毎日が夏休み

LEAVES THAT ARE GREEN TURN TO BROWN

空知集治監レンガ煙突

2009-12-23 20:53:53 | 廃墟へ。
す、すみません。
突然廃墟など出てくると、
またどこかへぶっ飛んでいったのか?と思われそうなんですけど…

ち、違うんです。

前回、くまぼうさんに連れて行ってもらった炭鉱遺跡。
シリーズが完結する前にパソコン壊れてデータ消えちゃいまして…
その後、
愛の復旧作業のおかげでデータは取り戻したけれど、
今度は身内に不幸がありまして…

廃墟シリーズ幌内編は、
今日のを載せずに、
自動的に完結したように思っていたのですが…



やっぱり何か絡んでいるに違いないのよ(笑)。


今読んでいる本にこの地名、炭鉱、集治監が出てきてしまった。


ほらね…


ちょいと最近、
やっとアヤシい別世界から引き離されたと思っていたのにね、
本当おかしなことからやっと現世界に戻ってきたのにね、
これ(集治監)はおかしな世界とは無縁なんですけど、
出せとばかりに活字が訴えてくるっ。
まさかここで出てくる名前だとは思っていなかったんですけど…

(追記:一部誤解を招くおそれあり?
    このブログには一言も書いておりませんし、
    読んで下さっている方は誰一人、
    関連しておりませんので…        )
    





いざ。









これです。
三笠到着後、
布引の前にここへ。










とてもとても、
ここに3千人余りの囚人が収容されていたなど、
想像もつかない、
のどかな風景だったのですが。









このときは深い感慨はなかったのですけど。
というより、
「そうか、ここに今で言う刑務所があったんだ」
これが正直な感想だったのですが。

今、
本の中の活字が訴えかけてる今になって、
「あぁ、私そこに立ってたんだ」とね…

これはなかなか後攻めというか、
ボディブローというか、
ずしんどしんと響いておりますわ…


えっ?
何のこっちゃぁ~、このおっさん??ってね(笑)。











そう、
小樽シリーズでレンガのフランス積みって出てきましたけど。
少し調べてみたらなんだか違う?
フランス積み、
イギリス積み、
小口積み、
長手積み…
またまたドツボにはまりそうで怖いんですけど…



そう、
レンガの積みの話でも、
私の怪しい世界の話でもなく、
ただただすくっと立つ美しいレンガの煙突の話なんですけど。











でね、
穴というか、
ここで何かを燃やしていたのでしょ??

中を見たくても頭入らないしっ。


…。

迷わず、











フラッシュ撮影成功。
青空見えたらよかったんですけど。
構造上無理でしたわ。

…くまぼうさん言葉を失っておりましたわ(笑)。
確かにあまりこういうことしないかも…
まぁね(笑)。
おかげさまで心に残る?インパクトな写真が撮れました。
ありがとうございました。



どんどん逆行してくのですが…









一番最初に立ち寄ったところがここでした。

展望台だけは高速から、
あるいは富良野へ抜ける途中に車の窓から見ていたんですけどね、
実際トップに立つのは初めてでして。










この三角点を見つけられなかったスンバラしい私。














10月31日の山々です。

…ってね、
景色よりすっごかったのがこの展望台の揺れでして(笑)。
もう一組いたのですが、
お互い動くと、
微妙に傾くというか揺れて気持ち悪いし怖いっ。

こんなんで倒壊するのでは、
強度はどうなっているのじゃとね。

どうやらしっかりした骨組みだけが強度アップじゃないらしく、
適度にしなって衝撃を吸収発散するとでもいうのでしょか。
あまり詳しくわからないのですけどね。








中はひたすら螺旋階段がぐ~るぐるっ。
バネというか、
風にそよぐお花というか、
柳に風というか。
なんだか不思議な展望台だったのでした(笑)。

ぜひ一度っ。
眺めもいいですけど、
なかなかスリリングな感覚味わえますから(笑)。
た、倒れる~っ、
うぇぇぇぇぇ…気持ち悪ぃぃぃぃ…ってね。
あ、
本当良い所でしたからぁ(笑)。
くまぼうさん、
ありがとうございましたっ。






