第64次座り込み行動 12月21日 12時~13時
新型コロナ感染防止の立場から5月から9月迄自粛せざるを得ない継続してきた坐り込み行動を10月から再開しました。京橋2丁目ご通行中の皆さん、京橋エドグランで営業なさっている皆さん、合わせて近隣の企業の皆さんには、株式会社明治もこのエドグランで企業活動している関係から大変なご迷惑をお掛けしてきました。
今年の坐り込み行動は、延べ84団体197人5時間30分でした。2016年1月にスタートしたこの行動は、延べ1545団体3316人110時間30分に及んでいます。
2022年もご迷惑をお掛けしますがご理解とご支援をお願いします。
主催者挨拶 明治乳業争議支援共闘会議・松本議長
私たちは明治乳業争議を話合いで解決させるために毎月この京橋エドグラン前で、株式会社明治、そして明治HD社前で坐り込み行動をしております。本日は明治HDの川村社長、そしてその明治HDを支配している院政を敷いています中山悠名誉顧問に対し、話合いに応じて解決をしていただきたい思いで参加をいたしました。
中央労働委員会の審判
争議の本質はご存じのとおりです。一人二人がこの会社を訴えているのではないのです。福岡から根室まで全国64人の明治乳業の社員が一斉に訴えをして大変重い争議であります。そしてこの争議について中央労働委員会、お国がすでに審判を下しています。賃金格差は紛れもない事実。誹謗中傷は非難を免れ得ない。殊に会社に対し和解を求め賃金格差も人権侵害があったということも中央労働委員会が認定をする。そして会社に対し話合いで解決をしなさい。
同種の大企業争いはすでに解決
皆さん、このような60年代、70年代は日本の大企業の労働組合を潰すために、アカ差別、共産党員差別や民主青年同盟員差別等を徹底的におこないました。東京電力もそうです。日立も東芝も石川播磨重工業も新日鉄もこのような争議を抱えていましたが、いまでは全て裁判所や中央労働委員会の和解提案にもとづいて労使が話合いをして解決をしています。この長期争議で解決していないのが唯一明治乳業賃金差別争議です。 是非、ホームページで見ていただきたいと思います。
病で倒れた夫のパートナーが中山悠会長に手紙を送る
さて、この争議に立ち上がった64人の人たちはどのような人たちなのか、会社は食の安全を求める社員の常識を求めるこのような真っ当な社員を差別しました。
しかし、市川工場で働いていた加賀谷さんのパートナーが当時中山悠会長に手紙を書きました。私の夫は明治乳業を最も愛していました。癌で亡くなる前に明治のヨーグルトが食べたい。そう言って一口食べて亡くなっていきました。64人の争議団の人たちは、最も明治乳業を愛していた人たちです。
皆さん、こういった愛社精神を持った人たち差別をした結果明治はどうなっているのか。最近は、不祥事が3点セットといわれています。中間決算発表を水増しする。明治が販売している爪水虫薬を飲んだ方が死亡する。明治大阪工場では女性応募者に対しウエストを聞くなどセクハラ面接をして職安から指導を受ける。しかし、このような不祥事を起こしても一切川村和夫社長は会見で謝罪をしない。このような異常な企業体質です。その結果、当然明治の業績は悪化します。2009年明治乳業と明治製菓は相乗効果を発揮と海外展開をめざし統合をしました。当時の売上高は一兆円ちょっと、それを一兆5千億円に伸ばすと宣言をして統合をしました。ところがどうでしょう、この年度末決算発表は一兆140億円。もう一兆円割れをするまで低迷をしております。海外売上高は、明治に限って言えば5%程度あります。全く成功をしていない。その原因が社員に対する人権侵害や消費者に対する食の安全を守らない。その企業体質の結果が低迷の原因ではないでしょうか。
労働組合中央執行委員長が社長につく異常な会社
明治は株価を上げるために自社株買いをする、あるいは農薬の子会社を売却する、タコが足を食うようにどんどん細っていっているのが事実です。
なぜこの明治乳業の争議だけが解決しないのでしょうか。皆さん、この会社が連合という労働組合の委員長が社長になるというこのような異常なことをやっているのです。中山悠名誉顧問は明治乳業の労働組合の委員長をやって、いまもこの会社を仕切っている。そして現在明治ホールディングスの社長は、川村和夫社長この方は、中山悠社長の下で男秘書をやり、そして明治乳業の労働組合の委員長をやって社長になる。
