貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

男体山が別名黒髪山とは?

2021-11-25 14:50:57 | 日記
令和3年11月25日(木)
 四月一日、黒髪山(男体山)に霧がかかり、
雪がまだ白く残っている。
剃り捨てて 
  黒髪山に 
    衣更(ころもがへ)
の一句は、曽良の作となっているが、
実は芭蕉の代作である。
 こうして、『おくのほそ道』には、
事実と違う文章や設定が表現されている。
 芭蕉の文章は、曽良が丹念につけた日記
とも違い、
彼の想像の文章が挿入されている。
 それは、事実よりも文章の質を高める
ために、推敲を重ねて、
この旅日記を品格のある文章と俳句で
埋めていったから・・・。