毎日が夏休み

LEAVES THAT ARE GREEN TURN TO BROWN

手稲山 北尾根&滝ノ沢…とダニ③

2008-05-29 20:23:23 | 手稲山
ああ、三日間にも渡って書いてしまいました。
余計な事いっぱい書くから長くなるし、椅子に座っていられないし…
ほんのちょっとしかメスで切ってないのに、
足がぱんぱんに腫れて氷のように冷たくなっちゃうんですよ。
ダニめが…恐るべし…

さぁ、ぱぱっとすぱっと書きましょう。←疑問じゃが…

大きなゲート(山頂方向への車道)からはずんずん下りですから楽ちん。

立派な木です。名前は忘れちゃいましたが…



ウドを2本頂戴いたしまして、



これはネコノメソウですね、
ぽこぽこ歩いていると、なんだかうるさいんですよ。
ゴーっとかウィーンとか。
なんと、真横は手稲オリンピア遊園地なんですね~。



『オ~スッ』ってか~(笑)。熊もびっくりですわ。
そう、もっともっと山の中かと思ってたんですけど、
意外と北尾根コースは『音』が近いかも。
途中の熊が立ち寄りそうな水場はさすがに緊張しましたけれどね。
私だってあの水は飲みたくなるし喉も渇く。
熊だっておんなじじゃないかと一人納得して歩いておりました。



クジャクシダだったと思います。涼しげ~。
失敗作ですが、



エゾノレイジンソウ。レイジンは男装の麗人とかの麗人ではなくて、
雅楽を演奏する音楽師の伶人が着ける冠に見立ててつけた名前なんですって。

見晴台からは今度は急な下りとなりますが(笑)、
後からNさんの特訓?指導?訓練が(笑)。
ありがたいです。抜糸したら三角山で復習します~。

ざっと計算しても15㎞無事?歩いてきました。
一人では心細くて不安で楽しむどころではなかったでしょうね。
連れて歩いてくださったみなさんに心から感謝いたします。
あ~、楽しかったぁ。

でね、帰宅したらダニですわ(爆)。
左足ふくらはぎ、ちょうど足の真裏、一番頂点に喰らい付いている…
血の気も失せるとはまさにこの事でして…
手足の動くのが見える、この気持ち悪さ…
夫も娘もいないし、土曜日の夕方だし…

マキロン攻撃は有効だと思います。
消毒は大事なことなんですが、
翌日の診察時には息絶えておりましたから。

お線香(アロマのお香ですが)攻撃も試みました。
熱と煙で離れてくれよと…
これはモダエるだけで(私がじゃなくてダニね)ダメでした。

バブのお風呂で水没攻撃。
これもダメ。泡攻めもダメ。しぶとい野郎でございます。

今思いついたんですけど、冷却スプレー噴射もやってみればよかったなと。
クールダウン↓一気に冷えたらどうなったんでしょう。
次回にトライ?嫌じゃ。今回で最後でありますように。

血を吸って満腹になったら離れるという説もありましたが、
3,4㎜ぐらいでしょうか、
しっかり頭部は私の皮膚に食い込み見えない状態でして…

へっろへろになりながらも、
湯上りに根性でウドの天ぷらを作り、
念願のビールではなく缶チューハイをぐびっと。
美味しいんですけど、すんごい複雑な心境でした(笑)。

                ーーーー完ーーーー

祝・手稲山 北尾根&滝ノ沢②

2008-05-28 21:27:27 | 手稲山
昨日の続きです。

オリンピア分岐点からがつんがつん下りてきまして、
滝ノ沢分岐に着いたのですが、またまた橋の登場です。



気っ持ちいいです~、この水の流れる音、疲れた体に沁みますわ~。
(全トイレの音姫をこの音にしてくれればいいのに…)

これは、



滝ノ沢川の滝。
手稲山には滝がいっぱいあるんですねぇ。
さらに、おおっ、



ミドリニリンソウにあらしゃります。
ああ、逢いたかった、見てみたかったお花さんです。
今年はもう無理だと思っていたのに、
Sさんがぱぱっと見つけて教えてくれました。
Sさんは花のこと、木のことにとても詳しくて、
『これは○○、あれは○○ね』と教えてくださるのですが、
私の頭には半分もインプットされてないのでは…
そのときは復唱して覚えたつもりなんですけどね~…



おお、組んだ丸太の間から川が、水飛沫が、流れが見えるじゃありませんか。
怖~。
下が透けて(透けているわけではありませんが)見えるってのも苦手です。
こんなんじゃ、どこにも行けないわ…



ざっぷ~ん。

だんだん頭の中にね、
この丸太の橋に腰掛けて、ごっつい靴を脱いで、むくむく靴下も脱いで、
歩きつかれた足をぱしゃんと入れてね、



ほらほら、そこでビールを冷やしてね、
『プシュッ、ぐびっ、ぶわぁ~』、
おお、たまらない妄想に憑かれてしまいまして(笑)。
特にビール党ってわけでもないんですけど、
もう心が体が『ビール』を欲してまして…