幌内炭鉱景観記念公園 2

2009-11-09 23:16:16 | 廃墟へ。
廃墟へ戻りましょう。

中学・高校の6年間、
空知地方の田園地帯に住んでおりました。
隣町とまではいきませんけれど。

近いエリアに住んでいたのにね。
その頃は何も意識せずに暮らしておりました。

函館要塞もそうです。
函館には2度住んでおりまして、
2度目の時は函館山に住んでいたっ。
函館山にって言ったらヘンですけれど、
山へと続く一方通行、
ゲートのすぐそばでしたから(笑)。

その頃は要塞というか、
山の中にある古い不思議な建造物には興味がありましたが、
とても一人で歩く自信も勇気も技量もなく、
幼い娘とおててつないで、
一番近くの建造物をお散歩がてら覘いていた程度。
(…ちなみに幼子の娘の記憶には、
 あそこにヤマンバが住んでいる、
 えらい怖いお散歩だったと。)

その地に住んでいる時にもっと知っていれば、
もっと見ておけばと思うのが常ですわ…

さて、廃墟へ。







綿毛はオオアワダチソウ、
茶色のぽこっとしたヘッドはオオハンゴンソウでしょね。
夏場は一面黄色の別世界なのでしょか。








現れた大きな土台?足組??









どうも屋根というか天井というか、
あの暗い黒い空間が気になってたまらない…

近くに「絵」がありまして。







光ってますけど、
当時はこのような施設があったのでしょね。
今見てきた巨大な土台は中央に描かれている建物でしょう。
土台の上に何か作業する建物があった。
イマジネーション欠けておりますわ。
廃墟群を見ても絵と現実が結びつかない…







絵に描かれている通り、
足場には水が今でも流れております。

…のちにこの廃墟はもう一度登場いたしますので、
ぽちっと記憶しておいて下さいな。










小さな鳥居と、







祠。参拝。
その近くに、







塞がれた入り口。







「常磐坑」と読めます。
完成 平成元年11月1日。

完成なのか、そうなのかと。
行った日が平成21年10月31日でした…








これ、分かります?
先ほどの巨大な足場ですわ。
道なりに歩いていると、ここに出まして。








怖いっ。
苦手ですわ、端に何もないってのは…
といいつつ、
先ほどの暗部が気になって一枚頑張る…







先端に立ち一枚頑張る…
そしてすぐ戻る…
抜けるとか脆いとかじゃなくて、
ここは私ダメでしたわ…










この場では気がつかなかったのですが、
あとから見直すと、
屋根部分?に装飾が施されているのですわ。
洒落た外観のレンガの建物だったのでは。

ちょいと藪を分けて中へ。








あれも装飾でしょか。
どうしても屋根というか天井ばかりに目がいってしまいますわ。







建物の内部は全然記憶にないのです…

この朽ちた屋根から雪がどんどん中に降り積もるのでしょね。
この屋根、
あとどれぐらいの年月、雪の重さに耐えられるのでしょか…
他の廃墟もそうですけど…







地面に横たわる崩れた壁。



前回の編集時には見落としていたのですが、
私が惚れ込んだ白亜の館、
逆サイドから写したのがありました。







外側はちっとも白亜じゃないのにね、
こんなにすとんと壁が無いのにね、
なんであんなに中は白さが残っているのでしょ。








電信柱…だと。







灯り。
曲線がそのまま残っておりました…






骨に見えちゃいましてね…







シカの足跡。

…余談ですが。
私ね、フンも写してきたんです(爆)。
だってね、
シカのフンのイメージをぶち壊すフンでしたので。
でも画像を見たらリアリティーありすぎでして(笑)。
そうよね、
廃墟よね、フンじゃないわよねと載せるの止めました。




