トイチニッキ

旧ドイツニッキ
ドイツ駐在の日々から日本での小さな日々まで

越さねばならぬか

2009-11-30 19:33:02 | おうち
あちき、本日は憂鬱でありんすよ。
(仁ハマリ中。帰国時にロケフリ設置してよかったぁ)


ついに文が届いたのでございます。
(花魁言葉はもう限界。ここからは咲さんで)

私(わたくし)共の家の大家様が
この家を売ってしまわれたのでございます。
新しい大家様はご自分がここで暮らしたいとのこと。
それゆえ私共に退去を命ぜられたのです。

新しい住まいを探すことには私、少々興味があります。
ですが、引越しとなると気が重いのでございます。
またこの荷物を全て荷造りしなくてはならないのかと思うと
眩暈すら覚えます。
高さ五尺を超える箪笥など、
いったいどのように運べばよいのでしょう?
ここはさあびすも日本より劣る国、独逸でございます。
日通様のような丁寧かつ迅速に運んでくださるとは
到底思えません。

それに引っ越すにはお金が必要でございます。
新しい電灯、新しいかあてん、新しい・・・
そんな余裕など当家にはございません。


幸い夫も私の心痛を察して
会社の独逸語に堪能な方へすぐさま連絡してくれました。
そしてこのままここへ住み続けられるよう
交渉していただくことになりました。


ですがもう暦は師走。
これからくりすます、晦日、正月と休暇が続きます。
担当のお方がお暇をとられて話が進まないまま
退去日が迫るのでは?と、私案じております。

しかも退去日は如月末日。
他の月より三日も短いのですよ!

このような仕打ちをなさるとは
新しい大家様は意地悪なお方なのでしょうか。



少々口がすぎました。
どんなに案じても私にできることなどありませんのに。

今はただ、事がうまくいくことを願うばかりです。









日本といえば

2009-11-27 00:36:59 | おべんきょう
学校の最後の授業
オリエンテーションコースが始まった。


新しく加わったバングラデシュ出身の男性。
naheが自己紹介し終えると
「アリガトウゴザイマス」と言ってきた。
なので休み時間に「日本語喋れるの?」と聞いたら
それしか覚えてないという。
でもどのくらいの期間か知らないけど日本に滞在していたらしい。

「日本は緑が多くて素敵な国ですね」と彼は言う。
ドイツの方がよっぽど緑多いけどなぁと思いつつ聞くnahe。

「でも夏は暑い!」
バングラデシュの方が暑そうな気がするんですけど?

「それと・・・なんて言うんだっけ、アレ。
家の中に居て、このくらいの大きさので(5cm位)
黒くて、走り回るの・・・」



「コックローチ!?」
「そうそう!アレ嫌ねー」

日本の感想を述べて3つ目にゴキブリが出るとは
よっぽど悩まされたんだろうか?


他にも日本人はみんな優しくてよくお辞儀をするとか
でも朝はみんな忙しそうとか
新幹線は早くて素敵とか
そんなことを述べていた彼。(たぶん)


が、もうゴキブリの話にかなうものはなし。
naheの頭の中には
日本に留学した彼が、安いボロアパートで
毎晩巨大なGと格闘している姿が浮かんでしまう。
(あくまで想像。留学だったのかどうかも不明)


もう一度彼を日本に連れて行って
ゴキブリの印象を弱めてあげたいものだ。













準備万端

2009-11-24 22:31:08 | おさんぽ
1ヶ月ほど前のこと。

市中心部の広場に現れた防護柵。



何の工事かと覗き込めば



へええーーー、こんな風になってたんだぁ。



何の工事かおわかりでしょうか?


正解は・・・




クリスマスツリーを立てるため。
もちろん生木である。
ちゃんと石畳の下に土台が設置されていて
水もひいてある模様。

毎年このために
いちいち石畳を剥がして
また来月末には木を撤去した後に埋めるんだ?

クリスマスに対する
並々ならぬ情熱を感じるね。


これは去年の木と同じ木?

こんな大きな木、いったいどこから持ってくるのか?
シーズンオフ中はまた山に植えられているのか?
謎。




もうすぐクリスマスマーケットも始まります。









Kirchen in Hameln

2009-11-21 14:56:39 | おでかけ:きょうかい・じしゃ
久々の教会!



Marktkirche
奥の塔が教会で、手前の建物は結婚式の家と呼ばれているよう。
窓に貼ってるのはクリスマスカレンダーか?




吊り照明が可愛らしい。
こじんまりとしたいい教会。



窓にはこんなステンドグラスが。
こんな所にも笛吹き男がいるとは。






Muenster
大聖堂のことをドイツ南部ではMuenster、
北部ではDOMと呼ぶと辞書には載っていたが
どうしてハーメルンはMuensterなんだろう?