皆さん、日本の中で一兆円を超える大企業で、労働組合御用組合のトップが社長になる会社があるでしょうか。探して見て下さい。明治以外にありません。労務管理をするそういう方がこの会社を仕切っている。ですから業績が伸びない。そういうことだと思います。
企業の不祥事が社会的に糾弾をされています
さて皆さん、いま企業の不祥事が社会的に糾弾をされています。日大の理事長が脱税の問題で辞任に追い込まれました。みずほグループはシステム障害を連発してトップ3人とも辞任に追い込まれました。皆さん、普通これだけの不祥事を起こすとトップは責任を取って辞任をする。それが世の習わしです。しかしこの会社は、トップは一切責任を取らない。異常な企業体質を持っていると言うことです。
私たちは、明治ホールディングスと株式会社明治の発展を願っています。だからこそ食の安全を守って欲しい。労働者の人権を守って欲しい。そのこと抜きに明治の発展はないと思います。北は根室から南は福岡まで64人の社員がいまも訴え続けているというそういう心を思って下さい。なぜなんですか、会社を愛するために明治の製品を愛し良いものをつくりたい働く人たちの労働条件を良くしたい。真っ当な活動をしていた人
全国64人に対し年間100万円からの賃金差別をする。10年で一千万円の賃金差別をする。そして他の大企業は和解をしてもこの会社は和解をしない。異常な企業体質で一切、要請にも応じない。要請書も受け取らない。かつて2011年明治の粉ミルクからセシウムが検出され40万缶回収に追い込まれました。そのことに対し、日本の女性団体・婦団連がこの会社を訪れその真相究明と再発防止の要請と要請書を提出しようとしました。しかしそれをも拒否をする。皆さんこのような会社があるでしょうか。
ボイコットさんの提案「不買運動」は消費者の権利、明治の製品は買わない運動
私たちはいま、新自由主義が行き詰まって格差と貧困の下で働く人たち、皆さんの賃金改善、均等待遇、女性差別の撤廃そうゆうことをしなければ日本の経済も働く人たちの暮らしも立ちゆかない。そうゆう活動もしております。私たちは、この明治がこの長期争議を解決するまでは、心を鬼にして、明治のヨーグルトは食べない明治の牛乳は飲まない明治のチョコレートは食べない、不買運動をしております。皆さん不買運動は消費者の権利です。ボイコットさんが提案をした権利です。かつて森永乳業がヒ素ミルク事件を起こした際も、お母さんたちが不買運動を起こして争議を解決しました。
院政を敷いている中山悠名誉顧問
依然、日本の中で唯一長期にわたる人権侵害、賃金差別を解決しない明治ホールディングス川村和夫社長と院政を敷いている中山悠名誉顧問に対し、話合いで解決するように働きかけをご一緒にしていただきたいと思います。私たちはこの争議が解決するまでたたかうことを申しあげ訴えとさせていただきます。
【参加者からの訴え】
食品一般ユニオン:斉藤副委員長
食品ユニオンは、食品産業で働く労働者を対象にした労働組合です。明治には現役の組合員は居りませんがまだまだ小さな組織であります。
私たちは日頃から明治争議を解決させることを大きな目標にしてきています。その一つの表れとしてILOへの訴えをしております。ご存じのようにILOは国際的な労使紛争の解決をする国際機関です。私たちの訴えに対して、ILOは正式な受理とはなってはおりませんが事務局長預かりの非公式の公正作業に入るという連絡をいただいています。日本ではJALの争議がILOの中では、日本の問題として大きくクローズアップされていますが、それ以外でも食品の中での明治の問題が扱われているということをご報告いたします。
残念ながら強制力のある命令が出される訳ではありませんが、明治が企業として海外展開を大きく目標として掲げられている現在、国際的な労働機関から明治の現在の賃金差別に基づく長期争議は解決しなければいけない問題だと言うことが国際的にも請求される要求になれば、当然企業経営からの立場にすれば解決すべき重要な課題になるべきです。これに目をつぶって日本の司法機関から和解で解決しなさいという要請があるにもかかわらず、全く無視して長期争議をこのまま続けると言うのであれば、国際的な機関からも厳しく糾弾されるだろうと言うふうに思います。その結果は、企業目標である海外展開を大きく影響を及ぼす問題だと思います。是非、その立場からもこの長期争議一日も早く話合いで解決をしてほしい。
