貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

『おくのほそ道』とは?

2021-11-21 13:35:38 | 日記
令和3年11月21日(日)
 ここへ来て、師匠は問う。
「『おくのほそ道』とは、何か。」

 まず、奥羽の旅、
 日光・白河・松島・平泉、尾花沢・
出羽三山・坂田・象潟。
 次いで、北陸の旅、
 出雲崎・金沢・福井・敦賀。
 八月二十日過ぎに大垣、
ここに九月六日まで滞在。
 以上、書き連ねた所が、
『おくのほそ道』の舞台である。
 私は、未だ二回踏破しただけ。
 もう少しゆったりその所々の食や温泉、
伝統、歴史など堪能しながらの旅を
してみたい。
 さて、
『おくのほそ道』は、俳諧紀行の体裁を
取っている。
 日記風の散文と、その場で詠んだ俳諧
とが互いに寄り合って、
独特の表現力で迫ってくる。
 難解なところもまだまだあり、
芭蕉の感性まで同化(?)していない節も
見られる。
 しかし、
 芭蕉の俳諧ができあがっていく過程を
知るには、格好の文献である。
 つづく。