毎月9日、19日、29日と、9のつく日にこのシリーズを進めています。
これをやり始めて感じることは、いやぁ、10日経つのってあっという間なんだなと。
ね、もう33回でしょ。毎回のようにもう○○回と驚き、はや33回。
10日後にまたしつこく驚いて同じようなこと書いてるはずです。預言者だわ。
さて、いつものように17ページの6行目をアタマから書き写してます。
読了本、途中でやめた本、過去本、今本、図書館本、古本、てもちの本、さまざま混ざってます。
ひとり日和/青山七恵
果物ナイフでようかんを切る。かまぼこのように、うすく、均等に。ふっと心が軽くな
タンノイのエジンバラ/長嶋有
しれない。相対的に考えれば大抵の物事に対して呆れるという気持ちがなくなってし
光/道尾秀介
成人の日だろ? だからよく憶えてたんだ。お父さん、役場でやる成人式の撮影を頼まれてた
失はれる物語/乙一
声の女性はだれなのだろう?
覚えていない/佐野洋子
る私と共に固定化されているのである。フロイトの言うところの男根願望など全くなかった。
女の絶望/伊藤比呂美
おかしいことも気の利いたこともいえなかったし、下世話なこといって笑わすのもで
クロワッサン 835 最新デジタル面白術。
札幌から見える山/朝比奈英三・鮫島惇一郎編
今回は似たような感じの本が集まり、それも前回から引き続きの似たような本で、
読む側としてはツラかった。集めたのは私なんですけどね。
反動で、正反対傾向の本が今わんさか積んであるし。
いいようにばらけて混ざってたら、また違った感想を持ったのかもしれません。
初・青山さんと、初・さ長嶋んだったのですが、どうも温度というか静かさというか、
食べ物にたとえると素の豆腐のような、決して不味いわけではないけれど、おいしい!と喜ぶほどのものでもない、
そんな感じの2冊を抱え込むのは読み続けるのに力が必要でした。
ふたりとも芥川賞作家か?あれ?あ、調べてみるとそうでした。
じっくりゆっくり味わいながら読めばいいんでしょけどねー。
どんどん、ぽんぽん、さくさく読めるやつが今は好きです。
同じく似たようなのが佐野さんと伊藤さん。
もう赤裸々、含みもオブラートもフィルターもいっさいなしに滅多切り。
伊藤さんにおかれましては(笑)、17ページの6行目にとんでもない言葉がでてきたらどうしようと、
かなり焦って行数数えてみたり(笑)。だって女の絶望ですから(笑)。
これ、江戸弁になっていて、すっごく読みにくいし、おしゃべり・無駄話っぽいのが大半をしめていて、
その中にぽこっとすっごく真っ当なことが書いてあるから、うかつに飛ばし読みも出来なくてね。
いやぁ、伊藤さんすごい。ここまであの単語を堂々と使えるなんて。
佐野さんの「山小屋の渡辺淳一」なんて、いやぁ、ついついやってみたくなっちゃうし。
山小屋じゃないけど、自宅にてちょっと読んで見たくなりました(笑)。
乙一さんは何冊目だろ。積んでるのも1冊あるけど、
これはもったいなくて途中でやめたやつ。のちのお楽しみのために(笑)。いつ楽しむんだか…。
乙一さんとは比較的相性いいような気がしてます。
逆に相性悪いなと思うのが道尾さん。
クロワッサンは、美容室で隣の席(巨大鏡の前のあの席ね)に置いてあって、そこに座っている人もいて、
どんな内容なんだろうと気になり読んでみたけど、読まなくてもこれぐらいはできるぞと。
今回特記したいのが、『札幌から見える山』
これはお気に入りの一冊で、ぺらぺら~とめくっては眺めています。
特にどうだとか、ガイドしてるとか、写真集だとか、もう全然ちゃうちゃうでして、
あとがきにかいてある文をつかわせてもらうと、(初めからこっちを載せればわかりやすかったのに)
「この本は、勿論山の案内書ではなく、またスケッチ画集や写真集そのものでもない。強いて言えば、
札幌の街角で、ふと見上げた空の彼方に見える山々をなつかしむような絵本である。」
円山も三角山も載ってます。札幌から見える山を近くから遠くへと順順に。
ぱらぱらぺらぺら捲ってはふんふん言って眺めて閉じる。確かに子供が絵本を読むような感じかも。
ぜひ本棚に机の上に1冊。三角山の文はなかなかいいですから。これってひいき目でしょか(笑)。
以上、33回目でした。
一徹殿は登場いたしませんでした。あぁ、どんどんどんどん遠くなってゆく…。