以下2枚は記念公園の手前で見つけたものです。

私ね、いつも心の中では叫んでおりますが、
滅多に声に出すことはありません。
ましてや車の中でなんて、
運転する人がびっくりしちゃいますから。

でも…

『うわわわぁぁぁっ、あれよ、あぁぁぁぁぁっ』と。

声を出さずにはいられなかったというか、
我を忘れて叫んでしまいまして…
くまぼうさんをエラく驚かせてしまいましたわ…
す、すみませんでした。

道路脇に突如現れた線路をすかさず見つけてしまいまして。





廃線です。
旧幌内線です。






その美しさに叫ばずにはいられませんでした。
残念ながら、
何枚も写したのに、実景にはほど遠い…
あの光りや風や水の美しさの中に立つ廃線の美しい橋を、
そっくりそのまま撮りたかったですわ…




ふたつの立坑

2009-11-07 21:42:42 | 廃墟へ。
廃墟疲れ…

こんな言葉があるのか分かりませんが、
なんだか廃墟に向かうのはとてもパワーを消耗します。

本来なら今日は幌内炭鉱景観記念公園の続きですけど、
ダメですわ。
今日は一日ぐったりこんでして…

編集が比較的楽な立坑を先に載せますわ…

まずは、
旧北炭幌内炭鉱立坑。
これは過去に夫の車の窓から、
遠くに見えるブツを指をくわえて眺めてた…
脅して寄ってもらっても面白くありませんから(笑)。
あ、
脅しませんから、私(笑)。

脅さなくても、
くまぼうさんが寄ってくださった。

侵入。
あ、潜入じゃなくてここは侵入ですわ。







でね、
真面目にこの下に立った時、
身震いいたしました。
ぞくぞくっぶるるってね…
圧倒的な、
全ての言葉を封じ込めるような、
そんなチカラがまだここには漂っておりました。













この今にも剥がれ落ちそうなトタンがね、
風に揺られぶつかり、
物悲しい音をたてておりまして…






炭鉱遺跡…。
これを見て私は何を感じ、
何を思うのか。

移動。

次は、







旧住友奔別炭鉱立坑。
こちらは私は2度目。
夫を上手く誘導?して(笑)、
この敷地内まで入ったことがあります。

あの時はロープ張ってなかったのに、
今回はロープがぐぐっと。










でね、
何故だか分からないのですが、
この建物の正面というか、
奔別という文字はあっちの方向なんですわ。
よそを向いてるというか、
正面を向いてない。
斜めの山側を向いているのです。

それじゃあ正面から見るにはどうすればよいかっ。
…道を逸れて林道へ突入。






来たっ、やったっ、真正面っ。






林道にちゃんとビューポイントというか、
駐車ゾーンがありましたわ。
で、
林道斜面の道をちょいと駆け下りまして。








凄い…。
見上げるのみで、
言葉を失ってしまうのでした…。







ここにも植物に飲み込まれてゆく建造物…







なんとかお天気は持ちましたけど、
それでも重い鉛色の雲が立ち込め、
あたりを一層暗くするのでした…


おまけっ。
奔別立坑前の路上のマンホール。






わ、私かっ?
D,DV?DVD?DDT??
ち、違うってね(笑)。

…私、BVDって書きたかったんだわ(笑)。
やっと思い出したので追加いたします(笑)。





幌内炭鉱景観公園 1 

2009-11-05 21:50:50 | 廃墟へ。
連日炭鉱遺跡・廃墟を載せておりますが、
まだまだ廃墟はつづくのでございます…

今日は(今日からか?)、
幌内布引立坑跡とは別の沢の、
廃墟の大群 幌内炭鉱景観記念公園を。

と言いましても、
正確にはどこからが記念公園なのか定かではありません。
きっと今日載せるのはその手前になるのでしょか…

案内図なし(ラストあたりに見つけましたが、もう遅いって…)、
順路不明、
ヘルメット、禁止ロープ無しの、
なかなかデンジャラスな見ごたえあるエリアにございました。