しかも中は大聖堂とは思えないほど質素。
日暮れ時に行ったせいか
かなり薄暗くてさびれた雰囲気。



う、宇宙人が奉られてる!?
いいえキリスト様でございます。
でも小さくて貧弱で闇に浮かぶその姿はまるで宇宙人。
ちょっと不気味だったわ。






ところでmichnaheがドイツ国内を観光するときは
「地球の歩き方」を片手に歩き回るのだが
編集者に物申したい

ハーメルンの次頁にブレーメンを置くな!と。

一生懸命ブレーメンの地図を見ながら
「ええ?そんな建物ないよ。いったいここはどこ????」
と、迷ってしまったではないか!

だってさ、似てない?
ハーメルンとブレーメンって。

名前も韻を踏んでるしさ、
童話の街って所も共通してるしさ、
地形もなんだか同じような感じなのよ。

ちゃんと地図の隅っこには「ブレーメン」って明記してるんだけど・・・。
自分が気をつければいいだけの話なんだけど・・・。

ちょっと八つ当たりさ。







ネズミを追って

2009-11-19 23:50:36 | おでかけ:まち
雨の日曜、
約70km先のハーメルンまでドライブ。

ハーメルンといえば
グリム童話「ハーメルンの笛吹き男」で有名。
街もこの笛吹き男(ドイツではネズミ捕り男と言うらしい)を
全面的にフィーチャリングして至る所に童話にちなんだものがある。

たとえば



地面に書かれたネズミ。
このネズミを辿っていくとこの街の観光名所を廻れるらしい。

が、途中でネズミが反対向きになったり
いきなり消えたり現れたりしてよくわからない。
このまま正直についていったら
童話の如く失踪してしまいそうだ。

といいつつ、どんなあらすじだったか
いまいち覚えていないんですが・・・


しかも



もはやネズミじゃないし


というわけでネズミを頼るのはやめて
地図を見ながら街を一周してみる。

 

古い建物がいっぱいで美しい。


雨もやまないし、17時には日が落ちてしまうので
早々に引き上げ。






ゆっくり休んでくださいね

2009-11-16 18:18:30 | おべんきょう
約1年間通ったドイツ語コースが先週終了した。
あとは今週末に自分のドイツ語レベルを測る試験を受け、
その後ドイツの政治やら歴史やらを学ぶコースを受けて全て終了。

授業も最後の100時間はテスト対策に費やされ
聞き取り、自己紹介、手紙の書き方などを
ひたすら練習。

聞くのと話すのはとことんダメなnaheは
手紙で少しでも点をとろうと真面目に取り組んだ。

「洗濯機が壊れたからメーカーに修理依頼をだしなさい」
「求人広告を見たあなたは事務員に応募する手紙を書きなさい」

このような課題が命ぜられ
あとは自分の好きなように文章を作っていく。


妄想は元々得意なのでいくらでも文章は作れるのだが
それをドイツ語で書けるかが問題。
試験中は辞書禁止なので
自分の頭に入っている
数少ないボキャブラリーから構成される文にしなくてはならない。
そうすると結局仕上がる手紙はかなり短くなる



先日、授業でやった練習問題は

上司に子供が生まれたからお祝いの手紙を書け。
・手紙を書いた理由
・赤ちゃんの写真をみた感想
・赤ちゃんを見に行きたい
・お祝いをあげたい 
この4点を盛り込んで書け。


なぜに毎日のように顔を合わす上司に
口でなく文書で祝いの言葉を述べるのか?
この上司とは、直接話すことなど難しいほど
偉い人物なんだろうか?


「私のような下っ端の人間が挨拶させていただくお時間を
あなたにとっていただくのは大変おこがましいので
お手紙をしたためました。」

ドイツ語訳、到底無理。



いろいろ考えた結果、
「奥さんにもお祝いを言いたいので手紙にしました。
おめでとうございます、奥様。ゆっくり休んでくださいね。」
という文章にすることに。


さて「ゆっくり休む」ってドイツ語でどういうの?

休む=ruhen?
ゆっくり=langsam?
でもlangsamって動作がのろいってイメージ・・・

じゃあ、ゆっくりを別の言い方に置き換えると
充分に=wohl?

で、Ruhen Sie bitte wohl.と書いて提出。



添削を終えた先生が
「nahe、全体的にはいいんだけど・・・」
とやってきた。

「この言い方、死んだ人にいう言葉よ。」


 うぉっつ!!

安らかにお眠りくださいってことか


キャー、上司の奥様になんて失礼なことを!
これじゃ出世はおろか、クビまでとびそうじゃないの!?



