令和3年9月16日(木)
此あたり
目に見ゆるものは
皆涼し
この辺り一帯、目にみゆるものは
この辺り一帯、目にみゆるものは
皆涼しげで、気持ちがよい、
の意。
貞享五年(1688)の作。
前書き「十八楼ノ記」。
「十八楼ノ記」(本朝文選)は、
貞享五年(1688)の作。
前書き「十八楼ノ記」。
「十八楼ノ記」(本朝文選)は、
「みのゝ国ながら川に望んで水楼あり」に
始まる俳文で、美濃の鷗歩に招かれた折
の句文。
文章に細かい模写があり、併せての
鑑賞が望まれる。
◎この句も同じ年代に成る。
◎この句も同じ年代に成る。
長良川には、有名な鵜飼とともに
水楼が多い。
そこより見渡す景色の涼しげな様子に
ついては、芭蕉の散文の解説も見られる。
水楼は風通しがよい。
水楼は風通しがよい。
川の涼しげな流れがよい。
遠い山々例えば稲葉山も見渡されて、
「みな涼し」とある。
川岸の民家は竹林、夜の篝火、入り日、
撞き鐘、全て涼しげで、
夏景色を引き立てている。
また同じ頃の作。つづく。
また同じ頃の作。つづく。