貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

五智国分寺その2 薬欄にいづれの花を?

2023-02-25 10:56:02 | 日記
令和5年2月25日(土)

 仁王門の近くに芭蕉句碑がある。

 芭蕉の句は、
「薬欄に 
  いづれの花を 
     草枕」
<芭蕉句碑の説明>

 三重の塔は、
寛政6年の火災以後、
安政3年(1856)に
宮大工曽武川常右衛門、
江崎長三郎の手により着工。

 その後、
慶応元年(1865)に
上棟され整備されたが、
高欄などが未完成のまま現在に至っている。
 また、
塔の壁面には高田の名工石倉正義銘の
十二支と中国十二孝の半分の彫刻が
はめ込まれている。
<親鸞の旅断ち竹ノ内草庵>

 当寺の本尊は、
大日、薬師、宝生、阿弥陀、
釈迦の半丈六(身丈四尺五寸)の
五如来。
 また、
五智如来の信仰は庶民的なもので、
大日如来は
太陽のごとく万物を慈しみ
五穀豊穣の功徳を表す。   
 薬師如来は、
病魔を退散させる医薬の功徳を、
 宝生如来は、福徳財宝の功徳を表し、
 阿弥陀如来は極楽往生の功徳を、
 釈迦如来は、智慧聡明の功徳を、
それぞれ祈願している。
<本堂>

<親鸞上人像>

 なお、教理のうえで五智とは、
大日如来の五つの智慧
(法界体性智、大円鏡智、平等性智、
妙観察智、成所作地)を
意味している。