【3月25日座り込み行動】
【連帯挨拶要旨紹介】
①国公労連常任顧問:盛永さん
組合を敵視するような企業は、ブラック企業だと言わざるをえない
皆さん、労働組合は、働く仲間の労働条件の改善を求めていくことが第一の役割であります。それと同時に、そのことに加えて大事なことは、会社、経営者が間違ったことを行おうとするときに、それを正していく、この役割も合わせてもっていると云うことであります。それは何故か、従業員にとっても会社は大事な組織であり、そうすることによって、会社が社会的に承認され、そして発展していくことに繋がっているからです。
したがって会社企業は、労働組合の意見に真摯に耳を傾けるべきであって、組合を敵視するような企業は、ブラック企業だと言わざるをえません。
そして、ブラック企業はいずれ社会的に葬り去られて行くことになります。
そのことに照らして、ここ明治では労働組合に対してこれまでどの様な対応を取ってきたのか。配られているチラシに詳細が記されています。
劣悪な労働条件を改善しようとしたまともな労働組合、これをつぶすために、社員を赤組だ、白組だ、雑草組だと区別をして、労働組合を中心的に行っていた役員をはじめ赤組だと称して、転勤させてやれとか、他の職員が同じようなミスをしても問題にならないような些細なミスを、組合の役員らがやれば大問題にする。そして、その人たちと話しをさせないようにするなど等、ありとあらゆる人権侵害を繰り返ししてきたのがここ明治乳業であります。こんなこと断じて許されるわけがありません。
いまこの問題は、不当労働行為事件として中労委にかかっていて証人調べが終了した段階だと聞いています。
明治は、中労委の決定を待つまでもなく、今直ぐに即刻この問題を解決すべきであります。このことを強く明治に対して申し上げたいと思います。
明治の中には労働組合がまだ存在していると云うことであります。会社をつぶしていかないために、組合の皆さんは会社に対してまともになれ、この声を是非あげていただきたいと思います。
さて皆さん、人権侵害この明治で行われています。人権侵害に似たようなことが民間問わず国公の中にも起こっています。(中略) 国家公務員の職場でもこれまでになかった前代未聞の権利破壊が政府によって行われています。(中略) 人事院勧告を無視した7.8%にものぼる大幅な賃下げ2012年から2年間に亘って教協されました。もう一つは、2010年1月、社会保険庁が解体され日本年金機構への移行に伴って525人の大量首切りが行われた。(中略) 付帯決議に違反することは明らかであり、憲法と国公法で規定している平等取扱い原則に違反であります。いま、この二つの重大事件を裁判で闘っています。公務民間を問わず権利破壊は断じて許してはいけません。私も国公労連、皆さん方の争議が解決されるまで最後の最後まで支援を続けてまいります。共にがんばりましょう。
②千葉労連副議長:広瀬さん
争議解決を思うならば千葉労連に電話一本を、責任をもつ
1960年代からの差別事件、人権侵害かれこれ50年以上、これほど長く反省されず解決されず続いてきている事件が日本全国広し、といえども明治乳業、株式会社明治、明治HD以外にありますか。私は明治乳業の争議団の仲間と長くお付き合いをして、また今日ここにおられる皆さんも争議団に対する思いをお持ちと思いますが、この50年余りの期間を、仲間を裏切らず連帯感を持ち続けてきておられる仲間たちの本当に優れた素質というか、いつもそれを体で表し続けてきていることに深い敬意を表し、これほど長期にわたる仲間に対する連帯間は、この明治で働いている全ての仲間たちに対する連帯の意思を持ち続けてきているのが明治乳業争議団ではないでしょうか。
現に、今日多くの首都圏で闘っている争議団の仲間たちが駈け付けてきています。そのことが何よりも明治乳業争議団の優れた連帯感を示しているのではないかと云うふうに思います。
個人の尊厳という話しが先ほどありました。それと同時に仲間の連帯感をもって1960年代から、千葉県を代表する労働組合として明治乳業市川工場の仲間たちの労働組合活動がありました。
支援共闘会議が結成された時の私の記憶では、初代議長は、当時、千葉労連初代の議長池ノ谷忠敏さんでした。その後、千葉労連事務局長であった山城重久さんが支援共闘の事務局長を担っていました。そして現在は、現千葉労連議長の松本悟が担っています。
明治乳業争議団の仲間たちの優れた輝かしい労働組合活動、それがあったればこそ私たち千葉労連は一貫して闘いが始まった当初からあるいは差別人権侵害によって、それを見せしめ効果によって、差別分断をされ労働組合を乗っ取られたその瞬間から、あるいはその前から共に明乳の仲間たちと闘いつづけてきている。
いま支援共闘会議に千葉労連が議長を送っている、明乳に申し上げたい。
この争議の全面解決を明乳が決断をするならば、明治HDが思うならば千葉労連に電話を一本かけてきたらよかろうかと思います。本当に簡単なことです。解決交渉のテーブルをつくりましょう。その電話を一言、あなたのところの経営者が代表される方が千葉労連に電話をかけてください、簡単なことです。何故それが出来ない、私は明乳からの電話を待っています、いつでもどうぞ。こちらは、解決に向かって誠心誠意皆さんと話し合う、明乳と話し合うその用意があります。
解決することは簡単です、明乳が決断するだけ、そのことを改めて申し上げて、ご迷惑でございますが、この迷惑に対する苦情は全て明乳に云っていただきたい。
③戸田地区労議長:横田さん
人の命をないがしろにする、人の命を粗末にするこれが現在の明治の体質
戸田には、戸田地区労と明乳争議を支援する戸田の会もございます、その一員でもあります。市川工場事件以来一貫して争議勝利実現に向けて支援してまいりました。したがって31年目になります。この長期争議異常と申し上げるしかありません。明治は正当な真っ当な要求、会社をよくしたいとする要求する組合員に対して、会社の意に沿わないという理由で、人権侵害、賃金差別などの不当労働行為を再三にわたって繰り返してきています。
私自信、この事件を知った時に今のこの民主主義の社会でこの様な異常な工場があると云うことに驚きをもちました。この様な行為、民主主義を踏みにじり憲法に違反する行為であります。到底許されるものではありません。赤組、白組、雑草組(中略)
この様なことがまかり通る異常な会社の体質、誰もがおかしいと思う事実であります。明治は、インフォーマルを作って組合の弱体化、組合の乗っ取りを行ってきています。これも事実であります。(中略)
私どもが関わっている戸田工場では、若い女性が機械に巻き込まれて死亡するという痛ましい事故が起こりました。二人で行うべき危険な作業を一人でやらせていた。21歳の尊い命が奪われたのです。これに対して会社はどの様に思われているのか。このことについても釈明もありません。人の命をないがしろにする、人の命を粗末にするこれが現在の明治の体質であります。
社長ら自身も重く受け止め考えを改めて、申立人らへの不当労働行為に謝罪をし、和解のテーブルに着くことを求めて訴えを終わります。
④JAL客乗原告団事務局長:飯田さん
差別・排除をつづけるなら良い製品は作れないと私たちは考えています
先日の私たち日本航空本社前での座り込みを行ってまいりました。大勢の皆さんに駆けつけていただき、そのお礼を含めて、一緒に闘う決意を述べさせていただきます。
私たちの闘いも6年明に入りました。闘いに入るまで明乳の闘いを存じ上げておりませんでした。皆さん、ご通行中の皆さんも只今配られているパンフレットを是非受け取ってほしい。最後のページに、明治は3つの異常を正せと云うことで掲載されています。
(中略)
私たち消費者は、もっとこの事実を知る必要があると思います。そして、こうした明治HDのやり方を消費者からも改めてもらいたいことを強く訴えたいと思います。
ご通行中の皆さま、このパンフレットを是非読んでいただきたい。そして、明治HDに、是非こうした行為を一刻も早くやめていただくように強く訴えていただきたいと云うふうに思います。
明治は、食の安全が社会的にも求められていると思います。明治乳業争議団の皆さんは、こうした不正行為、製品の事故、そして死亡災害、こうしたことを一刻も早やくやめていただきたいことを強く働きかけていた人達です。こうした人たちを明治HDは、賃金差別、昇格差別を行って排除しようと行ってきました。こうしたことを続けていては良い製品は作れないだろうと私たちも考えています。
私たちは長年、日本航空で安全運航を求めて労働組合活動を行いながら、一生懸命仕事をやってきました。しかし、2010年12月19日、日本航空は経営破たんしそれを理由に、2010年12月31日整理解雇をされてしまいました。
私たちは、安全な日本航空にしたいと(中略)
労働者は、その会社に誇りをもって仕事をしたいと常に望んで頑張っているものです。この明治乳業争議団の皆さんもそうだったと私たちは思っています。
この明治HDの会長、社長に一刻も早く解決の決断をしてもらいたいと思います。
