令和3年9月7日(火)
さみだれを
あつめて早し
最上川
降り続く五月雨を一つにあつめ、最上川が凄まじい速さで流れていく、
降り続く五月雨を一つにあつめ、最上川が凄まじい速さで流れていく、
の意。
元禄二年(1689)の作。
紀行本文では、舟に乗ろうと大石田で日和を待つ間に、土地の人と歌仙を巻いたとし、舟からの景観を記した上、「水みなぎって、舟危うし」として 掲載。
曽良書留が記録する歌仙の立句は、「五月雨を 集て涼し 最上川」。
元禄二年(1689)の作。
紀行本文では、舟に乗ろうと大石田で日和を待つ間に、土地の人と歌仙を巻いたとし、舟からの景観を記した上、「水みなぎって、舟危うし」として 掲載。
曽良書留が記録する歌仙の立句は、「五月雨を 集て涼し 最上川」。
亭主一栄への挨拶吟で、記録では、これを「早し」と改め、和歌伝統通りの早川を実感した句に、再創造する。
◎ 「荒海や」が、海・島・天の三点セットだったのに、これは雨と川の二点セットだ。
前者が別々の存在であったのに、後者は同じ水という存在だ。
こういう具合に、全く違った自然の力を見事に詠み分けることのできる俳諧という表現形式に、私は驚嘆するばかり。
五月雨は、永遠の出来事。最上川は永遠に欠けるかも知れないが、自然現象である。
次の句?
◎ 「荒海や」が、海・島・天の三点セットだったのに、これは雨と川の二点セットだ。
前者が別々の存在であったのに、後者は同じ水という存在だ。
こういう具合に、全く違った自然の力を見事に詠み分けることのできる俳諧という表現形式に、私は驚嘆するばかり。
五月雨は、永遠の出来事。最上川は永遠に欠けるかも知れないが、自然現象である。
次の句?
明日のお楽しみに!