っていうか、実際に使っちゃいそうだわ。このフレーズ。
「旅行から帰ってきたばかりなの」「そっか、ゆっくり休んでね」なんて。
ひぃ~、あぶない。



来年からまた学校に行くのか(行けるのか)は
まだ何も決めてないが
こりゃやっぱり行かないとだめだ。
会話するだけなら学校以外の場もあるが
ちゃんと間違いを訂正してくれる人が私には必要だ。






ところで正解の「ゆっくり休んでくださいね」は
Erholen Sie sich gut.でした。
辞書で直訳すると「充分な回復をしてくださいね」
一応、先生には私の言いたいことは伝わったようだ。

「スペルや文法の多少の間違いはかまわない。
でも何を言いたいのかがわからないと点はあげられない」
と言っていたので
”安らかに眠れ”でも1点くらいは加点されるだろうか?
失礼すぎて無理だろうか??







高級レストラン潜入記

2009-11-15 21:13:46 | おしょくじ
先日の結婚記念日
街で一番高級な
ミシュランで星をとっているとも噂される
フレンチレストランに行ってみた。

せっかくなのでmichはジャケット
naheはワンピースでちょっとかしこまってみる。
こんなヨソイキ着たの、ドイツに来てから初めてだ。



うおお、ツラ構えからしてなんか違う
ドイツレストランにはないモダンでお洒落な雰囲気。

店内も広くてお洒落。
日本のホテルのフレンチレストランみたいな感じだろうか。
でも早い時間に行ったせいか客が少なくて落ち着かない。

メニューの前に食前酒をとワゴンを持ってきた
ウエイトレス(この名称でいいのか?)

「シャンパン白・ロゼ、いちごのスパークリングワイン
どれになさいますか?」

うおおお、お酒もお洒落だわ~。
どうしよう。全部飲みたいし

迷った末にシャンパン白をもらってまずは乾杯。


その後メニューとワインリストがやってきた。
やはりコース料理が主。
ドイツだからきっと量も多いと考慮し
でもせっかくだからいろいろ食べてみたいと食い意地も張り
naheは5皿コース
michはそれにチーズを追加した6皿コースを頼んだ。
ワインはわからないのでお勧めグラスワインを注文。


しかしそこでnahe、たまげる!!
メニューの最初にひっそり載ってた
食前酒のお値段。

シャンパン13ユーロ(約1700円)

えええっ! この100mlのシャンパン1杯が13ユーロ
あんた、13ユーロっていったら
普段レストランでステーキ1枚食べれるお値段よ

まぁ、スパークリングワインじゃなくてシャンパンって言ってたしね・・・
それなら高くてもしょうがないよね・・・
もっとラベルをしっかり見ておけばよかったわ。

コース料理の値段も結構するので
この時点でmichが考えていた今日の予算まで既にギリ。
ワインはいったいいくらするのやら・・・



お待ちかねの料理がやってきた。
うおおお、フレンチっぽいわー。盛り付けがお洒落だわー。
料理についてちゃんと説明してくれるんだけど
何を言ってるんだかよくわからず
ま、とにかく食してみる。


んんん~、美味

パリで食べたフレンチは意外にみんなあっさりしてて驚いたのだが
このドイツフレンチはしっかり味。
でもしっかり味といっても塩胡椒やスパイスが効いてるというだけで
日本フレンチのような複雑な旨みとはまた違う。
しかもどのお皿もなんだかほんのりカレー風味。
ドイツ人にとってフレンチというのはカレー味なんだろうか??



オードブル
パン
フォアグラのパテ
かぼちゃのスープ


パンが異常に美味しくて
「これから料理がくるんだから!」と思いつつも
ついつい手が伸びてしまう。


マグロステーキ


ふうう、やっぱりお腹いっぱい。

これで4皿目。あとはデザートと思っていたら
運ばれてきたのはなんと
アヒル肉のワイン煮。

あら、まだあったの!?


ワインは白2杯、赤1杯を持ってこられた。
どれも特徴的な味わいでおもしろくて美味しかった。
だが同じコース料理を頼んでいる隣の席には
違うワインをお勧めしていたソムリエール。
いったいどんな基準でそのワインを選んだのか?


そしてmichに課せられたチーズ。
これも数種類が載ったワゴンが運ばれてきて
好きなものを選べる。
食い意地大王のnaheは「全部頼め!」とテレパシーを送ってみたが
michには伝わらず3種類のみ注文。
もうお腹はきついけどこれまた美味しいので
パンに載せて食べてしまう。


そしてやっとデザート。
「なんとかのスフレでございます」

「・・・スフレってお腹にたまるんだよね」
既に限界のmichがポツリとひと言。
ええい、これも試練だ!食べてやるさ!!



