月日が経つのは早いもので、橈骨遠位端骨折から一年が過ぎました。
ああそんな時期もあったよなとすっかり過去の出来事になってしまっています。
100%元通りになったかというと、う~ん、99%かな。
じゃあ1%はというと、四つん這いの態勢で全体重をかけたとき違和感がちょっとある。
前は痛みもあったから、それからみると上出来なのだけれど、
ミルフィーユ一枚というよりはパラフィン紙が一枚手首に挟まっている感じ。
全く文句なし。ここまで筋トレできるようになればほぼ満点。
来年はパラフィン紙も消滅しているかもしれないし。
というか、脚と手を対角線上にあげる筋トレ「ハンドニー」をしなければ違和感があることすらわからなかったと思う。
検索履歴を見ると橈骨遠位端骨折関連の記事が時折読まれているようなので、
一度書かなければと思っていた骨折時に役に立ったものをいくつか挙げておこうと思います。
あくまでも私基準で役に立ったものですが。
利き手、私の場合は右利きなので右手と書きますが、
「右手が使えないと不便でしょう」とよく言われました。
で、実際そういう状況になってみると、
右手が使えないから不便なのではなく、
両手が使えない、押さえる側の手がないというのがまったく不便でありました。
普段両手でやることを片手でなら半分レベルかと思いきや半分にも満たない。
顔を洗いたくても水をすくえない。
試しに明朝やってみてください。猫かと思いますから(笑)。
石鹸も泡立てない、髪も結わえれない。
まぁでもこういうことは自分なりに工夫してなんとかなっていきます。
私はダイレクトに蛇口の下に顔を持っていき直洗いしてました。
問題なのは食事。
作れない、洗えない、食べられない。
お箸なりフォークなりスプーンなりミニトングなり、なんでもいいのですが、
これを左手に握りしめご飯を食べようとするじゃないですか、
不慣れな左手、力加減もへったくれもなく、いざご飯をすくおうとすると、
お茶碗がごろんと倒れるんですねー、押さえる手がないと。
毎食食べやすい唐揚げにサンドウィッチというわけにもいかないし。
おにぎりやサンドウィッチは食べやすいけれど袋を開けるのが片手だと大変。
肘や脇や股や膝や口、あらゆる部位を駆使してがんばりましたが、
右手が自由に使えるようになるまで役に立ったものはというと、
浮かぶのは二つだけ。
順位をつけるなら、第一位はダイソーで買った滑り止めシートに決定。
これが骨折後数日たってから娘につきあってもらい買ってきたお助けグッズです。
左下の白い四角のものがその滑り止めシート。
サイズは45X80cmだったかと。
これを大小さまざまなサイズに切ってもらい、
食事の時はマットにしたのですが、これがあるのと食器が動きにくく大助かりでした。
お茶碗を洗うのも、シンクにはこの滑り止めシートを敷きその上に食器を置き擦った。
洗うというより片手でこすってましたねー(笑)。
何にでも応用し使ってました。
第二位は、
アマゾンで速攻ぽちったアームカバー。
三角巾でも構わないのですが、
一人で(夫は戦力外)洗う干すアイロンかける結ぶ調節するのは無理なので使用期間は考慮せずに購入。
一度街中でこのようなアームカバーをしている人を見かけたことがあるけれど、
どうやって手に入れたのか。やっぱりネット通販だったのか。
問い合わせたドラッグストア数店では取り扱っていませんでした。
ついでなので先ほどの画像を説明しますと、
片手では今までのようなクレンジングはできないので、
・化粧を落とすためのメイク落としシート(滑り止めシートの上)、
・泡立てることができないため、初めから泡立っている洗顔料プッシュタイプ。
これもそうですが、シャンプーとかプッシュタイプのボトルはどうやって押すか。
左手はノズルの下で受ける準備をしながら、右腕の肘やアゴでプッシュ。
・手もろくに洗えないので、プッシュタイプの除菌スプレー。
・同じような理由からウェットティッシュ。
量の多いロールタイプを買ったけれど、コツがつかめると取り出すのも楽。
・本も押さえることができないので書見台を用意。
ポリ袋はというと、
お風呂やシャワーはこのスタイルで。
ギプスに書かれてある黒マジックはサインではなくカットする(半ギプス化)目安線です。
黒いゴムバンドはダイソーで買った便利ベルト。
これで巻いてお風呂やシャワーを浴びていたのですが、中に水が入ってくることはなかった。
私の腕は白菜サイズだったのか。
顔を洗う時もお茶碗を洗う時もこのポリ袋をすぽっとかぶせていた。
ああ、なんだか思い出してきた(笑)。懐かしい。
このようなものに縁がないのが一番なのですが。
今年は雪が少ないとはいえ凍結していないわけではない。
春がくるその日までお出かけは気を引き締めて歩きましょう。
って、転ぶときは転んじゃうんですけどね。