貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

奥羽の入り口、心も躍る!

2021-11-27 11:53:41 | 日記
令和3年11月27日(土)
 小春日和から一転寒の入り!
 落葉に誇りが舞い、体の冷えは増す
ばかりのウォーキングとなる。

 さて、四月二十日、やっと白河の関に
到達。
「心もとなき日かず重なるままに、
白河の関にかかりて、
旅ごころ定まりぬ。
 『いかで都へ』と、たより求めしも、
ことわりなし。
 中にも、この関は三関の一にして、
風騒の人、心をとどむ。
 秋風を耳に残し、紅葉を俤にして、
青葉のこずゑ、なほあはれなり。
 卯の花のしろたへに、
いばらの花の咲きそひて、
雪にも越ゆる心地ぞする。
 古人、冠を正し、衣装を改めしことなど、
清輔の筆にもとどめ置かれしとぞ。
卯の花を 
  かざしに関の 
     晴着かな 
             曽良 」


 奥羽への入り口に来て、
心躍る様が、力ある文章で表現されている。
 つづく。