さて。
幌内布引アートプロジェクト終了後、
廃墟に惹かれ荒れ野をてくてく進んだのですが。







これぐらいなら免疫ついたのか驚きませんけど、
次に現れた廃墟?遺跡?を覗き込んで驚きまして…









ぅぅぅぅぅ…。
凄い…
閉山から20年経ってもまだこの力強さ、
このパワー、
そして押し寄せる寂寥…

この場を離れてすぐ、
次の一撃が襲ってまいりまして…








すごい…
荒れ野に立つコンクリートの柱…
歪んでいる…
近くに、もっと近くにっ。







これは幌内のコロッセオ?
幌内アクロポリス??
いえ、
すっごいインパクトでして。
今にも崩れ落ちそうな歪んだ四角の空間。








来たっ。触れるっ。
荒れ野に突如現れたこの光景はきっと忘れられないでしょね。
強烈な一撃だったのでした。

右の頬を打たれたら次は左でして…(笑)。







ぅゎゎゎゎゎ…。
画像右下の穴から中へ。








…ぅぉぉぉぉぉぉっ。
崩れてるって…
危ないって…
でも…。







美しいのよ…
「生」とは逆のベクトルの美しさでしょか。
いや、やっぱり「生」かな。
なんだか厳かな気持ちになってしまうのでした。










圧倒されっぱなしでして…
立ち入り禁止ゾーンじゃないんですわ。
自由に出入りできる。
三笠市は太っ腹じゃわ。

もうすでに往復ビンタ数発喰らった私でございます。
見るもの全てパンチの嵐ですわ。

でも。

でもね(笑)、
素敵な廃墟←変か?この表現は→に出会いまして。

いやぁ、
素敵でした。
実に美しい廃墟でして。
勝手に名付けて 白亜の館。

では、荒れ野に佇む白亜の館へGOしましょうっ。







一階部分はこんな感じで柱のみ。
この空間部分は何に使っていたのでしょ。








先ほどのパンチな四柱が見えております。







二階へと続く階段。
手摺りもなく、
崩れたコンクリートが覆っていて、ちょいと怖いけどね…

この階段の途中から、
きっと建物の構造のせいなんでしょけど、
声や音にエコーがかかりまして(笑)。
妙な響きがするんですわ。

そのせいか…
何故か二階の床にレコードプレーヤーがありました。
当時の物なのか、
音響マニアが持ち込んだものなのか。
部屋の美しさに心を奪われ、
写し忘れてしまいましたけど。

では、内部を。







…溜息。






言葉が出ませんわ…。

…って、これだけなんですけど。
でもねぇ私、
やられてしまいましたわ。
こんな繊細な美しさがそのまま残っているなんて。

と、見惚れてばかりいると、






落っこちるぞっとね。







抜け落ちた(剥がれ落ちたか?)片側の壁から、
歩いてきた風景が良く見えます。







さらばじゃ、白亜の館。
いやぁ、
ここにはまた来たいですわ。







荒れ野の綿毛。







コンクリート塊からむき出しの鉄柱。








その塊に咲く花一輪。








地面に散らばった石炭。







そしてやっぱり、きのこ。

このあたりからデジカメのバッテリーが怪しくなりまして。
ばりばり充電してきたのですが、
やはり寒さでしょかね。
満タン示したかと思うと、
レッド表示に切り替わる。
おいおい、しっかりしてくれ~。

きのこを撮るか、廃墟を撮るか。
そりゃ廃墟でしょね…

この先きのこを見つけながらも、
泣く泣く撮影は諦めたのでした。





幌内変電所・幌内神社

2009-11-04 21:39:39 | 廃墟へ。
今日は幌内炭鉱景観公園を予定していたのですが、
(もの凄い廃墟群でしたっ)
時間が足りなくなりそうなので、
幌内布引アートプロジェクトの前に寄った、
幌内変電所と幌内神社を。