⑤JAL乗員原告団・航空連事務局次長:和波さん
差別の横行の結果、産業力を奪い利用者に対してリスクをまき散らすことを自覚せよ
この明治の中で起きた賃金、そして昇格の差別、そして私たちの解雇事件。程度の差はありますが、不当労働行為という点で全く根っこは同じであると云えると思います。
しかもこの解雇の中には、年齢差別、病履歴差別、性の差別あらゆる差別が組込まれた
極めて不当な内容の解雇となっております。JALがこの解雇事件を起こしたのは、実は歴史上二度目になります。最初は昭和40年代に乗員組合の4役が懲戒解雇と、違法トライキを企てたと云うことで解雇に遭いました。
その後、乗員にとっての第二組合が会社の力によって設立され、脱退の攻撃が過激に加えられて690名いた組合が、わずか半年で8名の組合にさせられてしまいました。
頑張って所属していた組合員には、お前は機長にさせない、こういった昇格差別を受けてきました。
そして、いまここで一緒に座り込みをしています客乗原告の皆さんは、現役中も不当な昇格及び賃金差別を受けてきて、その挙句、不当な解雇に遭っている、と誠にもって許せない。(中略)
その結果、離職者が絶えない、整備も行き届かないために事故が多発し安全が保たれないなど等に対し、不当労働行為を起こし会社に何が起きるのか、日本航空の事例が明確に示しております。それは、その企業の産業力が衰えることです。もうもはや日本航空には右肩上がりの航空事業を受け止める力はないと云っても過言ではありません。
明治HDも、この差別が横行する事態を長年に亘って放置するということは、結果としてこの会社の産業力を奪い、利用者に対してリスクをまき散らしていることをただちに自覚すべきです。直ちに解決に向けた交渉のテーブルを用意し、この問題を早急に解決することによって、明治HDのモチベーションを高めより良い製品とより良い企業になっていただきたいと強く思います。最後に、明治HD経営者の皆さん、いつまでこの争議を続けるのですか。いい加減に解決すべきです。解決しない限り不当労働行為を受けた労働者達は、この社前に集まりいつまでもこの様な行動を続けます。
⑥建交労京王新労組委員長:佐々木さん
労働組合を敵視することは会社の利益にはつながらない
東京の中でも、新宿から西の田舎の方へ走っている鉄道会社の中にある労働組合です。2011年に結成した組合であります。その時に、組合に攻撃が加えられて私ども3年間、仕事を取り上げられた時期もありましたが、この争議は解決しました。
ところが、解決をしてきましたが会社は攻撃を続けてきている。それが現在の争議になっています。
この争議は、明治乳業争議団といくつか同じような闘いであります。都労委から不当命令出されたのが、東大法学部教授の荒木公益委員のもとで出された、時期も一緒であります。当然ながら中労委に再審査申立てをして、明治は、1月に証人尋問が終了している。私どもも2月29日に終了しました。
明治乳業の皆さんは、明治の中で組合活動をして賃金・昇格差別を受けてきたと云うことでありますが、私ども労働組合を作る前には、私鉄総連傘下の京王電鉄労働組合というところに所属をしておりまして、私はそこで中央委員を長くやっていた者であります。
明乳争議団の皆さんも労働組合の中で、労働条件や会社の発展を願って労働者が気持ちよく働き、安全に働けるようにと活動をされてきたと聞いておりますし、私も、連合の労働組合の中で活動をしておりましたが、32年間会社におりまして、28年間給料が上がりません。
これも労働組合を弱体化するために会社が行ってきたことであり、このことも明治乳業争議団で闘っている方々と同じ経験をしてきました。
明治乳業では、食品の安全が揺らいできていると、他にも労働災害が何件も起きていると、これは、労働組合を敵視し労働組合の役割を果たせないようにするために、労働組合役員や幹部を狙い打って、チラシに書かれているように、赤組、白組、雑草組などと呼んで差別をし、あらゆる攻撃をし、労働組合を右傾化し労働組合の役割を果たさせないようにしてしまったがために、労働災害が起き、またまた、明治の命でもある製品に対してもこの様な事件が起こってしまったのです。
企業は利益を上げようと差別をと考えているのかもしれませんが、労働組合を敵視することは会社の利益にはつながらない。このことを私たちも実感しています。
明治経営者は、このことをよく考え、明治乳業争議団と争議を解決し、労働組合に役割を果たさせ、企業として発展していくことを訴えます。