トイチニッキ

旧ドイツニッキ
ドイツ駐在の日々から日本での小さな日々まで

カキの思い出

2016-09-18 21:43:16 | おしょくじ

昨日michと牡蠣居酒屋に行った。
生ガキが食べたいということで
その日のメニューにあった生ガキは4種類。
どれを選べばいいのか全く見当つかないので
全部頼んで食べ比べとした。

「味の薄い方から食べてください」
店員の指導通りに食べてみる。
最初は北海道産。
いつも食べている潮くさいやつだった。

しかし進むにつれその潮くささは薄れていき
最後に食べた愛媛産の岩ガキは
とろっとして濃厚!
これが海のミルクってやつか!?
こんなカキ、初めて食べたわ。
かなりの衝撃。

生ガキ自体久しぶりに食べたnahe。
6年前のアイラ島以来じゃなかろうか。
生の海産物ってそんなに好きじゃないのだ。



でもあれは中学生、高校生の頃だったか。
よくカキ酢を食べていた。

海産物大好きなnaheの父。
食卓にのぼるのは魚が多かった。
そんな日の夕食はちょっと憂鬱だった。
焼き魚を綺麗に食べられなくてよく注意されたから。

親戚が集まる時はカニやシマエビを大量買いして
みんなで嬉々と食べる習わし。
甲殻類が嫌いなnaheはその輪に入れなかった。

なかなか父と海産物の美味しさを共有できずにいたnaheだったが
例外が鮭、イクラとカキ。
特にカキは母や妹はそんなに好みじゃなかった気がする。
なので父と二人だけで共有できた唯一の食べ物だったのかも。
そう、本当はそんなに美味しいとは思っていなかったんだ。
でも父と「美味しいよねー」と言って食べたかったんだ。



昨日食べた愛媛産のカキ
父も衝撃を受けるだろうか。
それとも食べなれた厚岸のカキの方が
美味しいっていうだろうか。

もう一緒に食べることは
とっくの昔にできなくなったんだけど。



急に思い出してしんみりしちゃった秋の夜長。