ふと気がつくと、今日は9のつく日。うわぁ、もう10日経ったんだ。
毎月9のつく日にやっているこのシリーズ、なんの気なしに始めたのに意外と続いているのには驚き。
昔から本は好きで読んではいたけれど、これがムラがあって、
嵐のように読み耽る時期と、ぴたっととまる時期が交互にやってくる。
特にアタマの手術をしてから、集中とか根気とか、まず目そのものがまずくなったので、
きっと3か月くらいでシリーズ最終章をむかえるのではと予想してたのに、まだやっています。
ちょっと前まで軽くスランプというか、冊数もページ数もはかどらない日々が続いたけど、
それでも細々と読み続けてきたし。
イギリスブームもまだ続いているしね(笑)。いやぁ、史実(事実)は小説より奇なり。
いつものように17ページの6行目をアタマから書き写しています。
アタマからなので、本によっては意味不明だったり尻切れだったりしたりします。
また運悪く?空行だったりイラストが多いのも17ページのような気がします。
統計とったらきっといい線いくのではないでしょか。
あとは感想にも紹介にもならない雑文です。
新耳袋 現代百物語 第四夜/木原浩勝 中山市朗
廊下から誰かがやって来る。スッスッスッと衣擦れの音と、小さな足音がこちらへ近づいて
救命士/ジョー・コネリー 平井イサク訳
白薔薇の女王(上)/フィリッパ・グレゴリー 江崎リエ訳
「どちらへ?」とヘースティング卿に聞かれた王は、私を見た。
名画で読み解く ハプスブルク家12の物語/中野京子
帝位にふさわしくありません!
ハプスブルク帝国 ヨーロッパに君臨した七〇〇年王朝/新人物往来社
であるレオポルト一世からプロセイン
面白図解 はじめての「解剖学」/高橋優三
今回は変というか、ちょっとやっぱり変そうな本が集まりました。
新耳袋、これは前回の「残穢」のなかに出てきた「本」と「作家」と「八甲田山」から読んでみたのですが。
怖さでいうと、小野不由美さんの「奇談百景」のほうがかなり怖いかと。
人の命を救うことは最高の麻薬 と称する救命士フランク。
使命感に燃えこの世界に入ったのに、ぜんそくの発作を起こした18歳の女性をミスから助けられず、
ストレス、過労、救えなかった命の亡霊が現れ、
どんどんどんどん病んでゆくわけですが、これ、映画になってるのよね。
私は予告しか観てないけれど、ニコラス・ケイジがどんより病んだフランクを演じていたのは覚えている。
で、同じニコラス・ケイジの「リービング・ラスベガス」を繰り返し観ていた過去がありまして、
アルコール依存症の男が仕事も家庭も失い、死ぬためだけにひたすらアルコールを飲み続ける話なのですが、
このニコラス・ケイジと救命士のフランクが見事に私のアタマのなかで重なって脳内実写版化してました。
フィリッパ・グレゴリーの「ブーリン家の姉妹」を読む前にこっちを読み始めてしまった。
「白薔薇の女王」とはヘンリー八世よりも前の薔薇戦争(習ったわ)の話。
いやぁ、初めはこれって歴史小説ではなく恋愛小説なのかとあせりました。
ほんの少しだけど予備知識があったので混乱しなかったけど、
同じ名前が出てくる出てくる、イギリスよ、他に名前はなかったのかと言いたくなります。
白薔薇の女王とはエリザベス・ウッドヴィル。
エリザベス・ウッドヴィルの夫はエドワード四世。
エドワード四世との間に生まれた王子もエドワード。
敵となるヘンリー六世の王子もエドワード。
エリザベス・ウッドヴィルの父はリチャード(リチャード・ウッドヴィル)
エドワード四世の父もリチャード(ヨーク公リチャード)
エドワード四世との間に生まれた次の王子もリチャード。
エドワード四世の弟もリチャード(リチャード三世)
エリザベス・ウッドヴィルと前夫との間に生まれた次男もリチャード。
混乱しない自分がエライぞと。
いやぁ、イギリス王室の系図コピー片手に読んでます。
このいとこ同士、兄弟、叔父甥の殺し合いの末、ヘンリー七世、八世へと王冠が渡ってゆく。
ハプスブルク家はイギリス王室ではないけれど、これもこれで絡んでくるので読んでみたら、
数冊読んだ中野さんの本の中では一番面白かった。
…、ひょっとしたら、私の知識というか読み手のレベルが少しアップしたから、前より楽しめるようになったのかも。
ヘンリー八世とキャサリン・オブ・アラゴンとの間に生まれたのがメアリー(エリザベス一世の異母姉)で、
メアリーの結婚相手がハプスブルク家のフェリペ二世。
ちなみにこのメアリー女王は数多くのプロテスタントを処刑したことから「血まみれのメアリー」と呼ばれ、
カクテルの「ブラッディ・マリー」の名前はここからきています。ブラックだなぁ。
そうか、このまえのトマトサワーもブラッディ・サワーだったんだ。
はじめての解剖学は、この手の本は最近たくさん出てますけど、これもそんな感じ。
リンパ管の話はちょっとためになったかな。
リチャード三世といえば超悪役のイメージだったのですが、
どうもこれは違うのではないかという説もあり、白薔薇の女王で出てきたのも縁かと、
「時の娘」をついついぽちっとしてしまいました。
三歩進んで二歩下がる。
歴史本って、何度も何度も戻って読み返して納得度が深まるというか、
そうしないと私のアタマではついてゆけない(笑)。同じ名前ばかりだし(笑)。
なぜこんなに同じ名前をつけていたのか、そこらへんも調べてみないと。
以上、カタカナの多い、17ページ6行目59でした。