私たちの立場としては、是非、冒頭の挨拶で述べたように話合いで解決すべきだという方針をきっちり持って会社に対応を迫っています。なぜ話合いに応じられないのか、全く聞くてありません。一日も早い話合いでの解決の場を積極的に持つようにお願いをして一年間のまとめの挨拶にします。共に頑張りましょう。
明治乳業争議支援する戸田の会:戸田地区労・横田議長
戸田地区労の議長と明治乳業を支援する戸田の会の副議長をしている橫田というものです。この戸田市に明治の工場があり、全国事件の申立人が4名おります。戸田地区労は市川事件以来、明治乳業争議の勝利を目指して支援を続け今に至っています。
全国事件は最終的に最高裁で敗訴となり私たちの申し立てが受け入れられず悔しい思いをしましたが、国の行政機関である中央労働委員会で出された付言で勝利への確信が生まれました。「付言」は昭和40年代から会社は申立人らの信条や組合活動を理由とする誹謗中傷を行い、従業員を公平・公正に取り扱うべき義務を怠ったことは「非難を免れ得ない」と会社に対して断罪しました。さらに、職分・賃金格差が存在していたことは「紛れもない事実」と認定しました。そのうえで、「労使紛争当事者の物心両面の損失は大きい」と述べ「長期化し深刻化した紛争を早期に解決することが双方に強く求められる」とし、最後に「殊に会社に対して、より大局的見地に立った判断が強く期待されている」と強調しました。
このように紛争解決を強く求めた中労委命令を受けて、私たちは会社に対して自主解決を求めていますが、私たちの真摯な要請にもかかわらず会社は門戸を閉ざし解決への道を開こうとしていません。株式会社明治と明治ホールディングは、命令書の本文と「付言」が会社に対して強く求めていることを正面から受け止め、いたずらに長期化することなく早期に自主解決することを訴えるものです。
この争議は長い闘いになっていますが、私たちは解決するまで闘う決意です。元はといえば、会社が引き起こした事件です。当時、申立人らは会社に対して労働条件の改善を求めました。労働者としては正当な行動です。働きやすい職場にすることにより、社員の方の労働意欲を増し、その結果会社の業績が伸びることになるからです。
ところが、会社はこれらの行為に対して会社の意に沿わないという理由でインフォーマル組織を作り、組合員に対して賃金、昇格差別や会社員を赤組、白組、雑草組と区分けして組合員に赤組のレッテルをはるなど人権侵害等の不当労働行為など数々の差別や仕打ちを申立人らに行ってきました。こんな、理不尽なことが許されますか。仕事は他の社員と同様に行っているのです。さぼっているわけではないのです。決められた仕事をして決められたように生産をしているのです。会社に損失を与えているわけではないのです。同一賃金を支給するのが当然でしょう。差別をすることは絶対に許されることではありません。道義的にも許されません。人間としても許される事ではありません。
それだけではありません。賃金差別がいかに申立人らの人生を狂わせたかということです。まず、生活設計を狂わせました。生活費の低下で生活水準を切り下げ、衣食住は言うまでもなく、子育て、教育費等本人だけでなく家族までにもこの差別が及ばされたということです。しかも、差別された賃金が年金にも反映され、退職後も死ぬまで一生差別を受けなければならないのです。
64名の申したて人の内既に18名の方が亡くなりました。一刻の猶予も許されません。いま、都労委に39件の残留事件が残っています。併合審査を求めて差別の事実を明らかにしていく方針です。私たちは中央労働委員会の付言でも示されているように、申したて人らを救済するために会社が一刻も早く解決に向けて和解のテーブルに着くよう重ねて求めまして戸田地区労代表しての私からの訴えを終わります。共に頑張りましょう。
食品一般ユニオン・北川組合員
こんにちは、私は食品一般ユニオンで明治の労働賃金差別を以前は知りませんでしたが、詳しく知っていく内に本当に怒りを覚える様になり、替え歌を沢山つくりました。そして作詞作曲も始めて、先ずは、アカペラでいきます。
この明治乳業のたたかいは1960年代の高度経済成長、戦後の復興の時に生活の洋風化に伴いこの明治乳業という会社が全国各地に大きな工場を建てて、そこに若い労働者を向かい入れその時の働く若者が工場でひどい目にあいたこ部屋状態の寮、そして三交代制の夜勤の勤務という中で次々と体が病にむしばまれていきました。それらを改善しようと組合員の方々が立ち上がったのです。皆さん、愛社精神の中から立ち上がった労働者を差別する賃金差別することを私は知り、本当に許せない気持ちで一杯です。