布引立坑跡とは別方向へ二股道を進みますと、
山奥に突如現れたレンガの建築物。








幌内変電所でございます。








その鮮やかなレンガの赤に目を奪われ、
なんだか感動いたしまして…
な、なんて美しい色と線、
なんて美しい建物なんでしょ…←出番だってね(笑)。

でもね、
想像してみて下さい。
人も寄り付かない山道の奥に突然この美しい建物が目の前にどんですから。
予備知識のない私には、
うぉぉぉぉぉ…でして。

大正時代の建築物ですって。
ロープが張ってあって、
これ以上近くに寄れません…








もっと近づきたいっ…。









真下から見上げたいっ…。







中に入りたいっ…。
中を見てみたいっ…。








…裏もこのような状態で、
とても近づけないし、
覗き見も不可でした…

しかしっ。







きのこ発見っ。







きのこはいつ見てもめんこちゃんですわ(笑)。

変電所の横というか奥というか、








がっつり苔むした石段がありまして。








ふかふか~。








しずしず粛々と上って行きますと…。








無い…お社が無い…。








落ち葉に埋もれた土台と、







トップが落ちた灯籠…








そして巨大なクラゲ状きのこ…。







これはデカかったですわ…
ちょいとしんみり沈んだ心が一気に高揚っ。
鍋もって恋っは出ませんでしたけど。








こんな風になっておりました。
写しませんでしたけど、
この裏手に廃材が山のように積んでありまして。
おそらく、
倒壊したお社の一部だったのではと。

閉山前までは、
ここで大勢の人たちが集ったのでしょね。
夏祭り、秋祭り、七五三にお百日。
初詣もあったでしょうし。










神社の境内脇からさきほどの変電所を見下ろしまして。

静かです。
静かに美しい山奥で、
廃墟はそこに佇んでおりました。

…機会があったら訪れてみてください。



幌内布引アートプロジェクト 3

2009-11-03 21:08:08 | 廃墟へ。
…編集しているうちに、
あれ?これなんだったっけ??と。

幌内布引アートプロジェクト。
集団行動も後半になると、
集中力も途切れ、疲れもぽちぽち。
それでもなんだかわからないけど写してしまう悲しい習性…







樹木に飲み込まれてゆく建造物。












現れる無数のパイプ。







何だったっけ?
巻き上げ機って言っていたような。
施設の撤去作業に使ったのがそのまま残っていると説明を受けたような。
…自信なし。







バラ線で封鎖された穴。












上の三枚を説明出来ないのが悔しい…
覚えておりません…
というか、
きちんと聞いておりません、説明を…
何故ってね…







どれかの(どこかのか?)内部に潜入していたからにございます…
好奇心の塊よね…
でまた、天井写してるし…








土砂が流れ込んでる…








風洞斜坑。
崩れたコンクリートの天井の穴の下だけ、
お花が咲いていたんですって。
見てみたかった…
草が残っているでしょ、真下に。

あ、





お地蔵さんっ。

でも、
風合いが新しいと思ったら、
「夢かなえ地蔵」 上遠野 敏さんの作品でした…








ここはロープが張っておりまして、
覗いたら、すっごく深そうで。
怖いっ。
さらに、
ガスの臭いが…

これを見て穴滝をなんだか思い出してしまいましたわ。








つい触りたくなりません…?

一通りの見学が終了。
アプローチまで戻ってきたのですが。
お花を見つけました。







シソ科の植物でしょか。
茎に稜があり四角、
強い香りが漂っておりました。
後ろのレンガは火薬庫。

ヘルメットも無しでこんな所に入れたなんてね。
もの凄い強烈なインパクトでした。
パワーは時空を超えるのでしょか…


…『これでもう廃墟はお腹いっぱいです、
もうこれ以上は無理です…』にはなりませぬ。
さらなる、
これまた強烈なパンチを食らいに(笑)、
次の廃墟へと移動したのでした。