「食後のコーヒーはいかがでしょうか?」
naheは紅茶を注文。
michはもうコーヒーさえお腹に入らない状態のようで断る。


そうして運ばれてきた紅茶と
「レモンケーキでございます」



・・・まだ食べろといいますか・・・


ああ、それでも食べましたよ。
だって食い意地大王ですもの。
michも飲み物なしで食べてましたわ。

このレモンケーキ、
よく法事でお供えされるお菓子詰め合わせの中に入ってる
レモンの形をしたお菓子を彷彿させてくれて
滋賀と北海道という離れた場所で幼少期を過ごした二人が
そのレモンケーキの記憶が全く同じで
話も盛り上げてくれましたわ。


もう本当に満腹。
さらにワインで酔っ払って眠いっ!
もうさっさと帰りたいっ!!!!



ドキドキのお会計。
当初の予算は確実にオーバーしたけど
目が飛び出る程高くはなかったので一安心。


こうして重くなった腹をかかえつつ
30分歩いて帰宅した二人。
帰ったら即寝。
あぁ、脂肪がぁ・・・・。








BMW

2009-11-10 21:17:11 | おでかけ:まち
今更ながらの話だが
オクトーバーフェストの時に
もうあんな人ごみは散々、でもどっか行かなきゃということで
BMW博物館に行ってきた。



なんとも特徴的なビルである。
手前に見えるのは我が愛車のMINIディーラー。
一応MINIもBMW傘下なので
博物館においてあるかなぁと期待して。


持参のガイドブックに載っていたよりも
入場料金がだいぶ値上がっていてびっくりしたが
受付のお姉さんに
「これ5年前の本じゃないの。その間にリニューアルしたのよ。」
と指摘され、迷いつつも入場することに。

だっていつも博物館って
見た後に「うーん・・見なきゃよかった」と思う気がしてさ。



いきなり現れたのはこんなオブジェ。



いくつもの玉が連なって形を変えていく。
そして時々車の形に。

その動きがとても滑らかで綺麗で
いくら見てても飽きないくらい。
これだけで入った価値あったと思ったわ。


あとは歴代のBMW車やバイクが展示。
BMWってバイクも作ってるのね。
知らなかったわ。

レースで実際使った物もあり、
けっこうな汚れや傷がつくものなんだなーと実感。

1950?年代くらいのバイクレースを写したフィルムが流れていて
その危険さにかなりそそられた。
現在もあんなレースがやってたら、私しゃ絶対観に行くよ!
(どんなレースかは説明し難いので想像にお任せします)



やはり古い型の車の方がお洒落だわ。
色も可愛い。





車の後ろの壁面に見えるのは
この車種のオーナー達が車と一緒に撮ったプライベート写真。
ドライブ中の風景や、
結婚式の格好で車と一緒に撮っていたり
その次は子供が増えていたりと
車への愛情が感じられる写真がずらりと並び
見ていてとても楽しかった。

うちのMINIとももっと写真を撮らなくっちゃ!!



結局MINIは土産物すらなかったけれど
なかなかよかったよ、BMW博物館。





エスカレーターの怪

2009-11-05 21:23:52 | おさんぽ
私だけだろうか?

ドイツ、及びヨーロッパのエスカレーターは
ステップと手摺の速度が合っていないと感じるのは。


ずっと手摺に手をかけていると
降りる間際にはかなり腕が伸びてるハメになるのだが。


そう感じるのは上りだけなので
もしかしたら気のせい?とも思うのだが。



だけどやっぱり最後は前のめりになるのだ。
なぜだろうか?



私だけなのか????






海外在住の方のコメント求む。









奇跡のコラボ

2009-11-02 00:12:01 | おさんぽ
週に一度買い出しに行く大型スーパーにて
こんなものを発見。




エノキに椎茸にエリンギにシメジ!!
懐かしの顔ぶれが勢ぞろいではありませんか!

ラベルにも「アジアのきのこミックス」とちゃんと記載。


いやぁ~、椎茸さんやエリンギさんは今までも見たことあったけど
まさかシメジさんにお目にかかれるとは。
できればシメジさんだけ欲しいところ。


しかしまたなぜにこんな商品が?


最近アジア人客多いし、
椎茸の売れ行きも好調だし(我が家も毎週のように買ってるし)
ちょっと試しに置いてみる?
なんて感じで仕入れてくれたのかしら?

野菜担当さん、グッジョブ

いつも置いてある椎茸は小ぶりでか弱いものなのに
今回は木箱入りフランス産の肉厚椎茸もあって
なんだかとっても日本人にアピールしてる感じ。



ただ1箱400gってとこが惜しいっ。
そんなに沢山食べ切れないわよ。

このミックスパックは思わず勢いで買っちまったけど
こんなちょびっとずつ入ってても
いったい何に使えばいいのか?

担当さん、もうちょっとニーズを読み取ろうね。



えのきが椎茸色に染まってきてるので
明日には調理しなくては。
さて、何をしようかな。