55回目ですって。継続は力なりと言いたいところだけれど、
だらだら回を重ねればいいってものでもないですが。
今回も前回に続き冊数が少ないです。ちょっとした生活パターンの変化と、ぷよクエだ(笑)。
なんと55回目にして、小説本がゼロ、一冊もない。こんなことは今までになかったぞ。
それに派手に外した本もあるし。
いつものように、17ページの6行目をアタマから書き写しています。
書き写してないのは、目次だったり写真だったり空行だったり。
あとは紹介にも感想にもならない雑文です。
空白の五マイル──チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む/角幡唯介
山にはさまれた峡谷部で円弧を描き、その流れを大きく南に旋回させる。いわゆるツアンポー
流転の子──最後の皇女・愛新覚羅嫮生/本岡典子
和団事件後、ますます列強の干渉を受けるようになり、巨額の賠償金の支払いや軍事費の増大、
体幹力を上げるコアトレーニング/木場克己
英国王室物語 ヘンリー八世と六人の妃/渡辺みどり
怖くて読めない英国王室残酷物語/渡辺みどり
三浦雄一郎さんがエベレスト山頂を目指しているとき、
ヒマラヤ山脈の東端にあるツアンポー峡谷に単独で挑んだ角幡さんの「空白の五マイル」を読んでいました。
第8回開高健ノンフィクション賞、第42回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した本ですが、
それより読むきっかけとなったのは、彼はなんと空知出身と書いてあったから。
すごい動機だ(笑)。芦別で育ったんだ。隣町じゃない(笑)。
いえ、芦別出身じゃなくても読んだけどね。
ファイブ・マイルズ・ギャップ。1924年、英国の登山家マロリーがエベレスト山頂直下に消えた同じ年に、
同じ英国のキングドン=ウォードという探検家が人跡未踏のツアンポー峡谷を探検していて、
このツアンポー峡谷でまだ確認されていない区間の五マイル、約八キロを、
この角幡さんは単独で挑むわけです。
その行程は凄まじい。
「脱出行」、この本が手もとにあるということから生還できたのは先を読まずしてわかるのだけれど、
ほんと、よくリューソー(ワイヤーブリッジ)を見つけたなと。見つけたところで一緒に声を上げてしまったわ。
あまり執着せず苦行をさらっと書いてありますが、角幡さんだから生還出来たのではと思ってしまいます。
険しい山の中を歩くといっても、行動様式としては登山とほとんど変わらない。ヤブをかき
分け、岩を登り下りするだけである。しかし、このような長期にわたる無人地帯の踏査行が登
山と決定的に違うのは、だめだったら下りればいいという選択肢が与えられていないことだ。
人と接触するにはギャラまで戻るか、この先をさらに進んでほかの村にたどりつかねばならな
いが、いずれにしても一〇日以上はかかるのである。進めば進むほどアリ地獄のように、もう
後にはひけないという状況に足を踏み入れていく。そんな世界一巨大な牢獄みたいなところ
を、私ははいずりまわっていた。
角幡さんの対談がありますので、興味のあるかたはどうぞお読みください。
それと、武井さん只野さんの話には、おんおん泣けた。
もっと写真が大きくて枚数も多かったらよかったのに。写真はもっともっと見てみたい。
流転の子は、愛新覚羅溥儀の皇后嫆容に関しての本を探していて、ふと、読んでみたくなり借りてみた。
ラストエンペラーで有名な愛新覚羅溥儀の弟溥傑の娘が嫮生さん。
お母さんは嵯峨浩、日本人です。
読み終わって思ったのは、浩さんも嫮生さんも、溥儀も溥傑も嫆容もそして私もだれしも、
生まれるところは選べないんだなという、ごくごく当たり前のことですが、
国も人種も親の職業も家柄も選んで生まれたわけではない。あとはどうその環境のなかで生きてゆくか。
嫆容さんは、なんだろ、呼ばれているとはちがうけど、とても気になっています。
体幹力を上げるコアトレーニング。ほら、私、こういう本好きなもんで(笑)。
といって、好きでも読んでも実行実践しなければ、ただの知識で終わっちゃうのですが(笑)。
知識でアタマに残ってるのならまだましだけど、寝たら忘れるのが特技なので…。
ちなみに17ページは写真だったのですが、これがなかなかわかりやすい。
ほほぅでしょ。カラダと筋肉の位置関係、動作による筋肉の動きが非常にイメージしやすい。
運動強度は強くないし、すべて自荷重、道具不要、シンプル。
とりあえず、今のところ続けてます、はい。
さて、問題の2冊。Wで失敗してしまった。
渡辺みどりさんって、あの皇室行事とかテレビによく出ている帽子の人だと思うけど、
いったいどうなのよと、勢いでぱぱっと借りてしまったのですが。
渡辺さんの思い入れというか、評伝?どうしてそんな10歳のヘンリーの気持ちまでわかるのとツッコミ多々。
まぁそれは横に置いて。
この本の中で、アン・ブーリンがヘンリー八世から結婚を申し込まれたときの答えを、
シェークスピアの「ヘンリー六世」から巧みに使ったものといわれると書いてあるけれど、
ここで気がついてしまった。シェークスピアが活躍するのはエリザベス1世の頃でなかったっけ?
シェークスピア 1564~1616
アン・ブーリン 1502?~1536 1533年結婚、1536年5月19日ロンドン塔で斬首による処刑
渡辺さん、それは無理です、アン・ブーリンの死後に書かれた本の内容をどうしてアン・ブーリンが知っている。
この年表もしっかりこの本に載っているのですが…。
渡辺さんも編集者も気がつかなかったんでしょかね。
でね、Wで失敗と書きましたが、この本を図書館で見つけたとき、激しく空腹でお腹が大騒ぎしていてね。
誰かに聞かれちゃ困ると、ぱぱっと手に取り中も確認せずカウンターに直行したんです。
最初に「英国王室物語 ヘンリー八世と六人の妃」のほうを読み、
次に「怖くて読めない英国王室残酷物語」を読もうと開いてみたら…。
げげげ。同じ本だ!「英国王室物語」を文庫化したのが「怖くて読めない英国王室残酷物語」なんですね。
なぜタイトル変えたんだ。一応文庫化にあたりカミラ夫人の話を追加してはありますが。
いやぁ、違った意味で「怖くて読めない」です、これは。
で、文庫化するにあたり、先ほど書いた「シェークスピアは無理」に気づいて訂正してあるかなと、
ちょっと期待して開いてみれば…そのままでした。
悪いことばかりを書きましたが、ヘンリー8世のラブレターが載ってて、それはそれで面白いけどね。
ちなみに今は森護さんのを読んでますが、さすが無駄なく読みやすい。
って、いつまで続くのか、この英国ブームは。
以上、55回目の17ページ6行目でした