追記…
くまぼうさんからご指摘ありまして…
ワタクシ、墓穴をざっくざく掘っておりました。
坑を抗で変換しておりました。
まさに穴。
全て打ち直したつもりですが…
って、坑夫が抗夫なら抗う夫?
夫に抗うか??と、
一人味わい深いのぅと浸っておりました(笑)。
いえ、
誤字には気をつけます…



幌内布引アートプロジェクト 2

2009-11-02 20:33:33 | 廃墟へ。
北炭幌内炭鉱布引立坑跡、
幌内布引アートプロジェクトの続きです。

坑夫休憩所、巻上室と見学し、
(正しくは休憩所→巻上室→休憩所でしたが、
 昨日はまとめて掲載いたしました)
次は「風洞」へと移動。








巻上室の脇を通り、








最初から目に付いていた苔むしたトンネル、
きっと風洞ってあんな感じではないかと。








ここにも何か建築物があったのでしょね。
土台?基礎っていうの?だけ残り、
水が溜まっておりました。









やっぱりここに入るのねっ。
期待しつつも、









古いバルブ?に目を奪われ、
隅に佇んでいたオオウバユリに心を奪われ、
きちんと説明聞いておりませんでしたわ…

今年はオオウバユリのしゃかしゃか種飛ばしは一度きり…
心の中の欲求不満不発弾が炸裂し、
参加者一同集まる中、
がっつりしゃかしゃかしてしまいましたわ…
みなさん、
珍しいモノを見たというか、
珍しい者を見たというか、
まぁ…そんなんでしたわ…(絶)。

さぁ、風洞に潜入っ。








左手後方。
そして、







進行方向。
なんだか幻想的…
タイトルは「観月坑」。
札幌市立大学美術部 noumenon の作品です。

角材とシートで水を張ったようでして。

ただね、
この狭い空間に集団(15名前後か?)でしたので、
なかなか写せなくってね…
粘れないし。

出口に向かって上って行きますと、
なんだか穴発見。
穴があったら覗いてみようでして(笑)。








見えるっ。
ちらっとだけど外が見えるっ。
デジカメでは無理でして…
穴の中にデジカメ入れようかとしましたが、
さすが控えましたわ…









一同素通りしたチェーン。
どうして?
素通りなんて出来ないって。
美しいと思いません?
引き止められません?
心、動きません??
閉山後20年間、
動かずじ~っとここにいたのでしょ?
やっぱり私だけの発想なんでしょか…