↑はNさんから頂いた写真ですけど、
頭の中は『プシュッ、ぐびっ、ぶわぁ~、怖~』がリフレイン状態です(笑)。
あ、ちゃんと長いパンツ穿いているでしょ。
この靴とパンツの隙間から既にダニ~が忍び込み憑いているんですよ、きっと。

また



ミドリニリンソウ発見!うわぁ、嬉しい。
こっちはさっきのよりも色がくっきりしています。

で、滝ノ沢分岐から男子大回転ゴールハウス跡を目指して歩いてるんですけどね、
これがまた遠いしツラいんですわ…
喉は渇くしお腹は減るし…
ちゃんと飲んで食べてはいるんですけど、消費のほうが激しい?
さっきの見晴台もキツかったけど、こっちもかなりキツかった…

やっとこさっとこ到着いたしまして昼食タイム。
ここの林道、かなりぬかるんでおりまして、



水溜りにはオタマジャクシがちょろちょろ、
上の透明なぐにゅぐにゅは、サンショウウオの卵だそうです。

ここでの休憩でスパッツをつけたんですけど、その時既に痒かった…
水・泥対策にスパッツをつけたんですけど、ダニは考えていなかった…
虫除け対策はしていたのに、肝心のダニは頭の中にはなかった…
別に変なとこを私だけ歩いたわけではないんですけどね、
愛されるフェロモンが発散してたのかしら…←虫、いえ無視して下さい。
いえ、身をもって勉強になりました。
今後私はスパッツを手放しません。顔・首はどうしよう…ネット??

さて昼食後に行動開始。
元気になったところで、



この急斜面をよじのぼって(激)、シラネアオイの群生を見に行くことに。
見るからに滑る崩れる斜面でして(笑)。
一応大人しくはしていましたが、心の中では『うぉぉうぉぉ』吠えてました。
た、楽しいっ。下りる時にはどうしましょなんですけどね(笑)。

シラネアオイの群生は残念ながらもう終っていましたが、
(道の途中にはまだ咲いていました)



ムラサキヤシオツツジが綺麗に咲いておりました。
小天狗岳ではまだ蕾だったよな。

無事先程の急斜面を鼻息荒く下りてきまして、
次はパラダイスヒュッテを目指します。

途中、



山の向こうに観覧車が…
なんか違和感があるんだけど、妙な景色。
熊がいてダニがいて観覧車があって…



広い林道?車道?を歩いていきますとパラダイスヒュッテが見えてきましてね、
数台の車が止まっておりまして、建物には人の姿が…



建物→人→バーベキュー→ビールがあるっ!(連想&想像ですが…)
私真面目にね、ほんとこの時はビールを貰いに入って行きたかった…
なんででしょ、水分はちゃんと取っていたのに全身全霊ビール下さいだった…
こんなにビールが飲みたいと渇望したのは生まれて初めてじゃないでしょか。

大きなゲートに到着



「エゾノリュウキンカの群落が見られます」って書いてありますけど、
ほんと、見られました。
ただね、私、写真撮り忘れてまして…
まだまだこの先にも咲いているのかと思ってましたら、
『今日見られたのは運がいい、本当ならもう終っている花だよ』と…
残念…どうも黄色い花ってどれも同じに見えてしまうんです…
エゾノリュウキンカよ、さらばじゃ、来年また会いましょう。

さぁ、あとは研修センターのそば?を通って、オリンピア分岐点に戻り、
見晴台、手稲本町へと戻ります。



だんだん写真も何を撮りたかったのかわからないものが(笑)。
この研修センターから山を下りるバスが出てるんですけどね(笑)、
大丈夫、まだちゃんと歩けます。
足がヨレルことなく、遅れることなく歩けてます(喜)。

今日中に仕上げたかったんですけど、間にあいませんでした…
ゴールへの道のりとダニとの格闘は明日にします…


祝・手稲山 北尾根&滝ノ沢①

2008-05-27 23:12:12 | 手稲山
すっかりダニ珍事で遅れてしまいましたが、
5月24日、手稲山に行ってきました。
それも初めてなのに何故か北尾根&滝ノ沢コースを歩くという大胆さ。
夏山ガイドでは緑字の中級コースとなっちょります…
結構考えました。
私、歩けるのだろうか…山道6時間、それも緑字中級…

あっ、私一人ではありません。
一人で北尾根コースならまず選びませんし、考えもしません(笑)。
時々ご一緒させていただいているNさん達グループにくっつき虫で。
くっつき虫と言いましても、歩けなかったらどうしようもないし…
今回は山頂までは行かずに下りてくるとのこと、
研修センターまで歩いたら逃げ道のバスがあるし…
バテバテ時のバス時間とタクシー代を密かに用意いたしまして、
みなさまにご一緒させていただきました。
…くっつき虫が本当にくっつき虫を連れて帰ってきてしまいましたけど…

JRバス『手稲本町』で降りまして、ぽこぽこ登山口へ。



↑の写真では解りづらいんですけど、
手稲本町→見晴台→オリンピア分岐→滝ノ沢分岐→ゴールハウス跡→パラダイスヒュッテ→研修センター→オリンピア分岐→見晴台→手稲本町と、
ぐるっと山頂パスコース、約15.2㎞となっております。

