貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

翁200年忌の寄付!

2020-01-05 09:32:30 | 日記

翁200年忌の寄付!

令和2年1月5日

 そろそろ日常の暮らしに

戻るかな?

 今朝は雪も降り、道も

凍っている。

 靴に滑り止めの補助具を

初めてつけて歩行禅!

 滑ることはなく、坂道も

ゆうゆう。

 しかし、アスファルトでは、

ちょっと音もし、軽快とは

ゆかず!?

 ふるさと芭蕉の森公園へ。

 明治26年、翁200年忌を

記念して、福地城跡に持主の

松尾宇八郎氏から土地の寄付

を受け、芭蕉公園を後世に

残す。

 この「ふるさと芭蕉の森」

公園には、芭蕉の句碑十基が

ある。

 前回十基拝顔することなか

ったこともあり、今回は一つ

ずつチェックして写真に収め

ることにする。


 

 最初に出合った句碑。

 句は、

「雲とへたつ

 友かや雁の

  生き別れ」

 寛文12年か。

 『芭蕉翁全伝』には、

「かくて蟬吟子の早世の後、

寛文十二支の春29歳士官を

辞して甚七とあらため」

とあって、本文前書に続く。

 友は、城孫太夫。

「遠く離れた友達の疎遠なのを

雲と隔つる友というが、

春になると、友達に別れて

雲居遠く帰って行く雁こそ、

文字通り雲と隔つる友で

あろうか」

の意。

 友は、よきかな? 


月宿塚

2020-01-04 09:13:07 | 日記

月宿塚

令和2年1月4日

「ステージ4の癌の宣告を

受けて、現在闘病中です。

気持ちは前向きですので、

もう少し頑張りたいと思っ

ています。」

という50代知人からの

年賀状!

 衝撃の大きさに、心の奥は

右往左往、なす術も浮かばず!

 よくぞ、前向きに!

そして、病気と闘っている姿に

圧倒されるだけの年寄りが

いるだけ。

 頑張っているのに、さらに

頑張れとは言いづらし・・・。

 ただただ声援と奇跡への祈りを

送るのみか・・・。

「ご健康とご多幸をお祈りして

います。」

と、私どものことを気遣ってくれ

ていることも、今回は特に有り

難し!

 優しく、つよい君の回復を

ただただ祈るのみ!

・・・・・・・・・・・・・・

今朝は伊賀駅前。

芭蕉の句は、   

「月そしるへ 

 こなたへ入(いら)せ 

 旅の宿」 。 

寛文3年の作。

その説明。

 文献的に、確実な最初の作品

の一つ。

 謡曲『鞍馬天狗』の

「奥は鞍馬の山道の、

 花ぞしるべなる、

 こなたへ入らせ、

 給へや」

の文句取り。

花を月に替え、謡曲では、

牛若丸を案内するのを旅人を

案内する旅宿としたといわ

れている。               

 


よく見ると 可憐!

2020-01-03 09:18:30 | 日記

よく見ると 可憐!

令和2年1月3日

 明けましておめでとう!

 今年もよろしくお願い

いたします。

 賀状には、入院したり、

手術したりの知人が数名。

 皆、早期発見、早期治療で

元気を取り戻す。一安堵!

 昨夕は、道路沿いの家並みの

風景を一変させた加賀杉を使った

ログハウスより散歩に出た

家内から電話。

 新築披露の見学会。

 「私の知人がいる」と連絡。

 見学したいと思っていたので、

急いで会いに行く。

 ログハウスに入ると、走る車の

騒音はほとんどなし。

 「中は別世界だねえ!」

 それから社長さんの説明と

知人のOさんとの小学生時代の

話でログハウスを中は盛り上がる。

 皆、音楽も趣味(セミプロ)に

している人ばかり!

 建築の工夫や知恵もわかる。

 中は暖かいし、住みたくなる!

 十数年前に知り合っていれば

と、ちょっと欲も張る。

 令和2年始まりの愉快な半日!

 なづな塚は、昭和14年(1939)、

当時の庵所有者菊本直次郎直筆

で建立。

 芭蕉の句は、

「よくみれば 

  なづな花咲く 

   垣ねかな」

 貞享3年(1686)芭蕉43歳

の作。

 季語「薺(なずな)の花」で春。

 江戸深川の芭蕉庵在住の頃に

詠まれた句で、『続虚栗』

(其角編)等に所収。

  薺はアブラナ科の二年草で、

春の七草のひとつ。

 別名、ぺんぺん草、三味線草

とも呼ばれ、

3、4月頃白い小さな花を

咲かせる。

「よく見れば」には、

花の目立たなさと、こんな所に

という驚きが表れている。

 小さな植物の中に、自然の

生命力と大きな季節の動きとを

観じた句。

 当時、芭蕉が『荘子』の

「物皆自得」の自然観に深い関心

と共感を示しており、自然の様態。

 なかでも何気なく見える身近な

自然現象を深く観察し、さらに

自然の摂理を凝視しようと

していた。

  句意は

「垣根のほとりに小さな白い花が

咲いている。

 いつもは気にもとめないが、

よく見ると薺が可憐な花を

咲かせていることだ。

 さすがに春だなあ。」

 今朝は、初春を満喫!