非情さ横暴さに怒りを覚えます。ご通行中のみなさん、この明治乳業争議団は半世紀たたかっています。理不尽な差別、賃金差別、組合差別を受けながらずっと裁判をたたかって64名の方が訴えました。亡くなられた18名の方がいまどんな思いで空から見ているのでしょうか。
明治の理不尽さ横暴さはその後もずっと続いています。
若い労働者にきちんと教えもしないで、その労働者が工場の機械に巻き込まれて亡くなる事故が後を絶ちません。理不尽な明治という会社、どうしてそうゆうことがこの世の中であるのでしょうか。もう怒りに震えます。
♫♩♪今日はベートーベン第9に思いを乗せて歌います。♩♪♫
①明治乳業労働争議
日本で一番長ーい裁判
会社の横暴許さぬために
仲間の命と権利を守れ!
②明治乳業労働争議
日本で一番長ーい裁判
賃金差別に組合差別
人権守れる会社にしよう!
♪「風に吹かれて」ボブ,ディランにのせて ♫
①働く者の命を守れよ!明治乳業
働く者の権利を守れよ!明治乳業
いつまで裁判長引かせ
会社は平気なの?
その答えは私達怒りの風吹かそう!
明治乳業許さない怒りの風吹かそう!
②働く者の賃金を差別するな明治乳業
思想信条の自由を守れよ!明治乳業
これだけ労働者苦しめて
本当に平気なの?
その答えは私達怒りの風吹かそう!
明治乳業許さない怒りの風吹かそう!
明治乳業製品は
みんなで買いません!
明治乳業の不買運動
みんなで進めましょう!
お礼と決意 松下副団長
コロナ騒動第4波、実に大変な中お集まりいただきましてありがとうございます。ベートーベンの第9が飛び出すなど実に文化の香り豊かな集いとなっています。私達の争議日本一長い争議と云われていますが正にその通りでございます。36年(市川事件)、27年(全国事件)は世代を超えて小学生だった息子がいまや社会の中堅、私がこの事件を申し立てた年齢を超えております。私の綠の黒髪もこのように白くなってしまいました。次に理由はありましょうが、一番大きな問題は過去何回もあった解決への機会、これを明治はことごとく拒否し門扉を閉ざしていることにあるのではないでしょうか。
さて、今日の坐り込みは新たな重要側面を迎えた行動でありそのスタートとも言えます。都労委に凍結していた事件が一週間後の4月26日に第一回調査に入り動き始めるのであります。
私ども事件申立後、毎年今年も差別があったと申し立ててきた事件、市川と全国の二つの事件合わせて43件あります。そのうち昨年までに確定し終結したのがたったの4件、(市川3件、全国1件)まだ39件が都労委に残留しているのであります。
このたたかい私たち勝つことのできなかった負の連鎖を断ち切る、これを集大成、最後のたたかいとしてたたかってまいります。改めて、皆様方のご支援を訴えるものです。
このような訳で私自身も申立人の席に座ることになりました。
私が受けた差別や不当労働行為も中労委命令、当委員会が認定した事実の中で述べていますが、社員名簿の頭の上にも×印が付けられており、生産ラインから外され青空部隊でドブ掃除なども経験、云われもない不当な懲戒処分も受けました。赤退治に関しては、ある時、職場の新入パート者の安全教育がおこなわれましたが、その中で指導した係長は、職場の中には松下という赤がいる。奴には気をつけろと指導したと云います。と聞かされました。そうか、私に近づかないことが一番の安全なのか、なんとも凄い安全教育があったものです。私よりひどい差別の実態が沢山ありますが今日は一つだけご紹介したいと思います。
中労委の証言で明らかになっておりますが、愛知工場で働いていた阿部さん、組合活動をする一方で職制コースへの登用試験に合格します。上司の中山主任は、合格後の最初の仕事として組合活動に対する情報を、いわゆるスパイ活動をするように言われたのであります。阿部さんは断りましたが、その後イジメを続け阿部さんには退職するまでまともな仕事をさせず人事考課は毎年最下位の査定であったのであります。これが明治の労務管理、人権否定の実態なのです。そして、この中山悠主任はその後社長、会長にと登り詰め、今なお院政という影の男と云われている人物なのであります。差別の実態は枚挙にいとまがありませんが時間の関係でまたの機会にします。
皆さん、今年になってまたまた新聞沙汰になるような人権否定セクハラが起きました。お配りしていますチラシに載っていますが、明治大阪工場で採用面接時にこともあろうに体重やウエストなど身体的特徴や既往歴を記入させていた事件であります。会社はハローワークから法に触れるとして行政指導を受けました。面接受けた兵庫県の20代の女性は不信に思いながらも採用されたい一心で正直に病症まで書き込んだら不採用になってしまったと言うのであります。正に、就職前からの差別、こんな人権否定が今も続いているのであります。許されることではありません。
そしてこの企業の異常な姿勢体質は食品メーカーの命といわれる食の安全、命に直結する医療分野にも大きく影響しているのであります。
10年前放射能汚染を受けた牛乳や脱脂粉乳を知らぬ存ぜぬだんまりを決め、発覚してからもうやむやなまま葬り去っているのであります。
薬や石けんのような臭いがすると訴えられた学校給食用牛乳も厚労省が原因不明としているものの、明治は生産者の環境を原因としており真相は今でも迷宮入りのままであります。新宿区の教育委員会からは契約を断られているのであります。
そして今大きな問題になっている睡眠導入剤が混入され死亡者まで出ている爪水虫薬事件であります。こともあろうに明治がその販売元の許可を得て営業してきたのであります。製造販売元の小林化工は116日という前例のない業務停止処分となっておりますが、問題になっているのはこの爪水虫薬だけではないのであります。当社が作っていたほとんどの薬が製造出荷停止、販売停止となっているのであります。どの薬品も不正な作業手順で作られてきた。そのうち10品目は隣の明治セイカファルマが販売元になっています。明治はこの責任をどう果たそうとしているのでしょうか。2ヵ月後に迫っている株主総会でどう説明しようとしているのでしょうか。今でも公の場で謝罪もなにもしていません。
食の安全は、そこに働いている人たちの人権が守られてこそ守られていくのではないでしょうか。人権否定の象徴的労働争議、今から始まろうとしている都労委39事件、過去からの審査では100年にもなりかねません。人道的にも社会的にも食の安全のためにも早期解決こそが望まれております。
私ども4年前に発出された中労委命令、この中に互譲の合意お互いに譲り合って話し合えとすることが強調されていますが、この道こそ現段階での解決には最も相応しいことではないでしょうか。このことを目の前の明治に伝え大局的地位に着けと訴えるものであります。
私どもなんとしても近い将来、解決することを決意し皆さんにお約束していきたいと思います。今日は本当にご参加いただきありがとうございました。