はい、ここからスタートです。



稲雲高校裏手の林を抜けまして、



沢の中の小さな橋を何度も渡ります。
私、石橋叩いて戻る性格ですから、怖いです。
安定しているのもあれば、緩く隙間がある橋も。
渡る橋一本一本、両手で掴んで揺さぶって確認したい心境ですが、
壊したらまずいので、たったか渡ります。

で、この沢から見晴台までが、まぁ、私にとってはとんでもない道でして…
何がとんでもないかと言いますと、急なんですわ。そしてどこまでも続く…



謎のおじじさま登場。このおじじさま、ひょこひょこ現れます…
成功を祈るくらいなら『止めろ』とか、出てきて背中を押してくれぇ…

ここ、ほんとキツいです、ツラいです、苦しいです…
心の中で『まぁ~だぁ~、まだかよぉ~』と何度もつぶやきます。
きっと一人で歩いていたなら何十回も足を止めて休んだはず。
あるいはUターンしてたかも。

『みなさんタフだぜぇ~』と歩いていたのですが、
『ひょっとして、みなさんもキツいのかなぁ』なんて思ったら、
『ここで挫けてはオンナが廃る、くっつきますわ~』と、
なんとか折れずにすみました(笑)。

やっとこさっとこ、



見晴台に到着。あ~シンドかった~。

ブレましたが、



クルマバツクバネソウ。



ササの花。
他にもお花を教えて貰ったり、いっぱい咲いていたんですけどね、
歩くのが手一杯(泣)。

見晴台でちょっとだけ休憩をして、オリンピア分岐点を目指します。
おおっ、突如として、



聖火台リフトがっ。



私は強烈なリフト恐怖症であります。
足の裏の下に何もない、足がぶらんぶらんってのは最悪です。
公園のブランコなら大丈夫なんですけどね…

リフト場からの景色。



いつも遠くから眺めていた山頂がぐ~んと近くにあります。
そのうちお邪魔しますからぁ。

そしてこれがっ、



札幌オリンピックの手稲山聖火台にございます。
中央にスプーンかお玉がにょきっと。
あれ聖火台なんですって。初めて肉眼で見ました。
やっぱり札幌でオリンピックやってたんですねぇ。
手稲山に聖火台があったなんて知りませんでした、私。

さて、えらく感心してしまった私ですが、
感心だけでは前に進みませんので、
またぽこぽこオリンピア分岐点を目指し歩き始めます。



気持ちのいい道です。森林浴じゃ、はい~、深呼吸~。

で、やっとオリンピア分岐点に到着したのですが…
夏山ガイドにも書いてありますように、標識がいっぱいです。









この他にも確か二つありましてね(笑)、
迷うことはないかもしれませんけど悩む?
何度もこのコースを歩いていたり、
地図持参、あるいは目的地の名前をしっかり把握していないと、
いったいどちらに進んでいいのか悩みそう。
道自体もいくつかに分かれていますしね。

で、北尾根コースはこのまま山頂方向へと進んでいくんですけど、
私達はここから滝ノ沢分岐を目指します(笑)。
ここが、このみなさんの面白いとこでして、
まっすぐ行けば山頂なのに、山頂分の高度と距離を、
ぽ~んと他のことにまわして楽しんでしまうのです。
あはは~、好きです、こういうのって。

でね、滝ノ沢分岐目指して歩くんですけど、
これがまた全部下りなんです(爆)。
さっきまで一歩一歩ぜぇぜぇいって歩いてきたあの上りがね、
一体なんだったのよぉ~って言うくらい、下りるんですわ(笑)。
『嘘でしょう?』だったのが『もったいない…』に変わり…

私のG-ショックの高度計は追いつかないぐらい↓を表示して…

『へっへっへっ』と自虐的な笑いが漏れ始め、
『もうとことん下りてやりますわ』と。
押さえていた笑いがついに破裂、
一人『ふっふっふっへっへっへ』と横隔膜を震わせながら
一気に200㍍も下りてきてしまったのでした。

回り道?するといい事もあるものでして、



白花?のフデリンドウを発見。



普通は↑の色ですよね。
数株かたまってちらほらと白花が咲いていました。



ハクサンチドリだと思います。葉っぱがしゅっと細くなっています。



こちらはノビネチドリだと。葉っぱが太くてふりふり。



これはコケイラン。
ハクサンチドリもノビネチドリもコケイランも全てラン科の植物だそうな。

またまた、



沢のある地点まで下りてきてしまいました(笑)。



おじじさま再び。
左中の緑色の線を歩き、途中で群青色の線をがつんがつん下り現在地です。
滝ノ沢コース入り口からここまでは工事区間で規制がありますので、
行かれる方がいらっしゃいましたらよく調べてからにしてくださいね。

無事コケずに分岐に到着。



ここまでがつんがつん下りてきましたので、
この後には下りてきた分+αの上りが待ち受けているのでした(笑)。

滝ノ沢から先は明日にします…睡魔がそこまでやってきております…