おそらく私が覗いた穴は、
画像右端のぽちっに続いていたのではなかろうかと。
トンネルの傾斜といいビンゴだと思うんですけど。









トンネルの上へ。
まさかこの上歩くなんてね(笑)。
前の方は全く見ず知らずのお方にございます。

寒空の下、
all長靴集団は、
次の廃墟へと移動したのでした…





幌内布引アートプロジェクト 1

2009-11-01 20:27:27 | 廃墟へ。
北炭幌内炭鉱布引立坑跡。

山奥深く、閉山後20年眠ったままの炭鉱遺跡。

個人での行動ではなく、
指示に従い集団で移動となります。
受付を済ませ、
長靴に履き替え、
係りの人の車に乗り込み、出発。

…すっごい悪路でして、
底擦ってガガガガガっ。
オーマイガーっと心の中で叫ぶ事、数回。

メイン会場では札幌市立大学美術部 noumenon の学生さんが、
案内・説明をしてくれまして。
長靴集団で現地を移動して歩きます。

白い手ぬぐいのぶら下がった「てぬぐう道」を抜け、
坑夫休憩所へ。

既に周りは木々の間から、
この自然の森とは異質なコンクリートの謎の遺物が、
あちらこちらに見え隠れしております。
でも不思議とそれが落ち着き納まっておりまして。









手前が坑夫休憩所、
奥のレンガ館が巻上室。

どきどき…
そわそわ…

期待と不安と畏怖心でちょいと心拍数アップ…

いざっ。
と言いつつも恐る恐る、
中に入ってみましょうではないですかっ。









あぁ。
…時の流れは20年。








朽ちて抜け落ちた屋根。
垂れ下がっている「テグス」の先には、
廃材のアートがぶら下がっておりましたが、
私の目は頭上に釘付けでして…








屋根から侵入してきた枝木が、
もうそのもの立派なオブジェになっておりまして…








釘付け…








止まらない…








廃墟なのに、
この圧倒的な存在感は何?
すごい…







剥がれ落ちたレンガの窓枠にも木の根?幹?が入り込んでいる…
というよりつきぬけている…

…とのっけから言葉を失い、
抜け落ちた屋根からのぞく空と窓しか見ていなかったことに気がつき、
慌てて出口近くに転がっていたボンベ?を撮影。








金六消火○と文字が残っておりました。
○は掠れて判読不能でしたが、
消火器か消火剤、消火液とかになるのでしょか。

インパクト強すぎて、
私、部屋の内部や床の記憶がありません…
見ていたのか見ていなかったのか…

よし、
これで少しは免疫ついたようでして。








外壁もすごい…

集団で見学・移動ですので、
どうしても人の姿が混じりこんでしまいます。








次はレンガの舘、
巻上室へ。








…ぅぉぉぉぉ。






…ぐぬぅぅぅぅ。

なんか天井に磁力があるんでしょか。
ここでも、
もっの凄い求心力で天井に釘付けでして…








手垢がついた柱。
壁には当時のものと思われる走り書き。

一応免疫つきましたので(笑)、
今度は内部の様子を見る余裕も出てまいりまして。









むき出しの配線、鉄管、ボルトに支柱。
煤で汚れた壁…

窓のアクリル板とワイヤーのオブジェは、
アートプロジェクトの方々の作品です。









…言葉が出てきやせんわ。










名前・専門用語が分からないのですが、
当時の部品や器具がそのまま、
あるいは破損して残っておりまして…









このガラス板は比較的新しく見えましたが、
当時のままのものなのでしょか。
それでも植物が侵入してきています。
何十年後かには、
このレンガの舘も森と一体化してしまうのでしょか。









レンガの舘・巻上室に別れを告げ、
巨大なトンネルの「風洞」へと向かったのでした。



…あっ!!








野生動物の骨、頭蓋骨だ…

もう驚かない私がそこにいるのでした。




廃墟へ。 プロローグ

2009-10-31 21:24:24 | 廃墟へ。
幸せは突然、
私のドアを叩きます。








『私を炭鉱(やま)へ連れてって。』
そんなこと誰にも言えやしませんわ…

私の切ない胸のうちを察してか、
「幌内布引アートプロジェクト」に誘ってくれたのはくまぼうさん。
彼と私は高校の同期生。
炭鉱とは縁のあるお方です。

なんだか修学旅行じゃありませんが(笑)、
朝早くに札幌を出発し、
三笠市へ。
幌内布引アートプロジェクト、
普段は立ち入り禁止となっている、
廃墟の布引立坑跡へ潜入してまいりました。








…。
圧巻でした。

布引立坑跡だけではなく、
その周辺の廃墟の炭鉱遺跡や、
三笠市内の炭鉱跡地までくまなく連れ歩いて下さいました。







残された直線と曲線。
なんて美しいんでしょ。

炭鉱が好きなのか、
遺跡が好きなのか、
廃墟が好きなのか。

自分でもよく分かりません。

美しいと思うのです。
ぐいぐい惹かれてしまうのですわ。
…山と炭鉱。
どちらも「やま」って読むしね(笑)。

撮りに撮ったデジカメ総数283枚。
最高記録にございます。
寒さのためか中盤からバッテリーが怪しくなり始め、
騙し騙し控えめにしてもこの枚数でしたから。

ここ数日忙しくなるので、
一挙にど~んは出来ません…
ぽちぽちアップしていこうと思っております。

元おなごのおっさん化したおばさんを連れ出してくれたくまぼうさん。
ありがとうございました。
凄かった、単純ですけど、凄かったっ。
どうやったらこの気持ちを伝えられるのか…

心から感謝いたします。