12.1全労連・東京地評争議支援総行動、株式会社明治社前(京橋エドグラン) 展開
◆すべての争議の早期解決を! ◆裁判所・労働委員会は公正な判断をおこなえ!◆不合理な解雇・雇止めをなくそう! ◆憲法を職場とくらしに活かそう!をスローガンに掲げ終日行動を展開しました。株式会社明治の社前には127名が結集され、都労委からの「話合い解決」への打診を即座に断る経営陣姿勢に抗議の声を上げ、37年長期争議の解決を強く求めました。
行動主催者挨拶は東京地評・白滝誠副議長
ご通行中の皆さん、そしてこのビルで働かれている皆さん、大変お騒がせしていますけれども、明治乳業争議37年にも及ぶこの争議を解決させるためにご支援の皆様宜しくお願いします。
ご承知のように新型コロナ第8波感染拡大が止まらない状態です。そして歴史的な物価高、40年ぶりの物価高で庶民のくらし、労働者のくらし本当に厳しい中で生活しているわけです。大本は、新自由主義による行き過ぎた市場主義、競争主義によって大企業や株主への儲けをしながら、勤労者や労働者に賃金や生活支援など社会保障など怠ってきたこの政府の問題、ここを指摘しておきたいと思います。労働者や中小零細業者へのしっかりとした支援がいまこそ求められると思います。
・・・岸田政権への批判、中労委命令が求めている立場で争議解決をなど、以下動画をご覧下さい。
(動画)https://youtu.be/bK90SBitBrw
連帯挨拶、明治乳業争議支援共闘会議・松本悟議長
私たちがここに来た目的は、明治HD川村和夫社長に中労委の命令に基づき話合いで解決をしていただきたい、この一点であります。この争議の本質は何か、それは国家ぐるみのユニオンジャックであります。労働組合活動を潰すために統一教会と絡んでたたかう労働組合を乗っ取り、乗っ取った人たちがいま会社の社長になっている。
大企業の職場の中では労働組合が乗っ取られ御用組合になり、組織率がとうとう16%となり、格差と貧困、労働者の賃金が下がり唯一の国になってしまいました。私たちはもう一度働く者が8時間働いたら安心して暮らせる社会をつくるためにたたかっています。明治乳業で働いてきた皆さんはどんな扱いを受けてきたのか、それは村八分の統一です。
こうやって呼ばれました。ならず者、無能力者、生産疎外者、不逞の輩、赤ダニ、赤虫、等々明治乳業の人権無視の数々を告発しました。
・・・以下動画をご覧下さい。
(動画)https://youtu.be/7pHJhfhWrdo
連帯挨拶、日本婦人団体連合会・柴田真佐子会長
争議総行動にご参加のみなさんお疲れ様です。ご紹介いただきました日本婦人団体連合会・婦団連会長の柴田です。婦団連は「平和を願う女性の力を一つに」と朝鮮戦争のさなかの1953年4月5日に結成され、初代会長は平塚らいてうです。以来、平和・ジェンダー平等の実現に向け運動をしています。婦団連は、食の「安全・安心」を守り、子どもたちの安全と未来を守る立場で、明治乳業争議を支援してきました。
救済申し立てから長い年月が経ち、もう37年になります。人間の尊厳をかけて闘ってきた皆様も高齢になり、すでに20名の方が他界されています。こんなに長きにわたり争議を解決しないことは、人道上も許されません。都労委の調査の席上、和解の打診があったにもかかわらず会社側弁護人はその場で「あり得ない」と態度表明したそうですが、今こそ話し合いによって早期に解決すべきです。
婦団連は今までに、女性団体が集まって中労委に要請にも行きました。ですから、中労委命令の「付言」を読んだとき、争議の全面解決への道筋に結び付く、重要な提唱であると思いました。
中労委命令「付言」は、集団間格差の存在を「紛れもない事実」と認め、不当労働行為に関しても会社は「非難を免れ得ない」としました。明治乳業時代の異常な労使関係について明確に判断したうえで、「当事者双方の互譲による合意をもって解決すること」への道筋を示したわけです。ですから、この中労委「付言」の立場で、一日も早く解決をしてほしいと思います。
