動画を見入ってしまった。
ちょっと興味のあるものからどんどん派生していってしまうからYouTube恐るべき。
ではいつものようにこの10日間に読んだ本の17ページの6行目をアタマから書き写し、
あとは紹介にも感想にもならない雑文です。
傍聞き/長岡弘樹
病院の交渉の結果を室伏に伝える永野の声には、苛立ちよりも諦めの方が強く出ている
何年も積んだままだった「傍聞き」を読了。
更正施設長、消防士、刑事、救急救命士と私が興味を持ちそうな職業ばかりの短編集。
最後は人の善意で終わるのだけれど、個人的には『899』が腑に落ちない。
私が厳しすぎるのかなぁ。
乳児を留守宅に置きっぱなしで隣家が火災、やっと見つけた乳児の手足の指の間には虐待とみられるやけどの痕がある。
私ならこの母親をぶちのめしたくなるのだけれど、どうもそうにはならなくて、みな優しい。
そしてレビューを読んでみても同様で、逆に自分の人間性ってどうなのかと疑問を持ってしまった。
私の遺言/佐藤愛子
まった。
前回読んだ本「老い力」に佐藤さんが住んでいた北海道の別荘の超常現象の話が書いてあり、
それを一冊の本にまとめて書いてあるということで、今回この本を読んでみる。
なぜなら、北海道の別荘とは浦河町の丘の中腹にあるらしく、
私も浦河町の丘の公務員官舎に住んでいたことがあり、
時期を調べるとかなり近い。
私が浦河町に住んでいた期間はとて短いのだけれど、佐藤さんが住むころと短期間かぶっていた可能性がある。
それで超常現象そのものよりも、その別荘はどこに建っているのか、そちらをメインで読み進めていくと、
場所がわかる文章が書いてあった。
佐藤さんは東栄、私が住んでいたのは栄丘。
地名は似ているけれど、私の住んでいた栄丘から西にひとつ小さな山を挟み直線距離で4,5km離れていた。
で、読みながら当時のことを思い出してみたのだけれど、
まつげが長くて瞳の色がグレーがかった茶色の子が何人かいた。
あの子達はアイヌだったのかといまになって気がついた。
浦河町に住んだことがなければこの本は読まなかったはず。
にしても、佐藤さんってこういう話を書いていたんだとあらためて驚きでした。
以上271回目でした。