いま、世界のILOにも勧告を願っています。ジェンダー平等こういうことも遅れているこの日本で、もっとも明治というこの会社が恥ずかしい会社であることを皆さんご存じですか。先ほどからも何度もおっしゃっていますが、女性が入社試験にきたときにその女性のウエスト、身体の何センチかと聞くという会社なんですよ。本当にこの女性差別、性差別の会社、前近代的な会社なのですよ。
それでは謳います。勇気ある人々がある限り、この明治乳業の闘いは日本の労働者の方々の権利を向上させる意味でもすごく大事なたたかいであります。
①この闘いは半世紀♪♪ ♫
1.その闘いは半世紀、誇り高く続いてきた
働くものの、命と権利、守る為に 勝利めざして~
2.その闘いは半世紀、怒り悲しみ、見つけてきた
道半ばで逝った友の悔しさ胸に 燃やし続けて~
3.その闘いは半世紀、人生かけて歩んできた
仲間と共に憲法生かす職場めざして 理想、掲げて~
4.その闘いは半世紀、これからも語り継がれる
※人間の歴史、前進させる、勇気ある人々がいる限り~
※繰り返し
②ベートーベン第9♪♪ ♫
1.明治乳業労働争議 日本で一番長い裁判
会社の横暴、許さぬために 64人、立ち上がる勇者
2.明治乳業労働争議 日本で一番長い裁判
人間の尊厳、求め続けて 闘う我ら、64名
3.明治乳業労働争議 賃金差別に組合差別
尊厳かけて命をかけて 勝利めざして我ら闘う
③幸せなら手を叩こう♪♪ ♫
1.明治乳業争議! 明治乳業争議!
命と権利守るために みんなで頑張ろう!
2.働く者の命 働く者の権利
命と権利守るために 坐り込み頑張ろう!
3.労働者の権利守ろう! 労働者の権利守ろう!
賃金差別組合差別 差別をやめさせよ!
4.明治の製品は買わない! 明治の食品は買わない!
会社の横暴認めるまでは 明治の製品買わない!
お礼と決意 米元事務局次長
寒風の中、坐り込み行動へのご参加大変ご苦労さまです。明治乳業市川工場事件に東京高裁が2007年に出した判決は、古い話として控訴棄却したが、判決の中では原告が主張してきた差別の実態や賃金の格差を認め、明治乳業の不当労働行為性も膨大な証拠からも明らかになったとしています。
いま争われている都労委残留事件は、中労委命令、付言や市川事件高裁判決の神髄を前提に判断するよう求めています。①集団性を認める②賃金(号給)格差を認める③格差が生じた原因④不利益取り扱いがあった。としています。
日刊ゲンダイ電子版が佐高信評論家(12月14日付)「この国の会社」として、亡くなった明治乳業社員の妻が中山悠会長に宛てた手紙に書かれていたことを報道しました。佐高氏は、2004年3月10日に明乳、雪印食品、ネッスル争議の集いで講演したことを契機にサンデー毎日コラム欄に中山会長への手紙を掲載しました。驚いたことに17年が経ったいまも明治の経営者はなにも学んでいない。最後に、日本のトップ企業である明治乳業をさらに持続させる本当に大切なこのときこそ、争議の解決を心より願いたい気持ちでいっぱいです。
夫の死を無駄にしないでくださいと書かれています。
いま、争議団、支援共闘会議で取り組んでいる明治の商品は買わない、飲まない、食べない不買署名と労働委員会への団体・個人署名を取り組んでいます。先日、千葉県のある労働組合から明治乳業ン争議団宛に次のような手紙と署名が送られてきました。日頃より大変お世話になっています。集まった署名を送付いたします。団体署名72筆、個人署名99筆になります。ご確認いただきますようよろしくお願いいたします。と嬉しい便りも届いています。12月23日都労委調査が10時30分からおこなわれます。こちらへのご参加もお願いいたしましてお礼の挨拶させていただきます。
シュプレヒコール
シュプレヒコール 争議団・佐々木団員
一、(株)明治は、格差と人権侵害を認めた中労委命令に従い
話し合いに応じろ!
一、都労委残留39件の審査を待つまでもなく、直ちに争議を解決せよ!
一、労働者を赤組、白組、雑草組に分類した差別管理は許さないぞ!
一、赤組集団と称して、年間106万円からの差別を直ちに是正せよ!
一、株式会社明治は、差別争議の解決を決断せよ!
一、採用面接セクハラ、「爪水虫薬」事件、不正水増し決算は許さないぞ!
明乳争議とすべての争議の早期全面解決に向け、
団結して頑張ろう、頑張ろう、頑張ろう