今、個人の尊厳を大切にし、多様性を認め合い、人権を保障することが常識になっています。争議を解決することなく会社の発展はあり得ません。私たち消費者は、買い物をするときに争議を解決してない明治乳業の製品を買うかどうかためらい、選びません。
食の「安全・安心」は食品会社の命です。私たち消費者は安全で安心な食べ物を食べたいと思っています。働くものの人権を守れない企業には、食の安全を求める私たち消費者の安全も守れません。明治乳業争議の解決は働く者の尊厳を守ることと同時に、「食の安全・安心」にとっても大切なことです。
一日も早く話し合いによって争議を解決するよう要請します。
争議の一日も早い解決のために、婦団連も微力ながら支援します。ともに頑張りましょう。連帯のあいさつとします。
(動画)https://youtu.be/obLsijOUHCU
決意表明、明治乳業争議団・松下秀孝副団長
ご参加いただきまして、ありがとうございます。簡単に1つの小話だけを訴えさせていただきます。
明治乳業差別事件、いま残る39事件を一括解決するために闘っているものですが、お話ししたいのはこの事件の本質は何かであります。
かつて30年から前、事件の都労委の審問で会社証人が「当時、従業員を3つに分けて管理していた。それは赤組・白組、そして中間層を雑草組と呼んでいた」といみじくも証言しました。労働委員会という公の場での会社を代表した証人の証言なのです。この一言で会社が労働者を色分けし差別していたことは一目瞭然、なん人たりとも否定できない事実となったのです。
それを裏付ける証拠たくさん出ています1つだけ紹介しましょう。市川工場の秘密職制連絡会の会議では労務係長が「赤退治をやり直す必要がある」と提案。議題を「赤退治について」とした。職制たちが「差別した仕事をさせろ」「ささいなミスもたたけ」など思いつくことを出し合っているのです。そして福岡工場では本社人事部長がこの「労務管理の基本は変えない」と言い切っているので。
事件の本質は、組合活動など知らない、仕事のミスが多かった、欠勤がどうしたとかあれこれの問題ではありません。会社が色分けした赤と称する集団にいるのか、会社派の白組にいるのか。そのどちらに所属するのか、集団帰属を「踏み絵」にして申立人ら踏まなかった者、白に同調しなかった者には、徹底した差別をした不当労働行為です。
先般、労働委員会は事件に対する争点案を提起。私ども概ね意に沿うものとしていますが、そこには不当労働行為を判断する3要件、が正しく位置付けられています。まず、△集団として旺盛な活動があったか。△集団間に確かな格差があるか。△その格差は不当労働行為意思といえるかどうか。この事件、すべての事件を併合してまとめ、集団間差別として、正しく判断されさえすればこれら要件をすべてクリアしているのであり、勝利は間違いないと確信するものです。
最後に、会社明治よ!この事実、不当労働行為差別の事実を自ら認め第3者判断を待つまでもなく、話し合いでの解決を決断したらどうかと、この場から呼びかけるものであります。そして私ども、明治の人間性否定の行為から人権を守り切る闘い、人生かけた闘い。何としても解決への道を切り開く、いまから来年が勝負の年となる。このことを深く肝に銘じ、約束して、決意といたします。
今日は、本当にありがとうございました。
(動画)https://youtu.be/ALBJ74vVIeQ
シュプレヒコール、明治乳業争議団・佐々木洋治
一、都労委第7回調査の中で「和解の打診」を、明治は、即「明確にありません」と拒否しました。人道的にも許されま せん。直ちに応じろ!
一、(株)明治は、格差と人権侵害を認めた中労委命令と「付言」の立場で話し合い解決の場をつくれ!
一、都労委残留39件の審査を待つまでもなく、直ちに争議を解決せよ!
一、労働者を赤組、白組、雑草組に分類した差別管理は許さないぞ!
一、赤組集団と称して、年間106万円からの差別を直ちに是正せよ!
◆裁判所・労働委員会は公正な判断をおこなえ!◆不合理な解雇・雇止めをなくそう! ◆憲法を職場とくらしに活かそう!
◆明乳争議とすべての争議の早期全面解決に向け、団結して頑張ろう、頑張ろう、頑張ろう