明治乳業争議支援共闘会議 第28回総会開催 (東京都内) 2025年1月19日
第28回総会は、第27回総会(2024年2月10日)で確認された課題から、①都労委残留39事件では「全事件併合審査」を実現し、先行事件の単年度審査の弱点を乗り越える立証(5証人)をやり切り、新たな到達点を切り拓いたこと。②明治グループの告発包囲運動で、(株)明治は市乳3工場と乳製品2工場を閉鎖し、集中生産の新工場建設を発表。一方、Meiji Seikaファルマでは、自社開発の「レプリコンワクチン『コスタイベ』」の問題で、医薬品の営業に働く労働者らが「私たちは売りたくない」の内部告発本を出版など、深刻な企業体質が露になってきていること。③経営統合時に掲げた総売上1兆5千億円目標から大きくかけ離れ1兆円ぎりぎりの状態にあること。合わせて、最高時(2016年:10,930円)から4割下落し、株式分割後の現在は3,100円台前後に低迷するなか、主要株主のみずほ銀行など9社が明治HD株を手放すなどこれまで想定できなかった事態になっている。この様な状況から争議を抱えている経営状態ではないこと等々が確認されました。
会社の経営状態をふまえて、第3次都労委残存事件(市川工場事件23件、全国9事業所16件)の集中審査が10月29日に全てが終了し、事件の全体整理にかかる調査が進められている。争議団、支援共闘会議、弁護団3者は、審査によって格差と不当労働行為による不利益取扱いの実態が明確に立証された到達点に確信を持ち、40年に及ぶ争議解決の機会が巡ってきている情勢にあるとして、明治HD・(株)明治に対し、都労委の場で早い時期に解決を実現させる運動を進める組織体制と役員を活発な意見交換の中で確認されました。
来賓として、全労連常任幹事の仲野智さんが参加され、40年間たたかいつづけられてきた争議団と支援共闘会議、弁護団との団結のたまものと受け止めています。都労委の到達点からみても争議解決は1日も早いことが求められています。全労連としても全力あげて支援すると力強い激励の挨拶がありました。
総会開催の冒頭、明治乳業争議弁護団で奮闘されてきました松井繁明弁護士のご逝去を悼み、ご冥福をお祈りし黙祷を捧げました。
2025年度 「争議団旗びらき」開催 (東京都内) 1月19日
第28回明治乳業争議支援共闘会議総会終了後、同会場で2025年度「争議団・支援共闘会議 旗びらき」を開催しました。総会で確認された運動を受けて解決めざす「決起の旗びらき」が29団体59名の参加で、楽しく安らぎの一時をつくることができました。
一部プログラム
オープニングとして合唱団プリマベラ&大熊啓シンガーソングライター
主催者挨拶に立つ松本議長
40年にわたりたたかい続けられてきたこの争議もその節目にきている。会社の経営状態を解き明かし明治が解決しなければならない状態を私たちは築いてきている。今日お集まりの皆さんとご一緒に解決に向かって、もう一回り奮闘しましょうと呼びかけました。
全労連・仲野智常任幹事
来賓として全労連・仲野常任幹事からは、総会に参加の感想と確認された運動と課題をもって、解決めざし全面的に支援をつくすことが表明される挨拶をいただきました。
東京地評・矢吹義則議長
来賓の東京地評・矢吹義則議長からも、支援共闘会議に地評から久保常任幹事を配置し、常に共闘会議幹事会で検討されている課題を聞き地評としても全面的に運動に参加し必ず解決を勝ち取るために奮闘することなどの挨拶をいただきました。
「乾杯」後の二部プログラム
弁護団それぞれから都労委報告と展望、決意が話されました。
左側から金井克仁弁護士、菊池紘弁護士、守川幸男弁護士
埼労連の諸井事務局次長から戸田の4名含めた争議解決への決意が語られました。
全農協労連の信川委員長は酪農と乳業会社との関わり、食糧自給率を上げる必要性が話されました。
アトラクション その1
大熊啓さんの独唱
アトラクション その2
神楽「恵比寿」:市川工場争議団員・氏子でもある平木洋一さんの舞
[由来]
稲毛浅間神社の神楽は、今より500年前より踊られており昭和37年千葉県指定・無形民俗文化財に指定されています。12座からなり、その中の舞一つ「事代主の命の舞」(通称:恵比寿舞)とも呼ばれ、七福神の一人です。日本神話のイザナギとイザマミから生まれた神さまで、釣り好きでもあり古くは漁民の神さまとして信仰されていましたが、現在では商売繁盛の神さまとしても、人々に信仰されております。
各団体を紹介し挨拶をいただきました。他の参加団体も会場紹介させていただきました。
左側から江東区労連、千葉県支援共闘会議・高橋議長、東京争議団事務局長のマジック、ユニオンセンターの富岡さん、
東京国際福祉教職員組合、京王新労組・古河井さん、集合・JHUJAL争議団、コープみらい労災闘争・及川さん、JCUKLMオランダ航空支援のJCU木谷委員長、郵政ユニオン・青柳さん
争議団の決意、参加団員を代表して小関団長
都労委審問で勝ち得た立証の到達点から見ても、これ以上時間をかけることは許されない。午前の時間帯で開かれた支援共闘会議総会で、40年争議を決着させる運動が確認された新しい年を迎えました。総会の中で、また、この旗びらきに参加された皆様方からの励ましのお言葉をいただき、団員ともども決意を新たにすることができました。解決に向けて奮闘することをお約束するとしたお礼と決意が述べられました。
閉会挨拶とがんばろー3唱・横田幹事
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます