中央労働委員会命令「付言」の立場に立ち「話し合い」での解決求める座り込み行動を継続しました。座り込み行動開始2016年1月スタートから3年7ヶ月経過(延べ65日間、1202団体、2562人、90時間)しています。
主催者挨拶の松本議長は、カール菓子終売に関しての明治HD川村和夫社長のコメントに対し、消費者の皆さんが、「該当製品へのリスペクトの無さ」と「冷血かつ冷酷な発言の数々」に我々は、目を疑い、そして怒りと悲しみに陥ったと社員の声が届いている事を告発。
また、株式会社明治の職場からの口コミから、▼上司の指示は一方的で的外れ。▼指摘しても改善されず不満を持つ人が多い。▼トイレになかなか行けない。▼休憩時間取れないときは昼食とれず体調を崩す。▼本社から偉い人きたら必ず飲み会に参加、両隣を女性で固めるよう指示、2次会も強制参加。▼必要ないのにお歳暮とお中元を必ず一品は買うよう促される。等々内情の告発があることを紹介し、利益確保の手段として、資産売却や十勝帯広工場、北陸工場、根室工場、北上工場閉鎖とカール工場は5工場を1工場に縮小する方針から発生する社員の雇用と地域経済を守ることを強く求めました。
激励に駆けつけてくれました皆さんです
皆さんの連帯ご挨拶をいただきありがとうございました。
この座り込み行動の継続と中労委命令「付言」の立場で解決すべき事件ですが、背を向け続けていることは許せない。取り組んでいる「不買宣言署名」の拡散を明治が応じるまで続けていく決意と協力を訴えました。
シュプレヒコール
一、(株)明治は、格差と人権侵害を認めた中労委命令に従い全面解決を決断しろ!
一、製品不祥事・不正行為に対し、消費者の信頼に応えろ!
一、(株)明治は、争議団の要請を真摯に受け入れ解決に向けた話し合いに応じろ!
明乳争議とすべての争議の早期全面解決に向け、団結して頑張ろう、頑張ろう、頑張ろう
【株式会社明治へ申入書】
2019年 8月19日
株式会社 明治
代表取締役 社長 松田 克也 殿
明治乳業争議支援共闘会議
議 長 松本 悟
明治乳業賃金昇格差別撤廃争議団
団 長 小関 守
申 入 書
島村名誉顧問のご逝去に、謹んで哀悼の意を表しご冥福をお祈り申し上げます
松田社長、島村さんの「終わるといいね」の遺言に沿う経営判断が切望されます
私たちが争議解決へのご尽力をお願いしに、島村さん宅を訪問させて頂くようになったのは、昨年6月28日召集の「第9回明治HD株主総会」議場でのご挨拶が縁であり、翌7月からの約1年に及んで何度となく訪問させて頂きました。今年6月に訪問した際にも、日常化されていた1時間ほどの散歩から帰宅されたタイミングでお会いしました。訪問のたびに、ご高齢にもかかわらず玄関先まで出られ、要請を真摯に受け止めて頂き「早く終わるといいね」、「分かった、社長に伝えるよ」等の対応もして頂いておりました。7月25日に訪問した際に、ご遺族から「一週間前に亡くなった」と知らされ突然のご逝去に驚き、ご冥福をお祈り申し上げた次第です。島村さんが長期労働争議に残してくださった遺言は、「早く終わるといいね」の一言です。
本争議は、島村靖三社長時代からの継続ですから全面解決まで見届けてほしかったのですが、「早く終わるといいね」の一言(遺言)を残し全面解決への後押しをして頂いたことに心から感謝を申し上げ、その実現を現経営陣に強く求めるものです。
訴訟指揮を待つまでもなく「話合い解決」に向け真摯に向きあうことを強く求めます
高裁第2回弁論期日(7月11日)では、裁判長裁判官交代に伴う弁論更新が行われ、控訴人ら代理人が原命令・原判決の誤りを正す意見陳述を行い、争点解明の鍵となる意見書(道幸哲也 北大名誉教授)や準備書面を提出し、さらに証人申請(4人)を行うなど慎重審理を求めました。裁判長は、原告書面への被告及び参加人の反論書面提出などを前提に、証人採否の判断も含め次回期日を10月15日と設定しました。従って、次回期日が高裁審理の全体を見通しても極めて重要です。経過から判断しても、「和解解決」に向けた訴訟指揮が十分に予測されます。私たちは、司法判断としての「和解勧告」には勿論のこと、訴訟指揮を待つまでもなく貴社が「話合い解決」に真摯に向きあうならば、円満解決への道筋に必ず到達できると確信しています。それは、中労委命令「付言」など争議の到達状況や、明治グループが置かれている経営環境から判断しても、さらに労働争議を長期化する大義も道理もないことが明らかだからです。
私たちは、明乳争議をめぐる上記の様々な状況や、島村名誉顧問の「早く終わるといいね」の一言をも念頭に、今期「明治HD株主総会」への対応を決断しました。
松田社長、長期争議の当事者企業経営陣として「負の遺産」を清算すべき局面です。
以上